- 「凌」は名前に良くない漢字ですか?
- 「凌辱」を連想する人がいるため、避けたほうがいいという意見もあります。
しかし、それはこの漢字を使った極端な例。
「しのぐ」・「のりこえる」など良い意味もあるので、名前に使うのに問題はありません。
「凌」という漢字には本来、美しい意味が込められています。
しかし「凌」を名前に使いたいけれど、悪い意味があると聞いて不安になっている方もいらっしゃるでしょう。
そこでこの記事では悩みや不安を抱える方々に
- 「凌」が名前に良くないと言われる5つの理由
- 「凌」が子供の名前にふさわしい根拠
- 「凌」の今の人気度
こんな情報を提供します。
子どもの名前は、一生涯背負っていくもの。
だからこそ、親は名前を選ぶ際に慎重になりますよね。
そんな方々の悩みや不安に、この記事がヒントになれば幸いです。
「凌」が名前に良くないと言われる5つの理由
「凌」が名前に良くないと言われる理由がこちらの5つです。
- ショッキングな意味を持つ
- 読めない人もいる
- 漢字自体の認知度が低い
- 読み方や意味が間違えられやすい
- 派手すぎる印象を与えることがある
これらの理由によって、「凌」が名前に良くないと言われることがあります。
実際にどのような意味があるのか、何が問題なのかについてくわしく解説していきましょう。
1.ショッキングな意味を持つ
「凌辱(りょうじょく)」という言葉があるため、「凌」にはショッキングで悪いイメージがあります。
子供の名前に使う漢字としては
そんな意味合いを持つ漢字は避けたほうがいいわね……。
という意見も一部ではあります。
2. 読めない人もいる
「凌」という名前は、漢字自体が目にする機会が少ないため、読み方がわかりにくいと感じる人もいます。
また、読み方が間違われることもあり、そのために名前の発音に悩むことになるかもしれません。
子供の名前は、読みやすく、覚えやすい名前が望ましいとされています。
この点からも、「凌」は子供の名前には適していないといえるでしょう。
3. 漢字自体の認知度が低い
「凌」は、一般的に使用される漢字ではなく、あまり認知度が高くありません。
そのため、名前に使われる場合、周囲から
どんな字を書くの?
と尋ねられることが多くなり、面倒な思いをすることになるかもしれません。
4. 読み方や意味が間違えられやすい
「凌」という漢字は、読み方や意味が似た漢字が多数存在し、間違えられやすいという問題があります。
「凌」のような馴染みの薄い漢字を名前に使う場合は、誤解されたり、意図と異なる印象を与えたりする可能性もあるでしょう。
5. 派手すぎる印象を与えることがある
「凌」は、スタイリッシュで派手な印象を与える漢字です。
子供の名前には、あまりにも個性的すぎると「浮いた存在」になってしまう場合も。
また、個性的な名前は、その人の人格やキャラクターと直結するため、本人が自己主張するためのスペースを限定してしまうという問題もあります。
「凌」が子供の名前にふさわしい4つの根拠
「凌」は名前に使うのは良くないという意見がある一方、「ふさわしい」とする意見もあります。
「凌」が子供の名前にふさわしい根拠がこちらの4つです。
- 個性的な名前であることが魅力的
- 男女どちらにも使える名前である
- 響きが良く覚えやすい名前である
- あまり一般的ではないため珍しさがある
これらの根拠について、以下で詳しく解説していきます。
個性的な名前であることが魅力的
「凌」という名前は、現代の一般的な名前ではありません。
そのため、子供の名前として選ぶことで、個性的な印象を与えることができます。
個性的な名前は、子供が自分自身を見つけるために自信を持つ手助けとなるかもしれません。
また、名前が珍しいため、人との区別がしやすく、記憶に残りやすくなります。
男女どちらにも使える名前である
「凌」という漢字は、男女どちらにも使用できる名前です。
実際、現代の日本では、性別によって名前をつけることにあまりこだわりがなく、男性でも女性でも使える名前が増えています。
「凌」は、男性の名前としても女性の名前としても使用されています。
