灯油の臭いって、なかなか取れませんよね?
あの独特のニオイが手に付くと、ただ石鹸で洗っても落ちません。
手だけならまだいいけど、こぼした灯油が洋服や部屋の床にこぼれたりすると、もう大変ですよね。
灯油臭い部屋で何時間も過ごすのは苦痛です……。。
そんな困った灯油の臭い取りと即効で消臭するコツを
それぞれ「部屋」・「車」・「床」・「手」・「服」などの場所(部分)別に分けて徹底解説します。
ぜひご覧ください!
部屋の灯油の臭い取り&消し方
部屋の中で灯油をこぼしてしまい、すぐ雑巾やタオルで拭き取ったのに、灯油の臭いが部屋に充満してしまった……。
冬だから部屋の窓を開けて換気するわけにもいかないし、臭いの大元をなんとかしないといつまでも灯油臭い部屋で過ごすことになりますね。
その部屋にこもった灯油の臭い取りのもっとも簡単な方法は
⇒石油ストーブやファンヒーターのスイッチを入れる
こうやって部屋を暖めると、灯油の「揮発」が進みます。
灯油の臭いがしている状態で暖房器具をつけても危険性はありませんので、部屋を暖めて換気を繰り返すうちにだんだんと臭いは消えていきますよ♪
また、その部屋にエアコンが設置されているなら
⇒エアコン(暖房)のスイッチを入れる
こうすると冷たい空気(灯油の臭いが漂う空気)を外に出して、家の外の空気を暖めて部屋の中に招き入れるので、新鮮な空気に入れ替わります。
これでスッキリと臭いが消えていくはずですよ!
床にこぼした灯油の臭いを速効で消す方法
灯油の入れ替え中に玄関にこぼしてしまったり、絨毯やカーペットの上でこぼしてしまうこともありますよね?
そんな床にこぼした灯油の臭いの消し方をそれぞれの「場所別」にご紹介していきます。
玄関にこぼした場合
1. 新聞紙や雑巾で素早く拭き取る
2. 小麦粉を床にまいてから掃除機やホウキで掃き取る
3. シャンプーかボディーソープを撒いて放置する
取り外せる絨毯やカーペットの場合
1. 灯油がこぼれた部分を熱湯で洗い流す
2. ベランダで日光に当てる(臭いが消えるまで天日干し)
取り外せない絨毯やカーペットの場合
1. キッチン用の除菌スプレー(アルコール成分のもの)を吹き付ける
2. お湯を含ませた雑巾で拭き取る
フローリングや畳についた臭いを消すには?
1. ぞうきんにサラダオイルを垂らす
2. 灯油をこぼした部分をそれで拭き取る
3. 乾拭きをして脂分を拭き取る
フローリングや畳にサラダオイルを使うのは抵抗がある場合は
1.灯油をこぼした箇所にクエン酸を撒く
2.しばらくそのまま放置
3.掃除機や箒でクエン酸を掃除する
4.オレンジの皮でそこを拭く
こんな方法も効果的ですよ。
車の座席やトランクにこぼした灯油の臭いを消す方法
灯油って重いからガソリンスタンドやホームセンターへ自動車で買いに行きますよね。
そのときに灯油を入れるポリタンクの蓋を完全に締めていないと、車の揺れで灯油がトランクにこぼれてしまうことがあります(泣)
たった少量でも車内は狭いので臭いがキツイんですよね。
こぼしてすぐの対処法は?
1. 洗濯用洗剤(粉)をこぼれた灯油にかける
2. 灯油を吸い取った洗剤を掃いて捨てる
(これを何度か繰り返す)
取り外せるマットの対処法は?
1. 軽く拭きとった後、干しておく
2. 臭いが残っていたら住宅用洗剤で洗う
こぼしてから時間が経ったときの対処法は?
・重曹を振りかける
・駐車している時にトランクやドアを開けておき揮発させる
・運転中もなるべく窓を開けて換気させる
手についた灯油の臭いを一発で消す裏ワザ
灯油をファンヒーターのタンクに入れ替える時には、高確率で手に灯油がついてしまいます。
ゴム手袋をつけて作業をして、灯油を直接触っていなくても、なぜか手に臭いが残ってしまうんですよね?(不思議です)
そんな手についた灯油の臭いを消すときは
サラダ油(食用油)を使います。
サラダ油を使って臭いを取る裏ワザ
1. サラダ油を少量、手につけます(オリーブオイルでも可)
2. サラダ油をなじませるように両手をよく擦り合わせます
3. 一旦、水で手を洗い流します
4. 最後に石鹸(ハンドソープ)で手を洗います
この方法は以前、「伊東家の食卓」という番組で紹介されていたそうで、一部では有名みたいですね。
油を油で洗うなんて発想自体が変ですが、ホントに臭いほぼ100%落ちますから、自信をもっておすすめします♪
洋服についた灯油の臭いはこうやって落そう!
灯油を入れていて、うっかり洋服に飛ばしてしまうこと、ありますよね?
特にズボンとか下半身に灯油が飛んで、なかなか臭いが取れなくなったり・・・・・。
こんなときは洋服を陰干しをします。
灯油というのは揮発性が高い(蒸発しやすい)性質があるので、そのままハンガー等にかけて陰干しをしておくと消えていきます。
灯油が揮発してしまえば臭いも一緒に消えてしまいますので。
もし陰干ししても臭いが取れない場合は、手と同様にサラダオイルを付けて洗ってみてください。
それでも落ちない時はプロに任せてクリーニング屋に持って行きましょう。「灯油の臭いを取りたい」ということを伝えるのをお忘れなく(ドライクリーニングが有効でよす)
灯油がついた服の臭いは洗濯すれば消える?
