下駄を初めて履いたら痛いの、なんのって。
花火大会に行くのに浴衣を着ることになったので、当然、足元は下駄。
それで初めて履いたんですが、会場に辿り着く前に靴擦れ(下駄ズレ)して歩けないほどに……。
そんな惨状を見かねた友達がしてくれた処置が即効で効いたので、ここでは
- 下駄で足の裏が痛い
- 下駄でかかとが痛い
- 下駄の鼻緒がすれて痛い
こんなときの対処法をご紹介します。
すごくカンタンな方法ですよ。
「下駄を履いたら痛い!」を止める箇所別の対処法
人によって痛みが出る部分が違うと思うので、痛い箇所別に対処法をご紹介します。
足の裏が痛いときは?
- 下駄用の靴擦れ対策用品を使う
- 下駄用の足袋を履く
かかとが痛いときは?
- かかとを地面に落とさないで歩く
- 重心を前にかけて歩くようにする
- ハイヒールを履くときのように爪先で歩くようにする
鼻緒が擦れて指が痛いときは?
- 鼻緒が当たる親指と人差し指の間に絆創膏を貼る
- 鼻緒にも小さく切った絆創膏を貼る
鼻緒に親指の間が擦れて皮が向けてしまったときなどは、絆創膏でガードするのが最も簡単な対処法です。
足の裏の骨などが下駄の硬い素材に当たって痛いときは、浴衣用の足袋を用意してもいいと思います。
下駄で足が痛くなる主原因は「鼻緒」
下駄を履いて痛みが出る原因は「鼻緒」のせいが大きいはずです。
普段履く靴にはこういう部分って無いですから。
この鼻緒は麻紐・ボール紙・綿などで出来ているのですが、買ったばかりだと非常に固くて、そのまま履くと確実に痛みがでます。
そこで履く前に鼻緒にこんな処置をしておきましょう。
下駄の鼻緒の下準備
- 指でよく揉んで柔らかくする
- 指で持って引っ張って伸ばす
- 自分より足の大きな人にしばらく履いてもらう
- 厚みのあるものを長時間挟んでおいておく
こういった下準備をして、柔らかく&伸ばすようにすると「キツキツ感」が減って足に優しくなりますよ♪
※きちんとした履物屋さんで購入していれば、鼻緒を自分の足に合うように「すげかえて」くれます。
【下駄の履き方&歩き方】も超重要
下駄は普通の靴やサンダルとは形状がそもそも違うので、下駄独特の正しい履き方をしないと痛みが出てしまいます。
下駄の痛みにくい履き方と歩き方
- 【かかと】を2~3cm下駄からはみ出るようにして履く
- 【鼻緒】の奥まで指をつっこまない
- 【鼻緒】は「つまむ」ようにして履くのがコツ
腿を軽く上げ肩で風を切るようにカランコロンと下駄を鳴らして歩く
かかとを後ろにはみ出して履くのは最初はすごい違和感がありますが、慣れると自然な感じになります。
昔の人って「下駄をつまむ」という言い方をしていたそうですが、たしかにそんな感覚です。
下駄を「ひっかける」とか「つっかける」とも表現するような、粋な履きこなしが出来たらカッコいいですね。
「下駄をあずける」、「下駄を履くまで分からない」
などなど、日本語には下駄に関する慣用句がけっこうあります。
下駄を履くまで分からない・・・勝負事は決着がつくまで分からない
それだけ生活に密着して、身近な存在だったんでしょう。江戸時代までは誰もが日常生活では下駄履きだったと思うと不思議な気もしますが。
そういえば日本人が西洋式の靴を履くようになって100年以上は経っているのに、いまだに「下駄箱」って言いますよね。
これは永久不変なのかもしれません。
おもしろいです。