ラナンキュラスを球根から育てるのは難しくありませんが、失敗するという人も多いと聞きます。
私は鉢植えで買ったラナンキュラスを花が終わってから球根を採取し、それをまた植えて開花させるというサイクルを4年ほど続けていますので失敗しないノウハウを知っています。
素人ながら恐縮ですが、そんな失敗のない球根の育て方をここでご紹介したいと思います。
ラナンキュラスの球根を植え付ける手順
今は100均ショップでも球根が売られているほどポピュラーな存在になりつつあるラナンキュラス。
他の植物の球根(チューリップ等)はそのまま土に植え付ければいいのですが、ラナンキュラスの場合はひと手間が必要です。
この球根を腐らせず確実に植え付けるには、大事なステップがあるんです。
ラナンキュラス球根を植え付けるステップ
1. 球根を吸水させる
2. 発芽&発根させる
3. それから土に植え付ける
これを忠実に守れば失敗しません。
ラナンキュラスを腐らせない吸水のやり方
ラナンキュラスの球根は他の植物の球根と違い、完全に乾いており、水を含んだ土にそのまま植え付けてしまうと腐ってしまうことがあります。
それを避けるために、人工的にじわじわとゆっくり吸水させてあげることが大切なんです。
球根の吸水方法(戻し方)
1. お皿やトレイなどにティッシュペーパー1枚を敷く
2. その上に乾燥状態の球根を置く
3. 水を少量かけ、乾いたらまた少量かけることを繰り返す
私が今年の10月15日に吸水させるために準備した様子がこちらです。
台所のテーブルの上に置いていても1日もすれば水分が蒸発しますので、だいたい1日に1回は少量の水を垂らして「少し濡れている状態」をキープするようにします。
※水をあげすぎるとカビが生えるのでご注意ください!
すると10日前後で下の写真のように芽と根が出てきます。
10月24日の様子がこちら。これくらい伸びてきたら、いよいよやっと土への植え付けに向かいます。
ラナンキュラス球根の植え方
球根から白い根っこと緑の葉が伸びてきたら土に植え付ける頃合いです。
植え付ける土は?
⇒赤玉土7:腐葉土3
くらいの比率がベストですが、経験上あまり厳密にこだわる必要はなく、水はけさえ良ければアバウトで構わないと思います。
ご覧の写真のように葉っぱが伸びている方を上にして、葉が少し土の外で出るくらいの深さに植え付けます(球根からすでに芽が出ているので、「上下さかさま・深く植えすぎる」という失敗がありません)
植え付けたら水を与え(鉢の底から水が出るくらい)、土の表面が乾いたら、その都度、水を与えるようにしましょう。
寒さには強いので冬の間もずっと外に出しっぱなしで大丈夫です。肥料は時々、小粒の化成肥料を与えれば十分です。
花が終わったら球根を堀り上げよう
冬の間もすくすくと葉が伸びて成長していき、4月になると綺麗な花を咲かせるラナンキュラス。
その花が終わり、地上部の葉や茎が完全に枯れたら、球根を堀り上げます。これがだいたい6月頃になるはずです。
スコップで土を掘ると球根を痛めるので、鉢を逆さにして、こぼした土の中から球根を探します(小さいので見落とさないように)
回収した球根は土を落として地上部に伸びた茎の部分は鋏で切り落とします。そして、日当たりの良いところで完全に乾燥させてから、物置などの冷暗所で植え付け時期の秋まで寝かしておきましょう。
ラナンキュラスの栽培カレンダー
ここであらためて年間を通したラナンキュラスの栽培カレンダーで、その時期に何をするべきかをチェックしてみてください。
●4月・・・開花
●6月・・・球根の堀り上げ
●6月~10月・・・冷暗所で保管
このサイクルを繰り返せば、一度買った鉢植えから採取した球根が何年にも渡って咲き続けることになります。
とても美しい花です
ラナンキュラスの花は近くで見ると花弁が幾重にも重なって、ほかに似た花が思いつかないくらい美しい造形をしています。
今回ご紹介したように球根を大事に管理すれば、何年もその美しい花を堪能できますので、一人でも多くの人に失敗のない栽培方法をお教えしたくて今回の記事を書きました。
ぜひ挑戦なさってみてください!