メダカの寿命が近いサインがこの9つ。
- エサをやってもすぐに食いつかない
- 明らかに食べる量が減った
- 痩せて細くなり背骨が曲がった
- 尾びれが曲がってきた
- ヒレがボロボロ・体の張りや艶がなくなった
- 泳ぐスピードがゆっくりになった
- おかしな泳ぎ方をしている
- 水槽の底や壁際でじっと動かない
- メスが卵を産まなくなった
2年間で30匹以上のメダカを飼い、看取ってきた私が
- メダカの寿命サイン×9
- メダカの平均寿命
- メダカの寿命を伸ばすコツ
について解説します。
メダカの寿命のサイン!9つの異変に気をつけて!
メダカの寿命のサインは、見落としがちです。
普段からよく観察をして、こんな9つの変化が見られたら、「その時」に向けて覚悟はしておいたほうがいいですね。
(1)エサをやってもすぐに食いつかない
最初に「あれ?」と私が感じた変化がコレです。
エサを水面に落としても、メダカは遠くにいて様子をうかがうだけ。
しばらくすると近づいてきて、多少は食べるんですが元気がありません……。
人間のお年寄りが人気ができるラーメン店に並ばないのと、似たようなものでしょうか。
(2)明らかに食べる量が減った
以前はエサをやるとパクパク食べていたのに、食べる量が減ってしまった。
人間と同じでメダカも歳をとると、食欲が落ちて食べる量が減るのが普通です。
内臓の働きが落ちてしまうんでしょうね……。
(3)痩せて細くなり背骨が曲がったように見える
エサを食べる量が減ると、てきめんにメダカのお腹はペッタンコになります。
水面の上からみると線のように細くなり、まるで乾燥させたちりめんじゃこのよう……。
痩せると背骨が曲がって見えるのも特徴的です。
(4)尾びれが曲がってきた
尾びれ(尻尾のヒレ)が曲がってくる原因は、2つ考えられます。
- 尾腐れ病
- 老衰
尾腐れ病は金魚やグッピーもかかる観賞魚では代表的な病気。
別の水槽に隔離して治療する手もありますが、まず助からないそうです……。
(5)ヒレがボロボロ・体の張りや艶がなくなった
人間が老化すると、だんだん腰や膝が悪くなったり、肌の張りや艶がなくなるのと一緒です。
寿命が短いメダカはそれが急速に進むのでびっくりしますが、自然の摂理なのでどうしようもありません。
(6)泳ぐスピードがゆっくりになった
メダカは若いうちは機敏に泳ぎ回ります。
ピッ(数センチ進む)→止まる→ピッ(数センチ進む)
こんな風に終始休むことなく水槽を元気に泳いでいますが、気づけばスローな泳ぎに。
これも人間の老人がヨボヨボ歩くのと一緒ですね。
(7)おかしな泳ぎ方をしている
フラフラと漂うように泳いでいたり、頭を上げて泳いでいる場合は病気の可能性があります。
素人ではなかなか病気を治すのは難しいため、そのまま寿命を待つしかない場合がほとんど。
頭を上げて泳ぐのは「立ち泳ぎ病」と言います。
(8)水槽の底や壁際でじっと動かない
以前は元気に泳ぎ回っていたのに、最近は水槽の底や壁際にじっとしている……。
これも寿命が近いサインです。
もう泳ぎ回るパワーがないのでしょう。
(9)メスが卵を産まなくなった
これは言うまでもなく、もう卵を産める元気がなくなり、死期が近いことを示唆しています。
ここまでたくさんの子孫を残しているなら、メダカ本人も飼い主も悔いはないですね。
メダカの平均寿命
メダカの平気寿命は、野生(川や池に生息するメダカ)と、家庭の水槽で飼われているメダカでかなりの差があります。
- 野生のメダカ:1年~1年半
- 水槽で飼育した場合:2年~3年
- 最長の寿命記録:5年
家庭の水槽でメダカの理想環境を作り出せば、野生の倍以上も寿命が伸びます。
