メリークリスマスはいつからいつまで言うのか?

クリスマスになると、あちこちで聞こえてくる「メリークリスマス!」の挨拶。

LINEやメールで好きな人や友達に送る人も多いですよね。

でも、あらためて考えると、タイミング的にいつ言うのか、ハッキリ正しい答えを知ってる人は少ないはず……。

というわけで、ここでは

  • メリークリスマスはいつ言う?
  • いつまで言って平気?
  • 外国(アメリカやヨーロッパ)では?
  • 「メリークリスマス」という言葉の本当の意味

など、この時期に恒例の挨拶について、くわしく解説していきましょう。

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メリークリスマスはいつ言う?

メリークリスマスはいつ言うのが正式なのでしょうか?

これはあくまで日本限定の話になりますが、日本で「メリークリスマス」は12月25日になってから言うのが常識です。

いつから言うのか迷ったら、25日が解禁日だと思っておけば間違いありません。

「メリークリスマス!」のメッセージ(lineやメール)はいつ送る?

LINEの画面を映したスマホ

日本ではクリスマスイブは「前哨戦」、クリスマス当日(25日)が「いよいよ本番!」というイメージが強いです。

よって、LINEやメールで「メリークリスマス」のメッセージを送るのは、24日の夜12時を過ぎて、日付が変わって25日になってからがいいでしょう。

12月24日の昼間から送ってもおかしくはありませんが、なかには

  • フライング気味w
  • 気が早いなぁww

と思う人もいるかもしれませんから……。

※イブの夜に送るとしたら「メリークリスマスイブ!」という表現もありですよ。

メリークリスマスはいつまで言う?

日本でのクリスマスは12月25日の夜まで。

つまり、12月25日の午前0時から、12月25日の午後11時59分までがクリスマス。

25日から26日に日付が変わるとクリスマス終了です。

ですから「12月25日の夜まで」はメリークリスマスと挨拶をしても大丈夫です。

いつからいつまで言うかまとめると、12月25日に日付が変わってから12月25日の夜までとなります。

メリークリスマスはアメリカではいつ言う?

もみの木とメリークリスマスのメッセージ

キリスト教では12月25日のクリスマス当日の1ヶ月まえから、「アドベント」というシーズンに入ります。

クリスマス(キリストの降誕)を待ち望む期間であり、ツリーを飾りだすのもこの頃。

クリスマス気分がだんだん高まってきた12月上旬には、「メリークリスマス(よいクリスマスを)」と交わされるようになります。

※年末年始の挨拶も含めて、「Merry Christmas and A Happy New Year!」というフレーズもよく使われます(ジョンレノンの歌でもありますね)。

本場ヨーロッパはアメリカと同様

キリスト教の本場ともいえるヨーロッパでも、12月に入るとメリークリスマスが使われます。

日本人からしてみたら「ちょっと早いんじゃないの?」と抵抗がありますが、キリスト教圏ではそういうものなんですね。

最近はあまり使わないってホント?

メリークリスマスというフレーズは、もちろんキリスト教(カトリックやプロテスタント)を信仰する人同士の挨拶。

アメリカ(もしくは世界全体)では、いろんな宗教を信じる人がいますから、単純に休日を祝う目的として

「Happy Holidays」(ハッピーホリデーズ)

というフレーズを使う人が増えているとか。

日本人は宗教に関係なくクリスマスを祝うので、その点はアバウトで楽ですよね(笑)。

故エリザベス女王が使わなかった理由

英語圏ではクリスマスの挨拶としてポピュラーなメリークリスマスですが、亡くなったエリザベス女王はまず使いませんでした。

エリザベス女王は、毎年クリスマスに国民に向けてスピーチしましたが、その際には

「Happy Christmas! 」(幸せなクリスマスを)

というフレーズを好んで使います。

なんでも「marry」には「酒を飲んで浮かれる」というニュアンスもあるとかで、神聖なクリスマスにそぐわないと避けていたとの説が有力とされています。

「メリークリスマス!」のカードはいつ出す?

クリスマスカード

日本人ではあまり見かけませんが、なかにはクリスマスカードを送る人もいるでしょう。

身近にクリスチャンの外国人の友達がいれば、そういう機会もありますね。

そんな場合のメッセージカードをいつ出すかというと

  • 郵送なら23日までに投函する
  • 直接渡すなら24~25日のどちらか

郵送は投函から相手に届くまで1日~2日はかかるので、遅くても23日までに出します。

クリスマスカードは年賀状と違って、早めに届いても変ではないので、余裕をもって早めに投函するといいでしょう。

海外に送る場合は12月の初旬には投函を終えたいところ。

直接渡す場合は、言うまでもなく24日か25日に忘れずに持参して渡しましょう。

英語のスペル「Xmas」と「Christmas」はどちらが良い?

「メリークリスマス」を伝える場合は、Christmasを使うのが正解です。

ちなみにXmasの「X」は、十字架やキリストを表す記号。

以前は「X’mas」というアポストロフィを付けた表記がよく使われていましたが、これは誤りです。

アポストロフィは、文字を省略するために付ける記号。

XmasのXは省略したのではなく、Christを置き換えた表記であるため元来不要なんですね。

「メリークリスマス」と言われたらどんな返事をすればいい?

