本を呼んでいたら「錦秋」という言葉が出てきました。
素敵な響きなので俳句でも使われますが、いつの季語なのか、いまひとつ不明で。
そこでこの記事では
- 錦秋は俳句でいつの季語?
- 錦秋の読み方と意味
- どんな時に使う言葉なのか?
などをまとめてみました。
錦秋は俳句で何月の季語?
錦秋は俳句において、主に10月から11月の季語です。
「季語」は季節を表す言葉。
俳句に良く使われるのはご存知だと思いますが、俳句以外では、手紙を書く時などの「時候の挨拶」に使います。
例えば手紙の冒頭で「錦繍の候」と使います。
「候」とは気候の候のことで、季節の挨拶に使う時に季語とセットになります。
覚えておくと、手紙を書く時に使えますね。
「錦秋」の読み方や意味
まず「錦秋」はなんと読むのでしょうか。
正解は「キンシュウ」です。
この錦秋の意味とは
を言います。
錦というのは錦鯉(にしきごい)の「にしき」にも使われる漢字です。
錦鯉は赤や金色など様々な色の種類がいますが、具体的にこの「錦」とはどういう意味かというと
- 種々の色糸を用いて華麗な模様を折りだした織物の総称
- 色や模様の美しいもの
とのことで、特に何色という指定はありません。
私はイメージ的に黄金色が錦だと思っていました。
思い込みって恐ろしいですね。
錦秋を時候の挨拶に使う文例集
具体的に季節の挨拶で使う場合、どのように使用したらよいかの文例を調べてみました。
手紙を書く時に役立ちますからね。
例えば手紙の頭に
・拝啓 錦秋の候、皆様には一層ご活躍のこととお喜び申し上げます。
・拝啓 錦秋の候、◯◯様にはますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
・拝啓 錦秋の候、皆々様お健やかにお過ごしのご様子、なによりに存じます。
などといった使い方をします。
挨拶に季語を使用すると、なんか、とてもきちんとした人間の印象になりますね。
もう少しくだけた感じの場合には錦繍の意味を込めて
というふうに使うと洒落ています。
手紙の結びには
・末筆ながら、皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます。
・秋深まりゆく季節ですが、くれぐれもご自愛ください。
などで結びます。
季語を使うと日本らしい季節の風情が感じられて知識人っぽくて素敵ですよね。
ビジネスレターにも、もちろん使用できますので10月~11月ごろには一言添えると、
この人、こんな知識やセンスがある人なんだ
と好感度がアップすると思いますよ(笑)
ただ、今はビジネスレター以外で手紙を書くことのほうが少ないかもしれないですね。(私もほとんどがメールです)
※岩手県には錦秋湖という美しいダム湖があります。
動画を見ていたら行ってみたくなりました。
まとめ
錦秋について深く知らなかった私。
日本語って美しい!と思うとともに難しいし、まだまだ知らない言葉がたくさんあるなあとも思いました。
手紙などでさらっとこのような季語が使えるととてもかっこよいのですが、どの季語が何月ぐらいに使うものなのかなどは、もっと勉強しなくてはいけません。
ところで今は手紙を書くことも少なくなりましたが、メールでも季語は使うのですかね。
メールも廃れたら、LINEで季語は使わないかも?
でもきれいな日本語は残していきたいよな~使いどころが難しい!と思った今回の調べ物でした。