泳げない人、大人になってもカナヅチの人ってけっこういるんですね。
私のまわりにも一人います。
去年の夏に一緒に海水浴に誘ったら、水着にはなるものの、砂浜のビーチパラソルの下でずっと座っている姿を見て気付きました。
30歳を過ぎていて泳げない人がいることにびっくりしたんですが、よく話を聞いてみて泳げないのには3つの原因があることが判明。
本人は泳ぐことを諦めているようで、それが気の毒で……。
しかし、シロウトながら「カナヅチを泳げるようにする教え方」を実践してみたところ、25mを泳げるようになったんです。
見事、30年以上のカナヅチを克服!!!
この記事では
- カナヅチが泳げない原因
- カナヅチを克服する大人向け練習法
などなど、わかりやすく文字にしてご紹介したいと思います。
カナヅチが泳げない3つの原因
大人になってもカナヅチのまま泳げない原因がこの3つです。
- 水への恐怖心が強い
- 泳げないという思い込みの強さ
- 正しい泳ぎ方を知らない
どれかひとつに当てはまるというより、すべて当てはまるから泳げないと思い込んでいるのだと思います。
その原因をひとつひとつほぐしていきましょう。
原因1.水への恐怖心が強いから
本来、人間というものは「水」への恐怖心が強いのが普通です。
人間は陸上で生活する動物ですから、犬や猫が本能的に水を怖がるように人間も本能的に「怖い」と感じてしまうものなんですね。
ただ、そうした恐怖心も小さい頃から水場(プール・海・川など)で遊んで、何度となく水と触れ合っていくうちに薄れていくもの。
しかし、カナヅチで泳げない人というのはだいたい小さい頃に以下に挙げた経験や環境で育ってしまうために恐怖心が抜けきらないままなんですね。
- 小さい頃に溺れたトラウマがある
- 海や川やプールなど泳ぐ施設が身近になかった
- 親が泳ぐ機会を与えてくれなかった
こうした恐怖心を強くもっていると、水に入るだけで体がガチガチに緊張。
本来は浮くはずの体が硬直したせいで、沈むようになるのは必然………。
恐怖心を大人になってから克服するのは大変ですが、少しずつ水に慣れていけば不可能なことではありません。
原因2.泳げないという思い込みが強いから
- 子供の頃、体育の授業で泳げなくて友達から笑われた
- 大人になっても大人用プールが深くて足がつかない
こういう記憶が積み重なると強固に「自分は泳げない人間なんだ」と思い込んでしまうのが普通。
しかし、それは誤解です。
カナヅチの人は泳げないのではなく「泳げない」と思いこんでいるだけ、なんですよ。
障害がある方や病気がある方をのぞけば、泳げない人なんていません。
そうしたメンタルブロックを壊すことから始めたほうがいいですね。
原因3.正しい泳ぎ方を知らないから
人間が誰でも泳げることは分かったし、水に顔を付けられるほどだから水への恐怖心もない。
なのに私は泳げない!
という人はきっとシンプルに正しい泳ぎ方を知らないだけでしょう。
歩いたり走ったりするスポーツはすべて陸上で行うものですが、水泳だけは例外ですべて水中でのみ行われます。
ですから、泳ぐための正しい方法を教えてもらわない限り、生まれつき泳げる人は皆無です。
大人になってもカナヅチの人はきっとこれまでの人生で親や教師など、身近な存在からちゃんと泳ぐ方法を教えてもらえなかったのでは?(もしくは教え方が下手だった可能性も)
では、ここから私のカナヅチだった友人がスルッと泳げるようになった練習法を解説していきましょう。
カナヅチを克服する大人向け練習法
まず水に慣れさせることから
泳ぎ方を覚えるのは波のある海より静かで人の少ない公営プールがいいですね。シーズンオフの時期が特に人が少なくていいです。
いきなり泳ぐことから始めないで水に慣れさせるところから始めます。
プールの水に顔をつけて、頭のてっぺんまで潜ることを繰り返して水への恐怖心を無くしましょう。
それが済んだら一旦、プールサイドへ上がって下さい。
泳ぐための基本姿勢を壁を使って覚える
次に水泳の基本的な姿勢を壁を使って覚えます。
泳げない人というのは腰が下がってしまい、結果的に顔も沈むことから息継ぎが出来ず、溺れているような格好になってしまいます。
それにはまずこの姿勢をしっかり体に記憶させましょう。
プールからは上がっていますよね?そうしたらプールの外の壁に背を向けて立ってください。
そして壁に背中と頭をピッタリ付けて立ち、かかとは壁から20cm前にだします。
その状態で両腕を真上に伸ばして下さい。
この姿勢を水の中で泳ぐときにイメージできるように覚えておいてください。
ビート板を持ってバタ足をひたすら繰り返す
それが済んだらビート板を用意してプールへ戻ります。
あとはひたすらビート板を持ち、さきほどの姿勢をイメージしながらバタ足で泳ぎましょう。これを何度となく往復します。
この姿勢でしっかりとバタ足ができていると息継ぎも簡単なはずです。(泳げない人の8割は息継ぎが出来ないことにあるそうです)
このバタ足をしばらく続けているとビート板無しでも泳げるようになってるはずです。
あくまでこちらはシロウトですからプロのような指導方法は真似できませんし、高度な教え方なんて知りません。
でもこの単純な方法なら誰でもそばについて教えるのは簡単ですよね。あるいは泳げない人がたった一人で実践しても大丈夫なはずです。
バタ足で25m泳げたら、あとはどうにでもなりますよ!
クロールや平泳ぎは腕や足の動きが複雑ですが、そのへんもネット上に動画がありますから、それを探して真似していけば、だんだん出来るようになるでしょう。
カナヅチから泳げるようになる苦労に比べたら大したことはありません。
泳げないことで知られる有名人
ホントかどうか分かりませんが、意外な人がカナヅチだったりします。
スポーツ選手では、ボブサップや亀田興毅がいます。
あまりにも体脂肪が低いと体が水に浮かず沈んでしまうのだとか。
全盛期のカズ(三浦知良・サッカー元日本代表)も筋肉を付けすぎたときには体が沈んで泳げなかったというインタビューを読んだ記憶があります。
ハリウッドでは「メン・イン・ブラック」などで知られる俳優ウィルスミス。
自分で泳げないことを告白しているから確実です。「すごく恥ずかしい」と言ってるとか。
現代の若者の52パーセントが泳げない?
つい最近の日本テレビのアンケート調査ではなんと10代~20代の若者の52パーセントが「泳げない」ことが分かったそうです。
この「泳げない」の判断は25メートルを泳ぎきれない人と答えた人です。
予想外の多さにびっくりしますが、案外「隠れカナヅチ」はたくさんいるのかもしれません。
バタ足でも25メートル泳げるようになったら、実はすごい自慢できることですよ!
まとめ
カナヅチが泳げない原因と、泳げない大人がカナヅチを克服する練習法をお伝えしてきました。
その泳げない原因というのが
- 水への恐怖心が強い
- 泳げないという思い込みの強さ
- 正しい泳ぎ方を知らない
という3つで、それを克服する練習法が
- 水への恐怖感を無くす
- 泳ぐ基本姿勢を覚える
- ビート板+バタ足でひたすら泳ぐ
という3ステップ。
私の友人のように早ければ練習を開始したその日のうちに泳げるようになりますよ。
今までコンプレックスで知人や家族で海水浴に行けなかった人もこれで解決できれば幸いです。
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