外国人(英語圏)の人に「Merry Christmas!」と言われたら

「Thank you. Merry Christmas to you, too!」

と返事をするのがお手本通りの対応です。

「ありがとう、あなたも楽しいクリスマスをね!」

みたいな意味なので、感じがよくて誰に対しても使えるでしょう。

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「メリークリスマス」の本当の意味

小さい頃から耳にして、自分でも何気なく使っているメリークリスマス。

だけど、ちゃんと言葉の意味を知ってる人は意外と少ないはずです。

「メリー」の意味

Merry Christmasの「Merry」を英和辞典で調べると、このように解説されています。

陽気な,快活な
笑い楽しむ,お祭り気分の,浮かれた
〔叙述〕((英略式))ほろ酔い機嫌の

■引用:merryの意味 – goo辞書 英和和英

ようするにMerry Christmasとは、「陽気で楽しいクリスマス」という意味ですね。

メリークリスマスは省略した言い方

この曲は誰でも耳にしたことがあるはず。

『We wish you a merry Christmas』がこの曲のタイトルで、作者は不明。

クリスマスシーズンになると町やテレビで頻繁に流れていますよね?

「メリークリスマス」というフレーズは、この「We wish you a merry Christmas」(もしくは「I wish you a merry Christmas」)を省略したものなんです。

直訳すると「私たち(私)はあなたが楽しいクリスマスが過ごせることを願います」。

クリスマスが来る前に、クリスマス当日に会ったり連絡をする予定がない人に対して、「いいクリスマスを!」という意味で使われます。

※クリスマスイブや当日に会う人に対してもメリークリスマスは使われます。

その場合は、Have a merry Christmasを省略したしたもので、「クリスマスを楽しんで!」といった意味が込められています。

クリスマスが12月25日のワケ

クリスマスはキリストの誕生日だと一般的には信じられていますが、じつはそれは誤り!

キリストの誕生日は聖書に記述がなく、生まれた頃の様子を描写した文章から推測すると冬(12月)とは考えにくいとか。

そもそもChristmasのChristはキリストを意味しますが、そのあとのmasは祭礼を意味します。

つまり、Christmasを直訳すると「キリストの祭礼」という意味。

祭礼とはシンプルに言えば「お祭り」なので、「キリストのお祭り」がクリスマスの正体なんですね。

12月25日にキリストの生誕を祝うようになったのは、その日付の前後に異教の祭りが多くあり、それを布教のきっかけとして利用したいという思惑のためだと言われています。

イブ(12月24日)が存在するワケ

メリークリスマスをいつ言えばいいか迷う原因が、クリスマスが「24日」と「25日」の2日間にまたがるためでしょう。

他の行事や記念日は1日だけなのに、2日間もあるからややこしいと思いませんか?。

意味不明なのが、24日のクリスマスイブ!

なぜ、クリスマスは「イブ」という前日があるのでしょうか?

イブはeveningを省略した言葉

まずクリスマスイブのイブは「evening(夜)」の頭部分を取った省略形なんですね。

よって、クリスマスイブを日本語にすると「クリスマスの夜」になります。

昔は1日の始まりが日没だった!

クリスマスができた遥か昔、そのイスラエルの暦では1日の始まりは「日没」からとされていました。

現在は午前0時をまわると翌日になりますが、当時は日が沈んだ時点で翌日に切り替わるというシステム(暦の考え方)。

ですから、12月24日の日没には、もう12月25日になっていたんですね。

そして、翌日の12月25日の日没にはクリスマスは終わっていました。

つまり、クリスマスイブ(クリスマスの夜)は、その名の通り12月25日の夜を指していたことになります。

ややこしいので表にまとめてみました。

遥か昔の暦における1日 日没から翌日の日没まで
遥か昔のクリスマスイブ 12月24日の日没から夜にかけて
遥か昔のクリスマス 12月24日の日没から12月25日の日没まで
現代のクリスマスイブ 12月24日
現代のクリスマス 12月25日

昔の暦ではクリスマスイブとクリスマスは24時間(1日)の出来事で、今のように2日間にまたがっていませんでした。

その名残りがあるため、現在では24日がクリスマスイブ、25日がクリスマス当日と呼ばれています。

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まとめ

メリークリスマスはいつ言う(送る)のか、あらためて確認しましょう。

  • LINEやメールでは25日にメッセージを送る
  • 日本では25日の朝から夜までの間に言うのが普通
  • アメリカでは12月の初旬から言う習慣
  • カードは23日までに投函するか、24~25日に直接渡す
  • メリークリスマスのMerryは「陽気・快活」を意味する
  • We wish you a merry Christmasを短縮した言い方

海外では12月の頭くらいからメリークリスマスを使うのが当たり前ですが、日本は習慣(知識)に違いがあるため、25日だけに限定して使うのが無難ですね。

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