クッキー・ビスケット・サブレ・クラッカーの違い
クッキーとビスケットとサブレとクラッカーの違いって、ハッキリと分かりますか?

クッキーはしっとりで、ビスケットはサクサク?

だけど、クッキーとサブレの食感はなんか似てる気も……。

ということで、考えて答えは出ないので

  • クッキー・ビスケット・サブレ・クラッカーの違い
  • 外国での分類方法
  • それぞれの生まれ故郷や名前の語源(由来)
  • 一枚当たりのカロリーの違い

など気になることをすべてまとめてみます。

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クッキー・ビスケット・サブレ・クラッカーの違いは?

クッキー・ビスケット・サブレ・クラッカー、この4種類のお菓子はどう違うのか、まずその答えから。

そもそもクッキー・ビスケット・サブレ・クラッカーは「すべて小麦粉を焼いて作ったお菓子」という共通点はあります。

ただ、原材料や味付けなどで、このように分類されるんですよ。

クッキー 糖分と脂肪分の合計が40%以上のもの
ビスケット クッキー以外の小麦粉を使った焼き菓子
サブレ クッキーやビスケットより脂肪分が多いもの
クラッカー 無糖で塩味が強いもの

クッキーはバターが多いから「しっとり」している。

ビスケットは「パサパサ」している。

サブレはクッキー以上に「しっとり」している。

クラッカーは「しょっぱい味」で「パサパサ」している。

こんなイメージがあると思いますが、まさにそれが違いそのものなんですね。

※ビスケット・クッキー・サブレ・クラッカーは、主な原材料を同じとする焼き菓子の仲間ですが、それぞれの食感・風味・味の特徴を出すために、成分の配合量を変えて作られているわけです。

クッキーとビスケットの違いにはハッキリした定義がある!

クッキーとビスケットの決定的な違い

クッキー・ビスケット・サブレ・クラッカーの中で一番まぎらわしいのが「クッキー」と「ビスケット」でしょう。

このふたつのお菓子の違いをもう少しくわしく解説しますね。

実を言うとクッキーとビスケットは本来は同じものを指すんです。

ミサオミサオ

つまり違いはなし!

ただ、「全国ビスケット協会」が定めた日本ローカルの定義でいえば「糖分と脂肪分の含有量」で分類されます。

クッキーの定義

手作り風の外観で、糖分と脂肪分の合計が40%以上含まれているもの。

ビスケットの定義

手作り風の外観で、原材料がクッキーの数値未満のもの

このようになるんですよ。

小麦粉・卵・砂糖など主な原材料は同じですが、やはりクッキーは脂肪分が多いため味に差があるんですね。

※全国ビスケット協会とは、ビスケットの発展を願って昭和2年に設立された団体のこと。

では、なぜこのような定義が作られたか?というと、

⇒昭和40年代の日本ではクッキーはビスケットよりも高級品と思われていた!

からなんです。

ですから消費者が間違えてしまわないように、安いビスケットとクッキーの違いを明確にしよう!

ということで策定されたのが、この定義なのです。

では、更に深く掘り下げてそれぞれのお菓子の特徴をチェックしていきましょう。

サブレとは?クッキーやビスケットとの違い

チョコチップクッキーと牛乳

サブレもクラッカーもクッキーやビスケットと同種の焼き菓子で仲間です。

ただ作り方や材料の含有量が微妙に違うんですね。

サブレの場合、バターと薄力粉の配合比率をほぼ1:1の割合で作ります。

脂肪分の多いクッキーよりも脂肪分の含有量を更に増やし、バターの風味が香るサックリとした食感を生み出しています。

あくまでも目安ですが、クッキーはバターと薄力粉を1:2の割合で作ります。

サブレとして有名なのは、鎌倉に本店を置く豊島屋の「鳩サブレー」。

香りが良くて、さっくりとした食感が大人気のお土産です。

クラッカーとは?クッキーやビスケットとの違い

クラッカーの場合、小麦粉に「イースト」を入れて発酵させて生地を作ります。

イーストを使う点が他とは違います。(他はベーキングパウダーなどの膨張剤を使用)

