- 祝儀袋の数え方は?
- 中身(金銭)が入っていない状態だと「袋」、中身(金銭)を入れて封をする前は「枚」、中身(金銭)を入れて封をすると「封」、多当タイプの祝儀袋は「包み」です。
この説明では、いまひとつピンとこないと思いますので、ここからくわしく解説していきましょう。
※祝儀袋は、別名「熨斗袋(のしぶくろ)」・「お祝い袋」・「金封」とも呼ばれますが、すべて同一のものです。
祝儀袋の数え方は4種類
祝儀袋の数え方は
- 祝儀袋に金銭を入れていない
- 祝儀袋に金銭を入れて封をしていない
- 祝儀袋に金銭を入れて封をした
- 多当タイプの祝儀袋
このように状態やタイプによって数え方が異なります。
それぞれの状態・タイプごとの数え方をくわしく見ていきましょう。
中身(金銭)が入っていない祝儀袋:「袋」
用意した祝儀袋にまだ中身(金銭)を入れていない状態だと
一袋・二袋・三袋・四袋・五袋……
という数え方をします。
中身(金銭)を入れて封をしていない祝儀袋:「枚」
祝儀袋に用意したお札を入れて、まだ封をしていない状態だと
一枚・二枚・三枚・四枚・五枚……
という数え方をします。
中身(金銭)を入れて封をした祝儀袋:「封」
中身(金銭)を入れて、封をした祝儀袋は
一封・二封・三封・四封・五封……
という数え方をします。
祝儀袋を渡す側も貰う側もこの状態で接する機会が多いので、通常の数え方と言えば「封」だと思っておけばよいでしょう。
金額を明示しない賞金や寄付金を「金一封」と呼びますが、それはこの「封をした金銭」であることからきています。
多当タイプの祝儀袋:「包み」
「多当(たとう)タイプ」とは、1枚の紙を折って作った祝儀袋のこと。
古くから神社の授与品・慶事や弔事の金銭を包むために使われていました。
金銭を包む紙の折り方を「たとう折り」・「たとう包み」、または漢字で「畳折り」と表記します。
まさにお金を紙で「包む」わけなので、この多当タイプの祝儀袋は
一包・二包・三包・四包・五包……
という数え方をします。
不祝儀袋の数え方
不祝儀袋(ぶしゅうぎぶくろ)とは、いわゆる「香典袋」のこと。
葬儀や法要の際にお金を納める封筒(包み)です。
この不祝儀袋の数え方は、祝儀袋とまったく同じです。
お年玉袋(ポチ袋)の数え方
子供の正月の最大の楽しみがお年玉ですね。
お年玉を入れる袋は、「お年玉袋」、または「ポチ袋」と呼ばれます。
このお年玉袋(ポチ袋)の数え方は祝儀袋と同様に
- 「袋」・・・お金を入れていない状態
- 「枚」・・・お金を入れて封をしていない状態
- 「封」・・・お金を入れて封をした状態
- 「包み」・・・紙を折ってお金を包んだ状態
こうなります。
通常は封筒式のポチ袋を使うでしょうから、「一封」という呼び方になるでしょう。
お金をティッシュなど手近な紙で包んだけだけの場合は、「一包み」ですね。
祝儀袋を使う場面
私などは祝儀袋と聞くと、すぐにぱっと結婚式の情景が浮かんできますが、意外とそれ以外でも使われる場面が多いんです。
そんな使われるシーンの一覧がこちら。
- 結婚祝い
- 出産祝い
- 入学祝い
- 卒業祝い
- 就職祝い
- お見舞い
- お餞別
- 謝礼
- 結婚記念日(金婚式・銀婚式)
- 長寿のお祝い
- 新築祝い
- 開業・開店祝い
祝儀袋の水引・表書きや中袋の書き方には嫌になるほど細かいルールがあります。
包む金額も含め、しっかりきちんとした知識が必要です。
まとめ
祝儀袋の数え方は、以下のように状態・形状によって異なります。
- お祝い金を入れていない⇒~袋
- お祝い金を入れて封をしていない⇒~枚
- お祝い金を入れて封をして閉じた⇒~封
- 紙を折りたたむタイプ⇒~包み
以前、友人の結婚式の受付を行って、祝儀袋を受け取る側になったことがあります。
そのとき私は数え方を知っていたので、自然と「一封、二封~」とカウントしていました。
でも、その知識がない友人は、「一袋、二袋~」って呼んでましたね。
その呼び方だと、中身がなくて空の意味になってしまうんですけど(笑)
ただ、あとでめでたく結婚した友人夫妻に聞いたところ、ひとつだけ中身が空の祝儀袋があったそうです……。
はからずも正しい呼び方をしていたと知って、あとでひとり苦笑してしまいました。
たまにいるらしいですね、お金を入れ忘れて中身が入っていない祝儀袋(空祝儀)を渡してしまう人が。
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