宅配ピザってつい人数に対して、多く頼みすぎてしまいませんか?
それに誕生日会やクリスマスパーティーで他の食べ物のほうが人気があって、冷めたピザが大量に残されてしまったりとか……。
ここではそんな食べ残してしまった
- 宅配ピザの冷凍保存方法
- 美味しいまま冷凍保存するコツ
- 冷凍に向かない宅配ピザの種類
などご紹介します。
宅配ピザの冷凍保存方法
注文した宅配ピザが大量に余ってしまったけれど、今日明日には食べたくない時。
そんなときは「冷凍庫」に入れて保存してしまいましょう。
ただ、美味しさを保ったまま冷凍するにはいくつか「コツ」があります。
まず、以下の2つの道具を用意してください。
用意するもの
- サランラップ
- フリーザーバッグ(ジップロック等)
これらを用意したら、以下の手順に従って慎重に冷凍保存しましょう。
手順
- ピザをよく冷ます(2~3時間放置)
- ピザを1切れ(1ピース)ずつに分ける
- 1切れずつラップにくるむ
- ラップにくるんだピザをフリーザーバッグに入れる
- なるべく重ねないように冷凍庫に入れる
このなかで特に「ラップで包むこと」と、「フリーザーバッグに入れる作業」は慎重に丁寧に行ってくださいね。
冷凍庫内の保存スペースも大事
宅配ピザを冷凍庫に入れる際には、保存スペースも重要です。
お使いの冷蔵庫に「急速冷凍」専用の冷凍庫が付いているなら、そちらでササッと短時間で冷凍するのがベスト!
市販の冷凍食品が美味しい理由は、調理した食材を急速冷凍しているため。
こうすることで食材の旨味をギュッと閉じ込められるんですね。
また、日々、冷凍庫を開け締めすると宅配ピザがそのたびに少し溶けます。
そしてまた冷凍され、また冷凍庫が開けられた際に少し解凍されることが繰り返されます。
この冷凍⇒解凍⇒冷凍の繰り返しで、どんどんピザの鮮度が落ちていきます。
これを避けるためには、冷凍庫の開け締めを素早くするのが理想と言えば理想なんですが、それって難しい話ですよね?
つい開けたまま2~3分もゴソゴソと目当ての食品を探す・・・なんんてことがしょっちゅうありますから。
ですから、宅配ピザがしっかりとカチカチに冷凍されたら、冷凍庫の奥へと仕舞い込みましょう。
こうすると冷凍庫の開け締めによるダメージを極力減らすことができますよ。
ピザの味を落とさない大事なポイント
宅配ピザを冷凍保存するときに、味を落とす原因となるのが「冷凍焼け」。
冷凍焼けとは?
- 食品の水分が蒸発すること
- 脂肪が酸化すること
- 食品の色が変化すること
このような状態のことで、過去に経験がないでしょうか?
- 肉を冷凍したらパサパサになった
- ご飯や野菜がボソボソした食感になった
こうなると美味しくないですよね。
それに加えて「ニオイ移り」も味を落とす大きな要因。
冷凍庫内の独特の匂いが冷凍した食品に移ってしまうことはよくありますよね?
