麦茶は冷え性に効く?

麦茶を一年中飲む人も多いですよね。

学校から帰って、仕事から帰ってゴクゴク。

スポーツの後に、お風呂あがりにゴクゴク。

しかし、麦茶は体を冷やすから「寒い冬には飲んではダメ」という説も……。

そこで今回は

  • 麦茶は体を冷やすお茶って本当?
  • 体を冷やすお茶・温めるお茶
  • 麦茶は冷え性に効果的?

など解説します。

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麦茶は体を冷やすお茶ってホント?

東洋医学では「麦」は、「体を冷やす」タイプの食物だと考えられています。

ですから、その考えを信じれば、麦茶を冬に飲むと体が冷えることになります。

ウワサは(ある面では)真実だったんですね。

東洋医学的に「体を冷やすお茶」と「温めるお茶」の一覧

コップに入った麦茶

東洋医学において体を冷やす(と考えられている)お茶と、逆に体を温めるお茶がこちらです。

【体を冷やすお茶】
・麦茶
・緑茶
・どくだみ茶

【体を温めるお茶】
・紅茶
・烏龍茶
・プーアル茶
・ジャスミン茶
・カモミールティー
・ルイボスティー

体を冷やすお茶と温めるお茶の違い

体を冷やすお茶と温めるお茶の違いは、「発酵」の有無が影響します。

・発酵させていないお茶⇒体を冷やす
・発酵させたお茶⇒体を温める

このように、発酵させるか/させないかは、お茶の精製段階によって分かれます。

冬に熱い緑茶を飲んで温まる人は多いですが、実は一時的に温まっても成分自体は体を冷やしていたなんて意外ですね。

もっとも西洋医学ではなく東洋医学を信じる場合の話ですが・・・・。

あなたはどちらを信じるでしょうか?

私は個人的に西洋医学を信じたいので、冬でもかまわず麦茶を飲み続けたいですね。

麦茶は冬の冷え性に効く効能が!

たしかに夏の暑い時はたくさん麦茶を飲むのに、冬に飲む人ってあんまりいませんよね。

それは東洋医学的には理にかなった行動といえますが、最近の実験結果では

⇒麦茶には末梢神経(指先など)の血流量を増加させる効果がある

という事実が分かりました。

その結果から言えば冬の辛い足先の冷え性を改善する可能性があると言えます。

東洋医学と西洋医学の見解の差異

東洋医学では麦茶は体を冷やすお茶だという認識。

しかし、西洋医学では血流を増加させるので体を温め、ひいては冷え性の改善にもつながる可能性があるとも考えられます。

私自身、少し冷え性なんですが冬でも麦茶を飲んでいます。

だいたい1日3~4杯は欠かさず飲んでいますが、それで体が冷えたりする自覚はありません。

かといって特別に冷え性が改善された自覚もないのが正直なところですね・・・・。

※この実験では3倍の濃さに煮だした麦茶を使っています。
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麦茶の優れた効能や効果はこの6つ!

緑茶や烏龍茶に比べてると、麦茶に「健康に良いイメージ」を持っている人は少ないかもしれません。

メディアに取り上げられる機会がほとんど無いので認知されていませんが、こんな優れた効能があるんです♪

【麦茶の効能&効果】

●血液の流れを良くする
●胃の粘液を保護する
●糖尿病の合併症を防ぐ
●発がん性物質を抑える
●抗酸化作用(心筋梗塞・ガン・脳卒中の予防)
●虫歯を予防する

※参考サイト:全国麦茶工業協同組合

また、最近の研究結果では素晴らしい朗報が!

