バターとマーガリンの大きな違いは何でしょうか?
お菓子作りに向くのは?カロリーが低いのは?
似ているように思えるけど、使う用途によって向き・不向きがあったり、体への影響も実は違ったりするのかも…と気になります。
・バターは溶けにくい、マーガリンは溶けやすい
・バターは濃厚な風味、マーガリンはあっさり
・バターは高い、マーガリンは安い
これくらいのイメージしかないですが(汗)
そこで具体的に「バターとマーガリンの違い」を調べてみました。
バターとマーガリンの大きな違い
バターとマーガリンの明確な違い!
それは…
【主原料の違い】です!
●バターの主原料・・・牛乳の脂肪分のみ
●マーガリンの主原料・・・植物性油脂
原料自体が全く違うのですね!
バターは動物性、マーガリンは植物性油脂、だとよく聞きますね。
・バターは牛乳を撹拌したり凝集させて作り、
マーガリンは主原料に水素を添加して、液状のもの⇒固体状に硬化させて作る
・バターは牛乳由来のビタミンAに富んでいて510μg/100g、マーガリンは24μg/100g
・バターは風味が優れている、マーガリンはあっさりとした味わい
成分や栄養素、製造方法、風味も全く違うようです。
バターとマーガリンのカロリーの違い
マーガリンのカロリー・・・76kcl(10gあたり)
イメージではバターのほうがカロリーが断然高そうですが、意外にもマーガリンのほうが若干高いんです。
でも今スーパーの売り場に並んでいるマーガリンは「カロリー50%オフ」みたいな商品が多いですので、それと比較するとバターのほうが高くなりますね。
お菓子作りに最適なのはどっち?
マーガリンで作った「お菓子・パン」の仕上がりは、どちらも「食感が軽くてふんわり」するのが特徴のようです。クッキーの場合は「食感が軽くてサクサク」に。
ではお菓子作りに向くのはどっちか?というと、広く一般的に利用されているように
【バターがお菓子作りに向いている】ようです。
両者ともお菓子作り・パン作りに使えますが、「バターの風味が生きる」のが最大のメリットのようですね(^-^)
焼き菓子には特に、バターの風味は必須ですね!焦がしバターを使う菓子類も、やはりバターが必須です。
こういうメリットからバターが幅広く使われているようです。
ですが、バターの風味よりも「食感の軽さ・ふんわり感」を重視したい場合には、マーガリンの方が向いています。
また、生地作りの準備も、バターをクリーム状にするには時間がかかりますが、マーガリンならすぐに柔らかくなるので作業がスムーズになります。
それぞれのメリットを生かして、お菓子作りに取り入れるのが一番よさそうですね☆
(詳しい違いは「バターの代用はマーガリン?」の項にあるので見てみて下さいね♪)
健康的なのはバター?マーガリン?
植物性の油脂と聞くと、健康的なのはマーガリンの方だろうな~となんとなく思いますが本当はどうなんでしょう?
実際は…
【健康被害を軽減するにはバター】です。
バターの動物性油脂が含むコレステロールは、健康面でとても気になりますが、実は世界的には「マーガリン」の方が健康被害への危険意識が強いのです!
マーガリンに含まれている「トランス脂肪酸」がその原因です。
マーガリンの製造過程は、
原料の植物性油脂に「水素」を添加する
↓
液状だった植物油が硬化する
↓
マーガリンの素「硬化油」ができあがる
この水素を添加する段階で、問題のトランス脂肪酸が発生します。つまり「人工的な産物」です。
このトランス脂肪酸が
- 心臓疾患
- ガン
- 喘息
- アトピー性皮膚炎
などの病気の一因である可能性が指摘されているようです。
⇒普段食べている食品の成分表示を確認したほうがいいですね
このトランス脂肪酸がマーガリンやファットスプレッドに数%~十数%ほどですが含まれています。西洋ではマーガリンの製造・発売を禁止している国々もあるようです。植物性油脂だから健康的!というわけではないようですねf(^^;)
日本マーガリン工業会が語る安全性
・日本人のトランス脂肪酸の摂取量は欧米人よりも少ない
・WHO(世界保健機関)は、トランス脂肪酸のエネルギー比を1%未満とすると提唱
・日本人の平均は0.3%(2006年)
・トランス脂肪酸の害を減らす「リノール酸」を日本人は多く摂取している
・トランス脂肪酸の過剰摂取が健康被害へと繋がる恐れがあるので、バランスの良い食事を心がけるのが大切
健康被害を意識して、マーガリンの摂取量を調節しましょう…といったところでしょうか。
賛否両論ありそうですが、量を減らして時には楽しみたい♪という気持ちもあります。