バターを使おうとしたら、ケースの中が空っぽ……。
料理では色んな場面でバターの出番があるんですが、最近のバター不足のせいで切らしているご家庭も多いのではないでしょうか?
少し前には「スーパーの棚からバターが消えた!」とのTVのニュースが流れていましたよね。
それに安くて手頃なバターはいつも品切れで、入荷日がいつかも分からない状態が続いていたり……。
そこで、そんなピンチのときに
- バターの代用はオリーブオイルでもOK?
- バターの代わりに使う場合の量の目安
- マーガリンでも代用できる?
などなど、「しまった!」と気づいたときの対処法をまとめましょう。
バターの代用はオリーブオイルでOK!その理由とは?
まず結論から言ってしまうとオリーブオイルはバターの代わりになります!
それはなぜかというと
- バターは「動物性脂肪」
- オリーブオイルは「植物性脂肪」
という違いはあるものの、バターもオリーブオイルも「油脂」であることには変わりないため。
よって、バターがないときは基本的にオリーブオイルで代用できます。
しかし、バター独特の風味はオリーブオイルにはありません。
ですから、バターの風味を楽しむような焼き菓子には合いません。そこだけは要注意!
バターの代用でオリーブオイルを使うときの3つのポイント
- パン作りにはピュアオリーブオイルが最適(さわやかな香り・ふんわりとした軽い柔らかさが出る)
- エクストラヴァージンオリーブオイルにはオレイン酸が含まれているので栄養満点
- サラダ油もバターの代用になる
バターをオリーブオイルで代用する場合の目安量
オリーブオイルをバターの代用として使うときに、バターの使用量とオリーブオイルの使用量はどれくらいの比率になるのか?解説します。
固形のバターの代用として使う場合
まず、「固形のバター」の代用としてオリーブオイルを使う場合は
⇒バターの分量の3分の1~半量くらいが適当
溶かしバターの代用として使う場合
「溶かしバター」の代用としてオリーブオイルを使う場合は
⇒バターと同分量でOK
これらはあくまで目安量ですので、厳密に守る必要はありません。
好みの仕上がり具合に合わせて調整してみましょう。
バターの代用にマーガリンはOK?
バターとマーガリンは兄弟姉妹のような関係ですよね。
そもそもマーガリンはバターの代用品として開発されただけあってバターの代用として、マーガリンは使えます。
これは嬉しいですね。使用量もレシピにあるバターと同分量で大丈夫なので、とても使いやすいですよ。
ただし、お菓子作り・パン作りに使えるものの「バター特有の風味」だけは出せないので「あっさりとした味」になることだけは目をつぶらないといけませんが……。
スーパーでよく見かける以下の商品は
- 小岩井の「マーガリン(発酵バター入り)」
- 雪印メグミルクの「まるでバターのようなマーガリン」
- ラーマの「バター好きのためのマーガリン」
これらはバターの風味を追及したマーガリンのようなので重宝するはず。
コンパウンドマーガリンをご存知ですか?
バター代用品として販売されている「コンパウンドマーガリン」をご存知でしょうか?
(普通のマーガリンはバターを添加していません)
このようにコンパウンドマーガリンはバターを添加しているので、マーガリンよりもコクのある風味で、バターよりはあっさりしています。
こちらもやはり、レシピのバターと同分量で代用できます。
マーガリンでお菓子やパンを作ると、どんな仕上がりに?
パン
「しっとり」ふんわりと、そしてバターよりもソフトな食感に仕上がります。
練り込むタイプの生地に最適です!折り込むタイプには×。
パウンドケーキ
軽くふんわりした食感で、あっさりした風味に。
バターよりもクリーム状にしやすいので作業もスムーズに進められます。
スポンジケーキ
食感の軽いあっさりした風味のスポンジになります。
仕上がりはバターと同じです。
クッキー・タルト
サクッと軽い食感に。
クリーム状になりやすいので、手早く作業するのがコツです。
マーガリンで唯一代用できない菓子
バターに近い使用感のマーガリンでも、唯一、代用に向かない菓子があります。
それが【焦がしバターを使用する菓子】
これにだけは代用できません。
マーガリン・バター代用品は水分を含んでいるため、高温加熱すると飛び跳ねることとなり大変危険ですので、この場合だけはバターを使いましょう。
バターがないときに便利!「手作りバター」の作り方
バターがないときは「生クリーム」を用意すれば作ることが可能なんですよ。
【手作りバターの材料】
- 乳化剤を使用していない脂肪率40%以上の生クリーム(純乳脂肪)
- 食塩少々
- 容量1Lくらいの広口のフタ付き容器
これらを用意して、生クリームと容器は冷蔵庫に入れてよく冷やしておきます。
- 冷えた容器に、冷えた生クリームを入れてしっかりとフタをします
- 容器を10~20分くらいの間よく振ります(保冷剤を容器に当ててタオルでくるんだまま振ると効果的です)
- 脂肪の固まりと白い水に分かれます
- この脂肪の固まりだけを取り出して、ゴムべらなどで練り上げると「バターの完成」です!
大体80gくらいのバターができると思って下さい。
生クリームをペットボトルに入れて振る方法もあります
バター風味のマーガリン、マーガリン代用品、手作りバターなどを試してみて、自分好みの美味しいお菓子・パン作りを楽しむのもいいですね!
まとめ
バターの代用はオリーブオイルでOKなのかご紹介してきました。
結論だけを抜き出してまとめると
- オリーブオイルでバターの代用はできる
- バターの風味を活かすお菓子には向かない
- サラダ油やマーガリンでも代用可能
このようになります。
私はホームベーカリーで食パンを焼くんですが、バターは高いので使う量を半分にして、残り半分はオリーブオイルを使ったりします。
それでも膨らみ具合や風味は変わりませんので、パン作りにも大丈夫ですよ。
ただ、100%オリーブオイルだけにしてしまうと、あまり膨らまず重たいパンに仕上がるので、それだけは注意したいですね。
それでも食べられないわけではありませんが(笑)