栗のゆで方って、どうしたらいいのでしょうか?
知人から栗をどっさり貰ってしまったんですが、今まで一度も調理したことがない私は途方に暮れてしまいました(一瞬、実家の母に送ってしまおうと思ったほど・笑)
ゆでるときには塩が必要だって聞きますが、正しい塩の量さえ分からないですし……。
そこで今回いちから勉強して、正しい茹で方をマスターしましたよ。
初めての方でもすぐ理解できるように分かりやすく説明しますので、ぜひ参考にしてくださいね!
栗のゆで方!塩の量は何グラムが適量?
栗をゆでるときに水に入れる塩の量は
水1リットルに対して「15g」の塩
が適量です。
大さじの分量でいうと「大さじ1弱」くらいですね。
大さじ1杯は精製塩の場合、約18gになるので、それよりちょっと少な目と思えばだいたい合っています。
「え?、だいたいの分量でいいの?」
と不安に思うかもしれませんが、茹でるときの塩の量は厳密に15gじゃないと失敗するわけではないので、わざわざクッキングスケール(はかり)で計る必要はありません。
なぜ塩を入れるの?
栗を茹でるときになぜ塩を入れるかというと
- 殻をむきやすくるため
- アクを取るため
という2つの理由があるからなんですよ。
うっかりたくさん入れすぎると栗が塩辛くなりますが、忘れてしまっても美味しく茹で上がりませんのでお忘れなく!
塩が必要ない茹で方
栗を茹でるときは塩が必要だという思い込みがあるかもしれませんが、実は茹で方によって必要ない場合もあるんです。
普通の鍋で茹でる場合には、上記のように水1リットルに対して約15gの塩が必要ですが
- 圧力鍋
- 炊飯器
この2つの道具で茹でるときは塩は不要です。
圧力鍋も炊飯器も高温で茹でるために皮が剥きやすくなるために不要になります。
栗のゆで方は3パターン
栗の茹で方には、使う鍋や道具によって3つの中から選べます。
それぞれのくわしい茹で方について解説していきましょう。
【普通の鍋で茹でる方法】もっともポピュラー
塩の量が分かったら、さっそく栗を茹でてみましょう。
まず栗をどの家でもある普通の鍋でゆでる方法からご紹介していきます。
普通の鍋での茹で方
- 鍋に栗を入れる
- 栗が水につかるくらいの高さまで水を入れる
- 塩を1リットルあたり15gくらい入れる
- 蓋をして強火で沸騰させる
- 沸騰したら弱火にし、1時間ゆでる(途中で2~3回かき混ぜる)
- 箸で触って栗が柔らかくなったのを確認する
- 火を止めて自然に冷めるのを待ってから皮をむく
インターネットで調べると、ゆでる前に一昼夜(もしくは半日くらい)栗を水に漬けておいてからゆでるように書いているところもありますが、それは別にやらなくても平気ですね。
ただ、やったほうがふっくら仕上がるという意見もありますので、さらに手間をかけたい人はやってみてもいいと思いますが、差は感じられない気がします(私個人の感想では)。
※栗は茹で過ぎても変化して味が落ちたりしないので、しっかりとゆでてください。
【圧力鍋で茹でる方法】時間短縮とガス代の節約
圧力鍋をお持ちなら、普通の鍋の6分の1の時間でガス代を節約して茹でられますよ!
圧力鍋でのゆで方
- 圧力鍋に栗を入れる
- 栗が全身つかるくらいの水を入れる
- 強火にかけて蒸気が出てきたら、中火で10分加熱する
- 10分経過したら火を止め、自然に冷めるまで待つ
※普通の鍋でゆでるのと違って塩は必要ありません
圧力鍋でゆでるメリットは外の殻も内側の渋皮もすんなりむける点です。
高温をかけるので皮が柔らかくなるんでしょうね。
新しい圧力鍋ほど加熱時間は短く、古いタイプほど長くなるようです。
ですから5年以上前に買ったものなら15分くらい余分に加熱したほうが良いでしょう。
栗はゆで過ぎても味は落ちないので長く火にかけても大丈夫ですから、ご心配なく。
こちらの動画のようにゆでる前に栗の頭に十字の切れ込みを入れておくと更にむきやすくなるようです
【炊飯器で茹でる方法】手間いらず・失敗なし!
最近ではお米を炊く以外に色んな料理(ケーキとか煮込み料理)を作る裏ワザが発見されつつある炊飯器ですが、なんと栗をゆでることも可能なんです!
炊飯器を使ったゆで方
- お釜に栗を入れる
- 水を栗より1~2cmほど高い水位まで入れる
- お米を炊く標準モードでスイッチを入れる
- 1時間~50分ほどでスイッチが切れたら出来上がり
鍋や圧力鍋でゆでるのはそばで見ていないといけませんが、この方法なら炊飯器に「すべておまかせ」なので実は一番いいやり方もしれませんね。
本来の使い方ではありませんが、栗自体が茹で過ぎても全然構わない食べ物ですので、機種によって作動時間が違っても出来上がりには差がないはずですので。
【電子レンジで茹でる方法】危険!絶対真似しないで!
究極の手抜きですが、電子レンジで栗が茹でられたらどんなに楽かと思います。
でも、もしやったとしたら、卵を電子レンジにかけたときみたいに加熱途中で「バーン!!!」と爆発すること間違いなしですので絶対にお止めくださいね。
卵と同様に中の空気が膨張して弾け飛んでしまいますので。
実際にやってしまった人がいて、弾け飛んだ栗のせいで電子レンジが故障したということです……。
たとえ少し殻に切れ目を入れても爆発は防げないのでご注意下さい!
■追記
茹でる前に栗の下の固い部分を包丁で切り取っておけば電子レンジでも茹でられるという動画を見つけました。
栗のゆで方と塩の量のまとめ
栗のゆで方と茹でるときの塩の量をご紹介していきました。
要点だけまとめると、塩は普通の鍋で茹でるときだけに水1リットルに対して15グラム(大さじ1弱)を入れれば十分です。
圧力鍋や炊飯器で茹でるときには塩は要りません。
栗を茹でる方法には、普通に鍋にお湯を沸かして茹でる方法のほかに、圧力鍋で茹でる方法と、炊飯器でお米を炊くように熱を通す方法もあります。
時間の短さで選ぶなら圧力鍋、楽チンさで選ぶなら炊飯器ですね。
圧力鍋は高価なので家にない人も多いですし、扱いが怖くて使わずにしまっている人も多いかもしれません。
その点、炊飯器はスイッチを入れたら外出しても安全なので私みたいな料理初心者でも安心確実!
私は今年、生まれて初めて栗ご飯を作ってみようと思います。
上手く行ったらブログにアップします♪