脂肪分は少量で、砂糖はほぼ無糖。

生地に塩をふりかけて焼く「塩味の焼き菓子」です。

クラッカーとして有名なのは、ナビスコの「プレミアム」や「リッツ」でしょう。

チーズを載せたりして、おやつに食べるというより食事の一部として食べるイメージが強いかと思います。

ナビスコとの契約が切れて独自の商品を販売するようになったヤマザキビスケットの「ルヴァン」や「ルヴァンクラシカル」も購入しやすいクラッカーの代表的な商品です。

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クッキー・ビスケット・サブレ・クラッカーは国によって呼び方がバラバラ!

日本ではこんな風に「焼き菓子ひとつ」に困惑するほど分類があります。

しかし、焼き菓子の元々の発祥地である国々での呼び方は、とてもシンプルなんですよ。

ミサオミサオ

というかザックリした分け方ですね。

●アメリカ
・焼き菓子全般を「クッキー」と言います。
・柔らかい菓子パンを「ビスケット」と言います。(ケンタッキーのあれですね!)
・塩味の強いクッキーを「クラッカー」と呼びます。
●イギリス
・焼き菓子全般を「ビスケット」と言います。(クッキーという言葉はありません)
●フランス
・焼き菓子全般を「ビスキュイ」と言います。

こうして見ると、日本は外国の影響を受けやすいのですね!

人(国)の良いところを取り入れる柔軟な姿勢はいいと思いますが的を定めないと、こうして困惑しまくりですね。

クッキー・ビスケット・サブレ・クラッカーの生まれ故郷と語源は?

クッキー・ビスケット・サブレ・クラッカーがそれぞれどの国で生まれたのか?

そしてその名前の語源となったのは何なのか?

これを知るとより理解が深まりますよ。

●クッキー
・イギリスから伝わったお菓子
・オランダ語の「ケーキ・焼き菓子」が語源
●ビスケット
・イギリスから伝わったお菓子(オランダ人から技法を学んだ)
・ラテン語の「二度焼かれたもの(ビス・コクトゥス)」が語源
●サブレ
・フランスから伝わったお菓子
・フランスの「サブレ=シュル=サルト」という町の名前が語源
・また「サブレ伯爵夫人」が作ったお菓子がその名前の由来とする説もある
●クラッカー
・アメリカから伝わったお菓子
・パン職人のジョシア・ベントが焼いている時の音から名付けた

クッキー・ビスケット・サブレ・クラッカーのカロリー比較

重ねたビスケット

それでは最後にクッキー・ビスケット・サブレ・クラッカーのカロリーを比較してみましょう。

ダイエット中の人がおやつに食べるならどれが適しているのでしょうか?

日本中でどこでも最も手に入りやすい代表的な商品を比べたのがこちらの表。

【ビスケット】森永「マリー」 24kcal/1枚(5.4g)当たり
【クッキー】森永「ムーンライト」 43kcal/1枚(8.1g)当たり
【サブレ】日清「ココナッツサブレ」 28.6kcal(1枚当たり)
【クラッカー】ナビスコ「リッツ」 16.8kcal(1枚当たり)

やはりバターを多く使うクッキーやサブレはカロリーが高い傾向にあり、ビスケットやクラッカーは糖分や脂肪分が少ないためにカロリーは低くくなるようです。

※個人的に調べたデータです。
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まとめ

ようやく長年の疑問が解決しましたけど、それでも自分の中のイメージでは

・ビスケット=森永マリー
・クッキー=森永ムーンライト
・サブレ=鳩サブレ
・クラッカー=ナビスコリッツ

ですね。

この分類が(社)全国ビスケット協会の定義とは違っていてもいいんです(汗)

それと、なんでケンタッキーのチキンに付いてくるスカスカのパンが「ビスケット」と呼ばれているのかやっと分かりましたよ。

日本国民は誰しも一度は「これのどこがビスケット?」と思ったに違いない!

あ~考えていたら久しぶりにハチミツをたくさんつけて食べたくなってきました♪

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