漢字自体には性別の区別がなく、また、「凌」という音も男女どちらにもマッチするため、性別による制限がありません。
また、「凌」という名前が男女どちらにも使用されることで、性別による偏見や差別を避けることができます。
最近では、ジェンダーフリーな社会が求められており、男女にとらわれず、個性や能力を重視する風潮が広がっています。
そのような中、「凌」という名前は、男女どちらにも使えるという点で、ジェンダーフリーな名前として注目されています。
響きが良く覚えやすい名前である
「凌」が子供の名前にふさわしい根拠のひとつは、その響きが良く覚えやすい名前であることです。
名前は、その人を呼ぶたびに何度も繰り返し使われる言葉です。
そのため、覚えやすく、聞き取りやすい名前は非常に重要です。
「凌」は、シンプルで洗練された音の響きが特徴的。
2つの音節からなり、短く切れ味のある発音が印象的です。
さらに「りょう」という名前は、日本語に馴染みがあり、同じ響きを持つ言葉も存在するため、覚えやすいというメリットがあります。
そのため、「凌」という名前を聞いた人も、すぐに覚えることができます。
あまり一般的ではないため珍しさがある
「凌」は漢字の中でも一般的ではなく、珍しい名前と言えます。
このことから、「凌」という名前を付けた子供は、まだ他の子供たちと同じ名前を持つ確率が低くなります。
そのため、環境や社会的な面からも特別感を持てる可能性があります。
また、珍しい名前は覚えやすく、他の人との区別もつきやすいというメリットも。
例えば、学校や職場で
凌さん
と呼ばれると、他の人とはっきりと区別がつくでしょう。
また、珍しい名前の場合、名前の由来や意味について興味を持つ人も多く、自分の名前について語る機会が増えるかもしれません。
ただし、名前があまりにも珍しい場合、他の人に覚えられにくかったり、言いにくかったりする場合があります。
しかし、「凌」という名前は珍しいけれども聞き取りやすく、発音しやすいという点もポイントのひとつです。
「凌」の今の人気度
「凌」の漢字がいま世間ではどれくらい人気なのか、以下の2つの指標から推し量ってみました。
- 2022年度の人気ランキング
- 「凌」の漢字が入った名前をもつ有名人
2022年度の人気ランキング
性別 | 順位/名前 |
男の子 | ・37位/凌久 ・77位/凌空 |
女の子 | 圏外 |
大手機関が毎年発表している前年度に生まれた赤ちゃんの命名で、どんな漢字が使われていたかというランキングがあります。
それによると男の子は2つの名前がランクインしていました。
女の子については100位以内にはひとつも見つからず……。
そんなわけで、2022年度においてはそれほど「凌」の名前は人気が高いとはいえないという結果です。
「凌」の漢字が入った名前をもつ有名人
「凌」の漢字が名前に入った有名人を思いつく限り挙げてみました。
男性有名人
- 石橋凌(俳優)
- 成田凌(俳優)
- 竹中凌平(俳優)
- 小園凌央(俳優)
- 西村凌(野球選手)
- 白崎凌兵(サッカー選手)
- 小山凌(NHKアナウンサー)
女性有名人
- 西方凌(女優)
男性有名人はそこそこいるものの、女性有名人は1名のみしか浮かびませんでした。
ご存じの方がいらしたら、下のコメント欄で教えてください!
まとめ
「凌」という名前について、良くないと感じる理由は様々です。
例えば、日本語の「凌ぐ」という単語には、「他人を圧倒する」という意味があります。
そのため、「凌」という名前を持つ人が自己中心的な印象を与える可能性があるという意見も……。
ただし、漢字自体が良くないというわけではありません。
個人の印象や人間関係は、名前よりも多くの要素で決まります。
また、「凌」という名前には、「荒波を凌ぐ」というように、逆境に立ち向かう強い意志や精神力を表す意味もあります。
名前は親が決めるものであり、その人の一生を左右する重要なもの。
そのため、「凌」という名前を付ける際には、よく考えて決めることが大切です。
個人の性格や環境によって、その名前が良いものになる場合も大いにあるはずですから。