これを防ぐためには空気に触れさせないこと
これが重要なんです。
そのために宅配ピザを冷凍する際にも最も重要となるポイントがあるんです。
それが
ピザを1切れずつラップで巻く際に「空気」が入らないようピッチリと密着させること
ラップにくるんだピザをフリーザーバッグに入れる際に「空気」が入らないようできるだけバッグ内の空気を抜いて真空状態にすること
この2点をしっかり守ってください。
フリーザーバッグとラップの選び方
フリーザーバッグと言えば、草分け的存在なのが旭化成の「ジップロック」。
フリーザーバッグならば100円均一ショップでも販売されていますが、ジッパー部分に差があります。
- ジップロック・・・ジッパー2重
- 大手100均製・・・ジッパー1重
袋の口を止める部分のジッパーがシングルなのか、ダブルなのかという違いですね。
当然ながらダブルのほうがきっちりと締まりますので、宅配ピザのような味にこだわるものはジップロックがお勧めです。
一方、ラップの方も大手メーカーのラップと100均のラップでは品質に差があります。
その秘密は「材質」に。
たとえば旭化成のサランラップは原材料に「ポリ塩化ビニリデン」を使用していますが、100均のラップは「ポリエチレン」を使用しています。
この原材料の違いは「酸素透過率」に影響します。
- ポリ塩化ビニリデン=酸素透過率が低い
- ポリエチレン=酸素透過率が高い
酸素透過率(酸素の通りやすさ)は酸化の度合いにもろに影響しますから、宅配ピザの冷凍保存に使うならポリ塩化ビニリデンを使用した大手メーカー製が向いていますね。
冷凍保存してはいけない宅配ピザの種類
今回ご紹介した宅配ピザの冷凍保存方法を忠実に守れば、美味しさを保ったまま冷凍庫で眠らせておけます。
ただし、ひとつだけ注意点が!
それがトッピングとして「じゃがいも」が使われているピザは冷凍すると確実にマズくなるということ。
じゃがいもを使ったピザといえば各社から「ポテト◯◯」といった名前でメニューのひとつに必ずあります。
■ピザーラの場合
- プルコギポテト
- もち明太子ピザ
- モントレー
■ドミノピザの場合
- マヨじゃが
- ラザニアーノ
- カニグラタン
■ピザハットの場合
- アイダホ風ほっくりポテマヨ
- 海老マヨベーコン
カレーを冷凍保存するときも鉄則として、じゃがいもは入れてはいけません。
それと同じように宅配ピザでもじゃがいもがトッピングされていると、解凍したときに食感がボソボソになって非常にマズくなるんですね。
もしも「今日はピザを頼んでも残しそうだな・・・」と感じたら、最初から上記のメニューは避けるようしましょう。
こうして気を遣って冷凍しても「美味しく食べられる期限」は確実に存在します。
その宅配ピザが何日まで食べられるのか、コチラの記事に冷蔵庫や常温で保存した場合との比較をしていますのでぜひご覧ください。
冷凍した宅配ピザの解凍方法
冷凍した宅配ピザを解凍する方法には2通りあります。
まずひとつめが、食べる日の前日(半日前くらい)から冷凍庫から冷蔵庫に移して自然解凍すること。
これがもっとも自然に解凍できる方法ですね。
もし、急に食べることになったら2つめの
電子レンジで1分ほどチンする解凍方法
をお試しください。
ただし大きさや量によって熱が加わり過ぎて、水分が出ることもある点はご注意ください。
できれば自然解凍が一番ですね。
解凍した宅配ピザの温め方
最後に冷凍した宅配ピザを美味しく温めて食べる方法をご紹介しましょう。
オーブントースターで温める方法
- トースターにアルミホイルを敷く
- その上に解凍したピザを置く
- 3分ほど加熱する
オーブンレンジで加熱する方法
- オーブンを250℃の温度で予熱する
- 250℃で6分ほど焼く
オーブンレンジなら温度が高いので冷凍したままのピザを凍ったまま(解凍しないで)温めることも可能です。
その場合は8分ほど焼くといいでしょう。
まとめ
宅配ピザの冷凍保存方法についてご紹介してきました。
あらためて要点を振り返ると
- 1切れずつラップでくるみ
- それをジップロックへ入れて
- 冷凍庫で保存する
これさえ守ればOKですよ。
もちろん最初から、きっちり食べ残さないように人数に合ったピザのサイズを頼むのが理想ですが・・・・(汗)
宅配ピザってチーズの量が少ない商品が多いじゃないですか?
私はそれを補うために温めるときに市販のピザチーズを追加して乗っけます。
こうするとより美味しくなるのでぜひ試してみてくださいね。