カーナビのテレビ規格には、フルセグとワンセグがあります。
はじめて最新のカーナビが付いた自動車を購入することになったのですが、グレードによってフルセグかワンセグが選べるようになっていたんですね。
それで、どっちにしようかすご~く迷いました。
そこでこの記事では
- カーナビはワンセグ・フルセグのどっちがいい?
- カーナビのワンセグとフルセグの違い
- それぞれの言葉の意味
などを解説します。
画質とか受信感度とか、価格が高くても良いほうを選びたいなぁと思って、いろいろと情報収集して分かった事実をお届け!
カーナビはワンセグ・フルセグ、どっちがいい?
現在のカーナビのディスプレイの解像度はVGAディスプレイ(800×480)が主流であり、フルセグの解像度(1920×1080)をそのままの画質では表示できません。
しかし、両者の画質を比べれば、その差は歴然です。
画質で選ぶなら圧倒的にフルセグの勝ちですね。
お住いの地域や移動した場所によっては、フルセグの受信が難しい場合もあります。
ただ、その際はカーナビ側で判断してワンセグ放送に切り替えてくれるので、予算が許すならフルセグをおすすめします。
カーナビのフルセグとワンセグの違い
では具体的にフルセグとワンセグはどう違うのか、細かく比較していきましょう。
画面の解像度(キメの細かさ)の違い
- フルセグ:解像度が高い(1920×1080)
- ワンセグ:解像度が低い(320×240)
- フルセグは1920×1080=2073600ドット
- ワンセグは320×240=76800ドット
「ドット」というのは「画面の中にいくつマス目があるか?」という意味。
当然、ドットが多いほうがキメが細かくて綺麗な映像で見られるわけですね。
フルセグとワンセグの差を計算すると
となるので、実にフルセグはワンセグの「27倍の解像度」があるわけです。
スマホでワンセグ放送を見ると画像が荒いと感じるのはそのせいなんです。
電波の受信感度の違い
- フルセグ・・・低い
- ワンセグ・・・高い
フルセグは基本的に家庭の屋根に立てたアンテナで受信することを前提としているため、自動車の小さなアンテナで移動しながら受信するのは苦手なわけです。
フルセグで受信中に電波が弱くなると、ワンセグに自動で切り替わる機能があるのはそのため。
ワンセグはカーナビやスマホなどの携帯端末で受信することを前提に設計されているので、受信感度では勝ります。
高い建物の影では受信感度が下がりますが……。
BS放送の受信の違い
- フルセグ・・・不可能
- ワンセグ・・・不可能
BS放送は宇宙から届く電波をパラボナアンテナで受信する放送です。
大型のパラボナアンテナを自動車に搭載するのは難しく、常に一定の方角に向けていないと受信できません。
よって、物理的にフルセグ・ワンセグとも不可能です。
フルセグとワンセグは地上にある電波塔(スカイツリーなど)からの電波を受信するものなので、そもそも成り立ちからして別物なんですね。
データ放送や電子番組表の有無
- フルセグ・・・データ放送&電子番組表ともある
- ワンセグ・・・機種によって簡易型がある
1分で納得「ワンセグ」と「フルセグ」の意味
なんとなく分かったつもりで使っている「ワンセグ」と「フルセグ」ですが、ちゃんと説明できる人は少ないはず。
最後に簡単ではありますが、それぞれの言葉の意味を説明しますね。
ワンセグとは?
・携帯電話(スマホ)やカーナビなど移動機器向けの地上デジタル放送
・地デジの電波を13個に分割したうちの「ひとつ」を利用する
・ワンセグメント(one segment)は英語で「ひと区切り」を意味するのが名前の由来
フルセグとは?
・家庭用テレビ向けの地上デジタル放送
・ワンセグ放送向けに割り当てた1セグメント以外の残りの「12セグメント」が使われる
これで、だいたいお分かり頂けたでしょうか。
まとめ
というわけで、カーナビのワンセグとフルセグのどっちがいいか?という疑問の答えは、画質的にはフルセグの圧勝。
ただ、受信感度についてはワンセグのほうが優位。
テレビの電波塔から離れた場所で見る機会が多い人は、ワンセグのほうがいいかもしれませんね。