夏の風物詩、蚊取り線香。
今は電気式の蚊取り器が主流になっていますが、蚊以外の虫を退治したり遠ざける目的で使っている人も多いでしょう。
しかし、本当にそれって効果があるのでしょうか?
そこでこの記事では
- 蚊取り線香の効果は蚊以外にも有効?
- 蚊取り線香の効果時間と有効範囲
など気になるところを徹底調査してみました。
蚊取り線香の効果は蚊以外も有効?
蚊取り線香って蚊以外の虫(昆虫)に効果があれば便利ですよね。
でも一般的には蚊取り線香の殺虫成分は、小さな虫に作用する程度。
ある程度サイズのある虫を殺すほどの強さはありません。
これらの虫(昆虫)には効果がないのは確実です。
- ゴキブリ・・・難しい
- ダニ・・・難しい
- ムカデ・・・難しい
- コバエ・・・難しい
これらの虫も閉めきった部屋で高濃度で焚けば効果があるそうです。
しかし通常の使い方ではまず効果は見込めません。
ただ、殺虫するまでいかなくても忌避作用(虫を遠ざける)はあります。
飼っているペットへの蚊取り線香の影響
ノーマットなどの電気式蚊取りと蚊取り線香だと、蚊取り線香の方が体にとって害がなさそうな印象があります。
でも、どちらも使われている殺虫成分は同じ「ピレスロイド」というもの。
ですから、ペットとして虫や魚・爬虫類を飼っている場合は注意が必要です。
●昆虫・虫
●魚類
●爬虫類・両生類
●人間
●犬や猫や鳥などのペット
金魚や熱帯魚など水槽で魚を飼っている部屋でも使用できますが、ときどき換気をして空気を入れ替えるよう推奨されています。
蚊取り線香の効果が持続する時間
各メーカーの蚊取り線香の効果はどれくらいの時間、持続するものか、比較してみました。
効果が持続する時間は?
■大日本除虫菊(金鳥・KINCHO)
「金鳥の渦巻」・・・約7時間(12時間の大型も有り)
■アース製薬
「アース渦巻香」・・・約7時間(約12時間のジャンボも有り)
■フマキラー
「蚊とり線香本練り」・・・約7時間(約11時間のジャンボも有り)
各メーカーとも標準タイプと大型(ジャンボ)タイプがあり、標準タイプはどれも約7時間もちます。
冷房をつけて窓やドアを閉めた部屋なら7時間タイプで朝まで効果は持続しそうです。
ただ、出入りの多い部屋(家)は、12時間もつ大型タイプを使ったほうが良さそうです。
蚊取り線香の効果(煙)が届く範囲
蚊取り線香の煙はどこまで届くのかというと、有効範囲は6畳(1間)が標準的な広さとされています。
蚊取り線香の蚊を殺す効果は「煙」にあると思いがちですが、線香が燃えることで揮発する成分にあります。
これは目に見えないもので、煙に乗ることで空気中に広く拡散していきます。
この揮発した成分こそ、あの蚊取り線香の独特の臭いの元。
ですから臭いが届いている場所までは殺虫成分が届いていることになりますが、置いた場所から遠ざかるほど臭い(殺虫成分)は弱くなっていきます。
1階で蚊取り線香を焚いていると2階まで臭いが届くこともありますが、当然ながら効果はそれほど期待できません。
蚊取り線香を販売しているのは3社のメーカー
「金鳥の夏、日本の夏」というCMを毎年夏になると見かけるので、蚊取り線香=金鳥だというイメージが強いかもしれません。
でも私も知らなかったのですが金鳥以外のメーカーも販売しているんです。
- 大日本除虫菊(金鳥・KINCHO)
- アース製薬
- フマキラー
こうしてみると殺虫剤を出している大手3社のメーカーが競っているわけですね。
まとめ
これは私の知人に聞いた話。
子供が飼っているカブトムシを置いてある部屋で、一晩、蚊取り線香を焚いてしまったところ、翌朝に数匹いたカブトムシすべてひっくり返って死んでいたそうです。
同じ室内で鈴虫などを飼うときは用心して別の場所に移したほうがいいですね。