専門家が育てる場合、最長で5年生きるメダカもいるとか……。
人間で言えば100歳以上でしょうし、メダカ界の金さん銀さんですね(笑)。
メダカの寿命を伸ばす7つのコツ
メダカの寿命は他のペットと比べると、とても短く儚いもの。
人間にとってはほんの一瞬、ともに過ごすくらいですね。
ただ、飼育環境に気を配ってあげれば、専門家が飼うように寿命を伸ばすことは可能ですよ。
そのコツがこちらの7つ。
- 1つの水槽にたくさん入れすぎない
- 定期的な水換えで水をキレイに保つ
- 高すぎない・低すぎない水温をキープする
- エサは食べ残さないくらい少なめに与える
- 水流が生まれる濾過器やエアポンプを使わない
- なるべく繁殖はさせない
- 屋外で日光浴させて飼育する
どれも難しくはないので、ぜひ取り入れてみてください。
1つの水槽にたくさん入れすぎない
1つの水槽にたくさんのメダカを入れて飼うと、水質がすぐに悪くなり、酸欠を招きます。
またメンタル面にも影響し、メダカたちにストレスがかかり、体調を悪くする要因に……。
大きなメダカが小さいメダカを追いかけたり、エサを食べるのを邪魔するのもストレスが原因の場合も!
理想的なメダカの数は、水槽に入る水の量(リットル数)で判断しましょう。
目安は1リットルに対して1~2匹ほどです。
定期的な水換えで水をキレイに保つ
毎日、メダカのフンや食べきれなかったエサが底に沈んでいきます。
それらが水槽の水を汚していきますので、定期的に水換えが必要。
水質はメダカの体調に影響し、当然ながら寿命にも関係してきます。
ただ、水換えは頻繁に行う必要はなく、2週間に1回、容器の1/3を替える程度でOKですよ。
高すぎない・低すぎない水温をキープする
メダカは水温が高いとそれだけ活発に生きられますが、そのぶん寿命を縮めます。
かといって水温が低すぎるのもよくないので、高すぎず・低すぎない水温をキープするのが理想的。
一般的にメダカの水槽の適温は、25℃(+-3℃)ほどです。
エサは食べ残さないくらい少なめに与える
エサの食べ残しは水質を悪化させます。
与えたら2分~3分で食べきれるくらいの少量に抑えましょう。
エサの頻度は季節によって調節するのがポイント!
- 夏:1日2回(午前と午後)
- 春・秋・冬:1日1回
屋外で飼育する場合は、冬場になると冬眠状態になるため餌やりは不要です。
メダカの冬眠時期は12月~3月くらいまで。
水流が生まれる濾過器やエアレーションを使わない
メダカは水の流れがゆるやかな水域に住む魚。
水槽にパワフルな濾過器やエアレーションを設置すると、流れに逆らって泳ごうとするため体に負担をかけてしまいます……。
メダカの飼育では、そうした装置は不要なんですね。
なるべく繁殖はさせない
短命なメダカを世代交代させていくには、どんどん繁殖させる必要があります。
また、それがメダカ飼育の楽しみでもありますが、一匹の命を延ばすには繁殖は控えるのが最善手。
オスとメスで水槽を分けて飼育すればOKです。
屋外で日光浴させて飼育する
メダカの水槽を置く場所は屋内より屋外が理想的。
太陽の光に当てると殺菌され、メダカが病気にかかりにくく健康に過ごせます。
まとめ
- エサを食べない・量が減った
- 体の変化(痩せる・尾や背骨が曲がる・ハリツヤがない)
- 泳ぎ方が変・ゆっくり
- じっとして動かない(鈍い)
- 卵を産まなくなる
以上が、メダカの寿命が近いことを予感させるサインです。
メダカの寿命は普通に飼えば2~3年ですが、気を配ってあげればもっと延ばすことも可能。
大切なペットとして可愛がってあげたいですね。