秋の味覚のひとつで、甘くて瑞々しいからパクパク食べてしまう梨。
でもナシって、ほとんどが水だけでできているみたいで栄養なんてほとんど無いような気がしてしまいます。
そこでこの記事では
- 梨の栄養
- 各栄養素の効果
- シャリシャリ食感の効果
などなど、梨はホントに食べる価値があるのか解説します。
梨の栄養
梨に含まれる栄養素がこちらです。
- カリウム
- 食物繊維
- アスパラギン酸
- プロテアーゼ
聞いたことがあるもの、聞いたことがないものが混じっていますね。
梨をかじると、唇からしたたるほどの水分を含んでいますよね?
たしかにナシは全体の約90%が水分なんです
実を食べているようで、そのうちの9割は水分を飲んでいるようなもの。
「実」の部分は、1割しかないんですね。
ですが、その1割にはこんな栄養素が含まれているんです。
梨に含まれる栄養素の効果・効能
梨に含まれている各栄養素にはどんな効果・効能があるのか、それぞれ個別にまとめてみました。
ナトリウム(塩分)を体内から排出したり、筋肉の働きを良くする効果がある。高血圧の人にとっては血圧を下げる効果が見込める。
食物繊維は摂取しても人の体内にある消化酵素では消化できないため、便の量が増え、結果的に便秘を予防・解消する効果がある。また、生活習慣病(心筋梗塞・糖尿病・肥満等)を予防すると言われている。
アスパラギン酸
アスパラガスから発見されたことから付けられた名前で、栄養ドリンクに配合されるほど疲労回復に効果があると言われている。
タンパク質の消化吸収を助ける効果がある。夏バテで胃腸が弱っているときには負担を軽くしてくれるので最適といえる。
こうして梨特有の栄養価を見ると、体に対してプラスの効果をもたらすというより、マイナスに傾いた体調を元に戻すような効果が多いことが分かります。
梨のシャリシャリした食感が便秘を治す?
梨独特の食感として「シャリシャリ」とした歯ざわりがありますよね?
他の果物にはない特徴的な食感ですが、これの正体は石細胞(せきさいぼう)と言います。
石細胞とは細胞が石のように堅くなった状態で、種子を守るためにあると言われています。
この石細胞は食物繊維と同様に人の体内では消化されないため、便の量を増やし、便秘を予防したり治す効果があるんです。
また、ザラッとした皮も梨の特色ですが、この皮を残した切り方をして食べてもいいでしょう。
梨の切り方は別記事にて特集しています。
関連記事>>>梨のかわいい切り方※輪切り&くし型は?塩水に浸けるべき?
梨のカロリーを他の果物と比較
梨ってあれだけ甘みが強いのでカロリーが高いっていうイメージがありませんか?
そこで他の果物とカロリーを比較してみた結果、
- 梨・・・43kcal
- りんご・・・50kcal
- 柿・・・70kcal
- みかん・・・45kcal
※すべて100g当たり
と、このように特別カロリーが高いわけではなく平均的だということが分かりました。これで安心して食べられますね♪
二十世紀梨を「にじゅうせいきなし」と読むのは間違い
日本で生産されて親しまれている梨の品種には「幸水」と「二十世紀」が有名ですよね?
このうちの片方である「二十世紀梨」を普段どう読んでいますか?
大抵の人が「にじゅうせいきなし」と読んでいると思いますし、カナをふるとしたらこうしますよね。
しかし、正確にはこれは「にじっせいきなし」なんです。
辞書で調べてもこれが正しい表記だとされています。
なぜなのかは不明ですが……。
この「二十世紀」というネーミングは、19世紀末に捨てられていた苗木から発見されて、来世紀(二十世紀)には大人気になるだろうという意味を込めてつけられたそうです。
確かにその予言は本当になっていますね。
妊婦は梨を食べてはいけないはホント?
一説では妊婦は梨を食べてはいけないっていう説がありますね。
でも専門の育児書にもそういう記述はないそうなので、ウソの可能性が高いと思われます。
もちろん、食べ過ぎると体(内蔵)が冷えるので、ほどほどにしたほうがいいですが、食べること自体は問題ありません。
もしかしたら梨(なし)という名前が
といった連想をさせるために迷信として生まれたのかもしれません。
まとめ
あらためて確認すると、梨の栄養素がこちら。
- カリウム
- 食物繊維
- アスパラギン酸
- プロテアーゼ
体をより良い状態に戻す効果や、便秘解消にも良いそうです。
これなら秋だけと言わず、一年中食べたいと思うのは私だけでしょうか?