赤穂化成・ノザキクリニック・伊藤園の共同研究によると、ミネラル麦茶を飲むと

・血流の改善
・収縮期血圧(最高血圧)の低下
・拡張期血圧(最低血圧)の低下

という効果が得られると言います。

心筋梗塞や脳梗塞の原因になるヒートショックや、ミネラルの摂取による免疫力の向上(ウイルスへの予防)など、特に冬場にかけての健康面で麦茶は有能だとか。

東洋医学(漢方)の考えでは、麦茶の原料である「麦」は陰の食物(体を冷やすもの)とされているので、暑い真夏にほてった体を冷やしてくれる効果があると言われています。

ですから、東洋医学的には「冬には飲まないほうがいいお茶」と判断されますが、この研究結果を知ると「冬こそ飲むべきお茶」だと思えてしまいますね。

麦茶の効能を高める効果的な飲み方

西洋医学を信じるならば麦茶は冷え性に効果があるといえます。

そんな麦茶を冬に飲むなら、どんな飲み方が効果的なのかというと

・冷蔵庫で冷やさない
・常温状態か温めて飲む
・一度に大量に飲まない

麦茶というと冷蔵庫でキンキンに冷やして飲むのが常識。

でも寒い冬にそんな冷たいものをたくさん飲んだら、どんな飲料でも体を冷やすのは当たり前です。

部屋に置いた常温の状態で飲むか、電子レンジで温めて飲むのがベストです。

私の家では熱湯で煮出した麦茶を台所にポンと2日間くらいガラスのポットに放置していますが、腐ることはありません。

夏でも翌日まではぜんぜん平気です。

困り顔(男)

えぇ~っ、温かい麦茶なんて気持ち悪い!

と考えたそこのあなた。

温かい麦茶は意外と美味しいですよ。

江戸時代の人たちは麦茶といえばホットで飲むのがトレンドだったそうです。

その名も「麦湯」といって、町には「麦湯店」が繁盛していたとか。

さしずめ現代のスタバやドトールみたいなものでしょうか。(笑)

麦茶にはダイエット効果がある?それとも太る?

麦茶にはダイエット効果がある説と、逆に飲むと太るという説が流布しています。

しかし、このふたつの説は

⇒どちらも間違いです!

麦茶には脂肪を燃焼させるような効果がありませんので、いくら飲んでも痩せないですし、かといってカロリーは(ほぼ)ゼロなので、いくら飲んでも太りません。

もちろん、糖分を大量に含んだジュースや炭酸飲料を飲む習慣を止めて、「糖分ゼロ・カロリーゼロ」の麦茶を飲めばダイエットにつながるでしょう。

麦茶に入っているミネラルの種類は?

麦茶はミネラルが豊富だと言われていますが、どんな種類がどれくらい入っているのでしょうか。

商品名に「ミネラル」を入れている伊藤園の『健康ミネラルむぎ茶』を例にしてご紹介しますね。

『健康ミネラルむぎ茶』に含まれるミネラルは?
●マグネシウム・・・3.0mg
●亜鉛・・・0~0.6mg
●カリウム・・・72.0mg
●リン・・・6.0mg
●マンガン・・・18.0μg

※600ml一本あたりの含有量です。

この中で注目したいのがカリウムです。

カリウムはナトリウム(塩分)を体外へ排出するため高血圧の予防や、むくみの予防や改善効果があると言われています。

逆に麦茶に入っていない成分って何?

カップとボトルに入った麦茶
他のお茶に入っていて、麦茶には入っていないものもあります。

その代表的なものが

⇒【カフェイン】と【タンニン】です。

カフェインは眠気を覚ます興奮作用や利尿作用がある成分です。

これが入っていないので夜に眠れなくなる心配はありませんし、尿の排出を促進させる効果がないので夏の水分補給に向いていると言えます。

また、カフェインの摂取が制限される妊娠中の妊婦さんにとって麦茶は理想的なお茶といえるでしょう。

タンニンは緑茶などの渋みの成分で「ポリフェノール」とも言います。健康に良い成分なので入っていないのはちょっと残念です。

※カフェインは麦茶には全く含まれていませんが、タンニンは微量ながら含まれています。
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まとめ

ここまで麦茶と冬の冷え性の関係についてまとめてきました。

あらためてまとめると

・東洋医学では麦茶は体を冷やす(冷え性に悪い)
・西洋医学では麦茶は体を温める(冷え性に良い)

という東西で判断が分かれる結果に。

私は虫歯予防という効能にも惹かれますし、これからも一年中、麦茶を飲み続けたいですね。

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