銀杏を食べ過ぎたら、どうなるのでしょうか?
私の実家は田舎なので、神社や公園などあちこちにイチョウの木があります。
秋になると色づいたイチョウの下には銀杏の実がいっぱい落ちていて、それを拾ってきて食べるのが秋の恒例行事。
あまりにもたくさん拾えるから一度に何個も食べていますが、実はこれ、すごく危険な行為だったんですよ。
そこでこの記事では
- 銀杏の許容量は?
- 銀杏を食べすぎるとどうなる?
- 1日に何個までなら安全?
などを解説します。
何個まで?銀杏の許容量
銀杏の許容量がこちらです。
- 子供・・・7粒
- 大人・・・40粒
つまり銀杏はこれ以上食べたらダメなんです。
大人が一日に40粒以上も食べることは珍しいですが、子供が7粒以上食べるのは十分に有り得ることです。
昔の大人たちは
銀杏は自分の年齢の数より多く食べるな
と子供には強く言い聞かせていたそうですが、それだけ子供が食べ過ぎて中毒を起こすことが頻繁にあったのでしょう。
現在でも中毒を起こして病院にかかった人の「7割が5歳未満の子供」というデータがあります。
特にお子さんには注意して食べる量を守らせるように目を光らせたほうがいいですね。
※大人でも普段から食生活が乱れ、ビタミンB6が不足している人は注意が必要です。
銀杏を食べ過ぎるとどうなる?
「銀杏は体に良い成分が含まれているから」と小さい頃は茶碗蒸しに入っているものを残すと親から叱られていました。
臭いも風味も子供にとっては苦手なタイプですから。
しかし、大人になるとだんだん美味しさが分かってきて、一度にまとめて食べてしまうようになりました。
でも、たくさん食べ過ぎてしまうと最悪、亡くなることもあるんです!
・・・・怖いですね。
最近の話ではありませんが、今から60年ほど前の「戦中から戦後の時代」には銀杏の食べ過ぎが原因で亡くなるケースが本当にあったらしいです。
その頃は誰もが貧しくて腹を空かし、少しでも腹の足しになるからと銀杏を大量に食べてしまったのでしょう。
本当に悲しい話です・・・・・・。
銀杏の食べ過ぎの症状
銀杏は健康に良いというイメージが強いですが、食べ過ぎてしまうと中毒を起こすことがあります。
Q.中毒とは?
ある物質を許容量を超えて摂取することで、体の機能が阻害されてしまい、様々な症状が現れること。
亡くなるケースは稀ですが、銀杏の中毒では以下のような症状がよく見られます。
- 嘔吐
- 痙攣(けいれん)
- 頻脈(ひんみゃく)
- 目眩(めまい)
- 消化不良
- 呼吸困難
- 下肢の麻痺
- 発熱
- 便秘
これらの中毒症状を起こす原因となるのは銀杏に含まれている「メチルピリドキシン」という物質。
これが体内にあるビタミンB6の働きを阻害するために中毒症状が現れます。
銀杏を食べ過ぎて中毒症状が出た時の対処法
もしうっかり銀杏を食べ過ぎてしまい、嘔吐や痙攣などの明らかに中毒を起こしたと思われる症状が出た場合はすみやかに病院へ行きましょう。
自宅で出来る対処法はありませんし、万が一という可能性も捨て切れませんので、できるだけ早く医師の診察を受けるのがベストです。
そのときは「ギンナンを食べ過ぎたみたいで」と告げることをお忘れなく。
まとめ
私の家では秋には拾ってきたギンナンがどっさりと貯蔵されます。
それを電子レンジでチンしたりして、おつまみ感覚で食べるのが日常の一コマ。
そういえば、一回だけ、そうやってギンナンを食べたあとに鼻血が出たことがあります。
あれももしかしたら中毒症状の一種だったとか?
ピーナッツの食べ過ぎは鼻血が出るっていいますけど、それと似たようなものだったのかも?これからは気をつけます。