冬は天気が悪い日が多いですよね。
雨が降ったり、地域によっては雪が降ったり・・・・。
かといって部屋の中で洋服をかけておくと、部屋の中が灯油臭くなる・・・・・・
こうなるとエイヤッと洗濯機に放り込みたくなる気持ちはわかります。
でも、いくら洗濯機で洗っても灯油の臭いは取れません!!!
しかも灯油が乾かないまま洗濯機にかけてしまうと、他の衣類や洗濯機自体に灯油の臭いが移ってしまいます
こうなったら洗濯機を空のまま(衣類を入れずに)洗剤を入れて運転させます。
一度でニオイが取れないときは2~3回繰り返しましょう。
一緒に洗って灯油の臭いが移った衣類は、よく乾かした後でもう一度、洗濯し、再びよく乾かす(陰干し)と臭いが取れます。
灯油は揮発油なので、「洗う」よりも「蒸発させる」のが一番。
2~3日、気長に陰干しをしましょう。
灯油の置き場所(屋外)でこぼしたときの対処法
灯油をストーブのタンクなどに補充する場合、外の灯油置き場で行う人も多いでしょう。
そんな屋外のコンクリートを敷いた場所やウッドデッキなどで灯油をこぼしてしまったときの対処法もまとめておきますね。
1.新聞紙や古い雑巾で灯油を吸い取ります
2.「アタック」のような粉状の洗濯洗剤をこぼした場所に撒きます。
3.洗剤が灯油を吸って重くなったらホウキではいて捨てます。
4.濡らした雑巾で水拭きすれば完了です
このやり方なら屋外のどんな場所でも対応できるでしょう。
「ウチは洗濯洗剤は液体を使っていて、粉状の洗剤はないよ~~」という方は、「薄力粉」など小麦粉類でも代用可能ですよ。
どこのご家庭でも灯油を使い切って冬が終わることはまずありませんよね?
でも暖房の季節が終わって灯油が余っても、次の冬まで保管しておけません。
灯油の処分の方法についてはコチラの記事をごらんください。
灯油の臭いを消せる消臭剤はある?
明日すぐに乗る予定がある車など、緊急で灯油の臭いを消したい場合、悠長に天日干ししている余裕なんてないですよね?
そんなときは家にある消臭スプレー(ファブリーズ)などを使うと思います。
でも私の経験上、そうした市販の消臭剤では強烈な灯油の臭いには勝てません。
それもそのはず。灯油の成分は特殊なので、一般的な消臭剤では対処できないんですね。
ですから、そんなときは灯油のニオイを消す用途専用に開発された消臭剤がないといけません。
「ピュアティ2ダッシュ」というのがその商品。
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車内の清掃は何かと面倒ですから、冬の灯油の買い出しはいつも自動車で行う人はひとつ用意しておくといいですね。
灯油のポリタンクの蓋ってしっかり締めたつもりでも、絶対にこぼれて床を濡らしてしまいますから。
灯油をそもそもホームセンターやガソリンスタンドのセルフで買うのを止めればいいんですが、移動販売車よりも値段が安いので利用してしまいます。
配達してもらうのも料金が高いですし・・・・・。
まだセルフで買ったことが無い方は以下の記事を参考に一度チャレンジしてみてください。
灯油の臭いに害はあるの?
灯油がこぼれてからすぐに対処しても、どうしても数十分~数時間は灯油の臭いを吸い込むことになります。
そこで気になるのが「灯油の臭いの害」について。
灯油は有機溶剤の一種で
- 目や鼻の粘膜への刺激
- 皮膚のかゆみ・かぶれ
- せき・痰
- 頭痛・めまい
- 吐き気
などの悪影響を人体に及ぼすことがあります。
ただ、こぼれた灯油から漂う臭いくらいの少量で害が出るとは考えにくいそうです。
人によって、体の小さな子供などは気分が悪くなることもあるかもしれません。
そんなときは、冬で寒いかもしれませんが、換気扇をつけたり窓を開けて、十分に部屋の空気を換気させることが大切ですね。
場合によっては外に出て避難してもいいと思います。
まとめ
というわけで今回は灯油の臭いの消し方について、それぞれの場所に分けてご紹介してきました。
灯油のくさい臭いを消すポイントとまとめると
- 陰干しして揮発させる
- とにかく換気が肝心
- 手にはサラダオイルが最適
- 粉末の洗剤や茶殻で吸い取らせる
これを覚えておくといいですね。
僕なんか毎年のようにファンヒーターの灯油タンクにポンプで入れている最中、ついMAXの目盛りより多くいれてしまい、溢れさせてしまいます・・・・・。
そうなるともうパニック!
あわてて新聞紙で拭き取っていたんですが、それではその後、2~3時間は部屋に灯油の臭いが漂うことに。
でも、今回ご紹介した臭いの消し方のコツを知ってからは、多少こぼしても慌てなくなりました。
ちゃんと対処すれば、ちゃんと消臭できますから。
しかも消臭スプレーのような商品を使わなくても!
みなさんもこの冬はぜひお試しください(そんなピンチにならないことが一番ですが)