ラーメン・中華そば・支那そばの違い
ラーメンと中華そばと支那そばの違いって知ってます?

これって友だちや会社の同僚に聞いても100%正しい答えを知っている人はまずいません。

「呼び方が違うだけじゃない?」とか「味噌とか醤油とかの味付けが違う」など答えは様々。

私には昔、幸楽苑でバイトしていた妹がいるので、正しい答えを知っているんですよ。

「290円の中華そば」で有名な幸楽苑だと、メニューによって「中華そば」だったり「らーめん」だったりして、さらに意味不明ですよね?

そこで、ここでは

  • 幸楽苑の中華そばとラーメンの違い
  • ラーメン・中華そば・支那そばの違い
  • 支那そばって何?なんでそんな呼び方?

など、そのナゾを答えを大公開していきましょう。

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幸楽苑の「中華そば」と「らーめん」の違い

中華料理屋の暖簾

290円の「中華そば」が看板メニューの幸楽苑。

不思議なのは「中華そば」の他に、「らーめん」という名前の商品もあること。

特にややこしいのは「極旨醤油らーめん(390円)」でしょう。

「中華そば」とは100円の差があるのに、同じ醤油味で量的にも変わらない気がします。

見た目で唯一違うのはナルトが載っているかどうかだけです(ナルト1枚が100円?)

幸楽苑でバイト経験がある妹の話(真偽は未確認)によると

  • 醤油の濃さ
  • 脂分の濃さ

といったスープの味に違いがあるそうです。

つまり、極旨醤油らーめんの方が「こってり系」なんですって。

ホントかな??

ミサオミサオ

信じるか信じないかはあなた次第!

ラーメン・中華そば・支那そばの違い

ずばり結論から言うと

ラーメン・中華そば・支那そば全く同じものです!

中身は全く同じ食べ物の呼び方が違うだけなんですね。

私の友だちに聞くと、こんな風にスープの味で呼び名が変わるんだと誤解していたり・・・・

たとえば、こんな風に

  • 支那そば・中華そば=醤油味
  • ラーメン=味噌・とんこつ・塩・醤油

でも、これは間違いです。

塩味だろうが味噌味だろうが、すべてラーメンであり、中華そばであり、支那そばなんですよ。

では、どうしてこんなに呼び名の種類にバリエーションがあるのかというと、それは

「時代」によって呼び方が変わってきたから

というのが、その理由。

その理由についてくわしく説明していきますね。

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ラーメン・中華そば・支那そばという3種類の呼び方がある理由

昔風醤油ラーメン

そこで新たな疑問として浮かぶのが、なぜひとつの食べ物にこんなに呼び方のバリエーションがあるのか?っていうことですよね。

それは時代によって呼び名が変わってきたにもかかわらず、古い呼び名が廃れずに残っているからなんです。

【時代によって変わってきた呼び方】
南京そば⇒支那そば⇒中華そば⇒ラーメン

という順番で変遷をたどってきました。

時代的にはこんな風に対応しています。

  1. 明治の始め⇒「南京そば」
  2. 明治の中頃まで⇒「支那そば」
  3. 戦後になると「中華そば」
  4. 昭和33年のチキンラーメンの発売から「ラーメン」

意外とラーメンと呼ばれるようになったのは、ずいぶん最近のことなんですね。

最近とは言え、すでにもう60年くらいは経っていますけど・・・・・。

南京そばっていう呼び方は初めて聞きましたが、これは昔、横浜や神戸にある中華街のことを「南京街」と呼んでいたため、そこから「中国の麺料理=南京街のそば=南京そば」という図式になったようです

南京は中国の都市のひとつで、昔は世界最大の都市だった時代もあります。

それくらい影響力の大きい都市で、南京豆などの「なんきん」でも馴染みが深いですね。

【おまけ】チキンラーメンをつけ麺にアレンジ!

支那そばって何?呼び方の秘密

ラーメン・中華そば・支那そばに南京そばを加えると4種類。

なぜこんなに時代が変わるたびに名称が変わってきたかというと、それは

⇒中国の(日本での)呼び名が変わってきたから

というのが、その理由です。

ご存知のようにラーメンは中国発症の食べ物。

その中国生まれの「そば」ということで、◯◯そばという呼び方をするんですね。

ただ、中国は昔から今までずっと「中国」だったわけではなく、明治から昭和にかけて事あるごとに呼び方が変わってきたんですよ。(あくまで日本側からの呼び名ですが)

明治の中頃までは日本では中国のことを「支那(しな)」と呼んでいました。

そこから、その時代では「中国のそば=支那そば」だったわけです。

しかし、戦後になると中国のことを「支那」と呼ぶことが自粛傾向になったため、中華そばと呼び改められることになったんですよ。

その証拠に今でも国際的には支那というのは蔑称であり、石原慎太郎氏がその名で呼んだことで問題になったこともあります。

※支那竹(しなちく)というラーメンに欠かせないトッピングなどで使われていますが。

なお、現在でも「支那そば」を店名にしたラーメン店が一部地域にあります。

それはラーメン店がその地域に広がっていった時代に、その呼び名が使われていたためだと言われています。

ラーメンの名称は「チキンラーメン」が発祥

意外や意外。

「ラーメン」っていう呼び方が一般的になったのは1958年に発売された「すぐ美味しい♪すごく美味しい♪」でお馴染みの日清チキンラーメン発売以後なんだとか。

だから意外とまだ歴史は浅いんですね。

チキンラーメンは世界初の即席麺として有名ですが、この名称になった理由は「シンプルで覚えやすい」からだそうです。

たしかに「チキン中華そば」では言いにくいですし、キャッチーじゃありませんね(笑)

中国語の拉麺という「音」をそのままラーメンとカタカナにした発明品だと思います。

チキンラーメンやカップヌードルを開発した日清食品の安藤百福氏が台湾出身だったからというのも、ラーメンという呼び名が普及した大きな要素だったのかもしれません。

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まとめ

ラーメン・中華そば・支那そばの違いをご紹介してきました。

あらためて要点をまとめると

  • 幸楽苑の中華そばとラーメンはスープの味が違う(推測)
  • ラーメン・中華そば・支那そばの違いは同じ食べ物
  • 呼び名が違うだけ
  • 中国の呼び名の変遷に合わせて変化してきた

ということになります。

でも、なんとなくですけど、昔ながらの古びた中華料理屋で食べるのが「中華そば」で、ラーメン二郎とか横濱家などの家系の店で食べるのが「ラーメン」っていう呼び方がしっくりくる気がします、個人的に。

そういえば、もう亡くなった祖父母は「支那そば」という呼び方をしてましたっけ。

祖父母宅の数件となりが中華料理屋だったので、そこのご主人が出来たてアツアツの「支那そば」の丼を歩いて出前に来てくれたのを、ふと思い出しました。

祖父母の家も、その中華料理屋も、今はもうありません。

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