豆腐の「木綿」と「絹」の違いって説明できますか?
木綿は固さがあってザラザラしてる方?
絹ごしはつるっとしてる方?
など私のようにアヤフヤな方、実は多いはず!
使い分けも「木綿は味噌汁に」、「絹ごしは冷やっこに」くらいしか知らなかったり……。
そこでここでは、木綿豆腐と絹豆腐の違いについて
- 硬さ
- 作り方
- 栄養
という3つの面から解説します。
また、それぞれどんな料理に合うのかも紹介しますので、ご飯作りに活かしてください。
木綿豆腐と絹豆腐の違い
木綿豆腐と絹豆腐の違いは
- 硬さ
- 作り方
- 栄養
といった点で大きな違いがあります。
硬さの違い
通常、スーパー等で売られている木綿豆腐と絹豆腐は「硬さ」の面で大きな違いがあります。
- 木綿・・・硬い(歯ごたえがある)
- 絹・・・柔らかい(喉越しがよい)
この硬さの違いが生まれる理由は、それぞれの豆腐の作り方に違いがあるためです。
作り方の違い
木綿豆腐の作り方
豆乳に凝固剤を加えて一度固めます。
その後、固めたものを崩して、圧力をかけてプレスして水分を絞ります。
その後、再び固めてできあがりです。
木綿豆腐はプレスして水分を絞ってしまうので、あの固さに仕上がるのですね。
絹豆腐の作り方
木綿豆腐よりも濃い豆乳に凝固剤を加えます。
そして、そのまま固めればできあがり!
※木綿豆腐は、製造の時、豆乳を木綿の布を敷いた箱型に流し込み、その布の後が表面につくことから、木綿豆腐と呼ばれています。
※絹豆腐は、きめが細かく美しいことから、絹豆腐と呼ばれています。
栄養の違い
作り方は違っても同じ豆腐だし、栄養価は同じなのか気になりませんか?
木綿豆腐は絞ってある分、成分が凝縮されてそうにも感じるし、絹豆腐は、濃い豆乳が原料だから、なんだか栄養も豊富そう。
なんて予想はさておいて、実際のところは?
木綿豆腐の栄養
製造の際、水分を絞るため栄養分が圧縮されています。
鉄分、たんぱく質、カルシウムを絹より多く含み、カルシウムは約3倍の量を含みます。
ビタミンB群、カリウムは、絞った時に水分と一緒に流れ出てしまうため、絹豆腐よりも少ないです。
食物繊維・ビタミンEも含み、ビタミンEは絹豆腐の約2倍の量を含みます。脂質は絹豆腐の1.4倍です。
絹豆腐の栄養
豆乳をそのまま固めるため、ビタミンB群、カリウム、炭水化物を木綿豆腐よりも多く含みます。
マグネシウム、ビタミンB1を若干、木綿豆腐よりも多く含みます。
比較すると若干ですが、木綿豆腐の方が栄養価は高いのですね。
木綿と絹の料理での使い分け方
それぞれの特質を生かした調理法をご紹介します。
木綿豆腐が向いた料理
しっかりした固さがあるので、焼く、煮る、炒める、揚げる調理法が最適です。
絹豆腐が向いた料理
柔らかい食間とのど越しを生かす「冷やっこ・サラダ」にして素材を楽しみましょう。
柔らかさを好む場合は、豆腐のみそ汁・スープにも使えます。
豆腐は消化吸収率が抜群
豆腐はなんと!95%が消化・吸収されます。
食べた分のほとんどが体内に吸収されるなんて、効率いいです♪
これが大豆のままだと
- 納豆…85%
- 煮た大豆…68%
- 煎り大豆…60%
です。
豆腐は、特別手間をかけた調理も必要なくお手軽♪だし、お腹に食べた感もあるし、料理のかさ増しにも便利だし、是非とり入れてみて下さいね。
まとめ
木綿豆腐と絹豆腐の違いについてお伝えしてきました。
世間では「木綿派」と「絹ごし派」に分かれますが、どちらも良い点・悪い点があります。
料理に合わせて上手に使い分けていきたいですね。