祖父・祖母が病気やケガで入院した!
誰でも経験することですが、そんなとき「お見舞金」をいくら用意すればいいのか、迷いませんか?
世間一般の相場っていくらなんだろう?って……。
あんまり多い金額を包んで遠慮されるのも困るし、かといって少なすぎても恥ずかしい。
そこで、この記事では
- 祖母・祖父へのお見舞い金の相場
- 二万円のお見舞金は縁起が悪い?
- のし袋/のし紙の書き方
- 病気のお見舞いの品物
- 絶対NGな贈り物
こんなお悩みに回答していきましょう。
祖母と祖父へのお見舞い金の相場は?
お見舞いの金額は「贈る相手」によって変わりますが、身内である祖父母に対しては
¥10,000(1万円)
これが世間一般の相場額になります。
ただ、もちろん全員が全員1万円を用意するわけではありません。
個人個人でかなり金額に差があると分かる調査結果が見つかりました。
贈答品関連の企業が行った「祖父母が入院した時のお見舞金はいくら包んだか?」というアンケート結果によると
2位・・・5千円
3位・・・2万円
このように1万円が最も多く、高くても2万円という人がほとんどでした。
「5千円」と答える人も案外多め。
学生やアルバイトなど定職についていない10代~20代の方なら、無理して1万円を用意する必要はないでしょう。
日頃どれくらい顔を合わせているか、どれだけお世話になってきたか、あるいは自分の経済状況に合わせて納得のいく金額を気持ちとして渡すのが一番だと思いますよ。
お見舞い金に二万円を渡すのは縁起が悪い?
お見舞い金に二万円を渡すのは縁起が悪いというウワサがあります。
しかし、それは大きな勘違い!
二万円という金額を縁起が悪いとするのは結婚式のご祝儀だけです。
二万円は壱万円と壱万円の「2つに割れる」=「別れ(離婚)」を連想させるため、タブーとなっているんですね。
ですから、1万円ではちょっと少なく感じて、もう少し金額を増やしたいときは気にせずに二万円を包みましょう。
縁起が悪い金額
しかし、この金額は縁起が悪いから避けたほうがいいというのも当然あります。
たとえば
- 4,000円
- 9,000円
という金額です。
これは4という数字が「死」を、9という数字が「苦」を連想させるから。
中途半端な金額なので、まずそんな金額のお見舞金を用意する人はまずいないはず。
でも、財布の中から適当に見繕って出すと偶然そうなる可能性も……。
十分注意してくださいね。
せっかくお見舞いに行ったのにおじいちゃんやおばあちゃんに嫌な思いをさせえたらもったいないですから。
お見舞い金に新札はNG!
また、お見舞い金の「お札」は、ピッシリと折り目のない「新札」はダメです。
新札を包むと「予め用意していた」ように思われる事もありますから。
もし手元に新しいお札しかない場合は、一度折り目をつけて古いお札のように見えるように細工をしましょう。
ただ、それも限度があって、汚れたりシワシワなお札、破れたお札はさすがに失礼です。
ほどほどに「古さ」を演出するのが大切!
お見舞い金の「のし袋・のし紙」の書き方
次にお見舞い金を入れる「のし袋・のし紙」の書き方について。
まず、のし袋(見舞金用)を用意します。
白いのし袋で、端を赤枠で囲ってあるもの/左端に赤色線が印刷されているもの
こんなのし袋を購入してください。
のし袋の表書きには
- お見舞
- 御見舞
このどちらかを筆ペンで書き入れます(のし袋に印刷してあれば不要です)
もしもお見舞金ではなく「お見舞いの品」を渡す場合は「のし紙(見舞い品用)」を用意されてください。
その際は
紅白の五本結び切り/紅白のあわじ結びが印刷されているもの
を用意されてください。
「のし袋・のし紙」のどちらも熨斗(のし)飾りの印刷がないものを選びます。
お見舞いの品物は何を選べば良い?
お見舞いの品物の値段も、お見舞い金と同じ額くらいで選ぶとよいでしょう。
■お見舞いの品物で定番のもの
- 花 (淡い色で香りの弱い花。花瓶も一緒に贈ると喜ばれます)
- 果物
- 菓子 (賞味期限の長いもの)
この3つは定番中の定番でとても無難な品ですが…
果物・菓子は食事制限があって口にできない場合もあります。
家族などに尋ねてから用意する方がよいでしょう。
ガーベラのブーケが人気ですよ。
■食事制限のある患者さんに喜ばれるもの
- 少し高級な緑茶など「茶葉」
- 缶ジュース
- ペットボトルのお茶・水
食事制限があって甘い物を口にできない方には、少し高級なお茶などは、味も楽しむことができて喜ばれますよ。
缶やペットボトルの飲み物は、見舞客に出すこともできるので、とても重宝されます♪
■気の利いたお見舞い品
- テレホンカード (携帯電話を使用できないため)
- テレビカード (病室用のカードがはっきり分かっている場合)
- 気軽に読めるような雑誌
実際に入院した方は「テレホンカード・テレビカード」の贈り物は気が利いていた!という方も多いようですよ。
特に祖父や祖母の世代はまだ携帯電話(スマホ)を持っていない方も多いので、テレホンカードはまだまだ重宝されるのではないかと思います。
お見舞いに絶対NGな贈り物
最後に「こんなお見舞いの品はNGだ!」というのをご紹介します。
- 鉢植えの植物・・・根付く=寝付くとされ、病気が長引くことを連想させる
- 赤い花・・・血を連想させる
- 菊の花・・・葬儀を連想させる
- 椿・・・大輪の花が落ちる=花が首から落ちる=首切り花
- シクラメン・・・「死・苦」を連想させる音
- 香りの強い花
- パジャマ・・・寝付くことを連想させる
- 石鹸/歯ブラシ・・・病気・入院が長引くことを連想させる
- 櫛(くし)・・・「苦・死」を連想させる音
パジャマや洗面具類は、家族など本人の了承を得て用意する立場の方が用意するのが一番でしょう。
赤くて鉢植えの植物であるシクラメンは、二重の意味で最悪ですよ(汗)
まとめ
祖母や祖父のお見舞い金の相場はいくらなのか、ご紹介してきました。
あらためて要点を振り返ると
- 祖父母へのお見舞い金は1万円が相場
- お見舞金では「二万円」は縁起が悪い数字ではない
- 4と9の数字は避ける
これだけ知っておけば大丈夫ですね
お見舞いに行くこと・病状を心配する気持ちはとても大切ですが、入院中の本人は辛さや痛み・心配などを抱えていたりします。
また時間帯によっては検査があったりもします。
本人が寝ている、または検査中などの場合は、ナースステーションにお見舞いの品を預けるようにするなど十分に気遣ってあげて下さいね。
お見舞いには「気持ち」が何より大切です。
おじいちゃんやおばあちゃんは孫からのお金なんて期待していません。
顔を見せに病院まで足を運ぶのが何よりの「お見舞い」になるに違いありませんよ。
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