以外と意外の違いってややこしいですよね。
私も文章を書いていて、あとで間違いに気づくことがたまにあります。
私以外にも意外と間違っている人、多いはず(←これは正しい使い方)
そこでこの記事では
- 以外と意外を間違いすぎる原因
- 以外と意外の違いを再確認
- 正しい使い分け方
などを例文を挙げてカンタン分かりやすく説明します。
これさえ読めば、あなた自身は以外と意外の区別が完璧に理解できますよ。
以外と意外の間違いが多すぎる原因
インターネットが普及して他人の文章を読む機会が増えましたが、誤用しているケースをよく見かけます。
特に「意外」を使うべき箇所なのに「以外」を使っていることが多すぎます。
私がリサーチした結果、間違いが多すぎる原因はこの2つ。
- 手書きからスマホやPCの自動変換が主流になった
- テレビ番組などメディアの誤用が多発
手書きからスマホやPCの自動変換が主流になった
いまは文字を手書きする機会は激減し、ほぼ100%スマホかPCのワープロソフトで入力しています。
すると文字に対してこだわりのない人や、国語能力の低い(語彙不足)の人は、なんの疑問もなく「いがい」で変換して最初に候補に挙がった漢字を選択します。
おそらく変換候補の順でいうと
- 以外
- 意外
の順番なのでしょう。
これが以外と意外の間違いが多い最大の原因ではないでしょうか。
テレビ番組などメディアの誤用が多発
ちょっとまえのことですが、テレビのバラエティ番組でナレーションを文字化したテロップに誤用があることに気づきました。
たしか、こんな内容だったと思います。
こういう日常的に接して本来は「正しくあるべきところ」で間違っているから、誤用が乱発され、常用化している原因のひとつなんでしょう・・・・・・。
やれやれです。
【以外】と【意外】の違い
まず、きちんとした意味を知るなら、辞書に聞くのが一番ですよね?
辞書では、こんな風に違いが説明されていました。
い‐がい〔‐グワイ〕【以外】
1 ある範囲の外側。「自分の職務―のこと」⇔以内。
2 (他の名詞や動詞に付いて)それを除く他の物事。「関係者―入室禁止」「食べる―に楽しみがない」
出典:goo辞書
い‐がい〔‐グワイ〕【意外】
[名・形動]考えていた状態と非常に違っていること。また、そのさま。「事件は―な展開を見せた」「―に背が高い」
出典:goo辞書
つまりカンタンにざっくり言うと
- 【以外】⇒~を除いて
- 【意外】⇒思っていたよりも~
と、いうことです。
さきほど私が書いた
を例にすると
- 私以外にも⇒私を除いて
- 意外と間違っている人⇒思っていたよりも間違っている人
っていう意味を含んでいるわけですね。
以外と意外の正しい使い分け方
こちらの太郎さんと花子さんの会話文を見て下さい。
太郎さん「好きな映画のジャンルは何?」
花子さん「ホラー以外なら、なんでも好きです。」
太郎さん「意外だね!」
この会話文の【以外】は、ホラー映画を「除いて」それより他は好きだと答えています。
その返答が「予想外だった」という反応から【意外】が使われていることがお分かりでしょうか?
両者の使い方には明らかな違いがあることが一目瞭然かと思います。
【以外】はこんな意味で使う
- それを除いて
- それは勘定に入れず
- それの他では
【意外】はこんな意味で使おう
- 思っていたよりも
- 想像していた以上に
- 予想外に
- ちょっとびっくりしたことに
- 思いがけなく
- 思いのほか
【例文】以外と意外を使う場面
ここまで読んできたけれど、いまひとつ両者の違いや使い分けが分からないかたもいらっしゃるでしょう。
そんな方のために「意外」と「以外」を使ったそれぞれの例文を思いつく限り挙げてみました。
これを見れば次から使うときは「この場合はコッチだな」とすぐ見当がつくようになるはずです。
●あなた以外は考えられない
●関係者以外立入禁止
●英語以外の成績が悪い
●自分以外、みんな傘を持っていた
●日本以外では非常識な行為だ
●それ以外の選択肢は無い
●彼以外は非常に優秀である
●犬以外の動物は苦手
●意外な展開にびっくりした
●意外にも仕事が早く片付いた
●自炊したら意外と美味しかった
●人気店に行ったけど意外と客が少なかった
●意外と面白い映画だった
●ウワサよりも意外と好感の持てる人だった
●意外性に欠ける人物だ
●あの人の昇進は意外に思える
まとめ
ここまで読んでいただいて理解していただけたでしょうか?
面白く読んでいただけたでしょうか?
「この記事は意外と面白い」
と言ってもらえたら嬉しいし
「この記事以外は面白い」
と言われたら悲しいです(泣)
なにげにこの例も分かりやすいと思うのですが、いかがでしょうか?