「秋の夜長を鳴き通す」の意味

「秋の夜長を鳴き通す、ああ~おもしろい虫のこえ~♪」

は童謡「虫のこえ」の一節。

でも、よく考えたらこのフレーズ、どういう意味なのか引っかかりますよね?

そこでこの記事では

  • 「秋の夜長を鳴き通す」の意味
  • 本来の「秋の夜長」の意味

などを調べてまとめてみました。

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『虫のこえ』の歌詞「秋の夜長を鳴き通す」の意味

童謡『虫のこえ』の歌詞の「秋の夜長を鳴き通す」の意味は

長い秋の夜をずっと鳴き続ける様子

を表現した歌詞です。

秋になると鈴虫やクツワムシ、コオロギなど様々な昆虫が鳴きますよね?

それらの昆虫が日が暮れてから、夜が明けるまでずっと鳴いていることを歌ってるわけですね。

でも、そもそも「秋の夜長」とはいいますが、本当に他の季節より長いのでしょうか?

そもそも「秋の夜長」ってどういう意味?

秋の夜に浮かぶ月

なんで「秋の夜長」というのか、大人になった今でもよく知りません。

春や夏や冬はそんな呼び方が無くて、なぜ特別に秋だけそう呼ばれるのか不思議じゃないですか?

それにはこんな理由があったんです。

秋になると太陽が出ている時間がだんだんと短くなり、夜が段々と長く感じられるようなっていきますよね。

そんな「夜が長い」という、この季節独特の特徴から「秋の夜長」と呼ばれるようになったんですね。

辞書をひいてみるとこんな風に解説してあります。

よ‐なが【夜長】 の意味
夜の長いこと。特に、9月・10月ころ、夜が非常に長く感じられること。「秋の夜長」《季 秋》「山鳥の枝踏みかゆる―かな/蕪村」

引用元-goo辞書

特に9月と10月ころをそう呼ぶと説明してありますから

秋の夜長は、9月~10月にかけて

となります。

ただ暦の上では、夜が一番長いのは冬至にあたる日になります。

この日を境にして今度は夜が短くなっていきます。

ですから、秋の夜長はだいたい立秋から冬至の期間までだと言っても差し支えないと思いますよ。

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静かな秋の夜長にぴったりなオススメ本ベスト4

秋になると読書がしたくなります。

夜が長いと家にいる時間も増えて、さすが「読書の秋」というくらい本の売上も増えるそうです。

私は秋に限らず読書量は多いので、今まで読んだ本の中で「秋に読むとぴったりな本」を何冊かチョイスしてみました。

■「箸もてば」石田千

単行本(ソフトカバー):207ページ
出版年月日:2017年05月
出版社:新潮社

独身、40代。作家である石田千さんの作って、飲んで、食べる日々を綴ったエッセイです。

時のうつろいや四季が移り変わる中で、作家が食とどのように出会い、料理して、食べて飲んだかを繊細な言葉で語っています。

飲食をめぐるエッセイは、食欲の秋にぴったりですね。

■「鳴く虫ハンドブック」奥山風太郎
新書:108ページ
出版年月日:2016年08月
出版社:文一総合出版

コオロギやキリギリスなど、日本各地の鳴く虫を70種類以上<掲載した図鑑。

写真がとても多く、一種がとても丁寧に紹介されています。

近所で見かけた虫、鳴いている虫が何の虫なのか、この本が解決してくれそうです。

■「夜廻り猫」深谷かほる
単行本:213ページ
出版年月日:2016年6月30日
出版社:KADOKAWA/エンターブレイン

漫画なのですが、静かにそっと一人で読みたいステキなお話。

Twitterで連載していた話題の漫画が書籍されたものです。

夜回り猫の遠藤平蔵が出会う涙する人たちとのいくつもの物語。

出て来る人が皆優しく、ホロリとさせられます。

■「星の子」今村夏子
単行本:224ページ
出版年月日:2017年6月
出版社:朝日新聞出版

「小説トリッパー」掲載直後から話題になった一冊です。

小説は、新興宗教にのめり込んでいく家族と、それを見つめる中学生の成長の物語。

前作「あひる」に続き、今作も芥川賞候補に選ばれています。

■「宙の月光浴-SPACE of SPIRIT」石川賢治
大型本
出版年月日:2012年9月
出版社:小学館

1990年に刊行された月光写真集「月光浴」。

それから約20年、月光で見る聖地の空間をテーマに10年かけて秘境を巡り撮影をした月光写真集です。

月が美しい秋の夜長にぜひ部屋で眺めたい写真集です。

静かな秋の夜長に聴きたい曲

秋といえば芸術の秋。身近に触れ合える芸術といえば「歌」ではないでしょうか。

それもかしこまったクラシックではなくてポップミュージックがちょうどいい。

私が秋になるとついリピートして聴いてしまう曲を集めてみました。

■「エイリアンズ」キリンジ

のんさん出演のLINEのCMでお馴染みのキリンジの曲。

不思議な心にキュンとくるような曲調、せつない歌詞が胸に響きます。

一度聴けば誰もが好きになる隠れた名曲です。

■「月光」鬼束ちひろ

2000年に放送された人気の深夜ドラマ「トリック」のエンディングテーマでもあるこの曲。

静かで心に響く歌声が秋の夜長にしっくりきます。

■「老いぼれ犬のセレナーデ」EGO-WRAPPIN

名曲「色彩のブルース」で知られるGO-WRAPPINは、昭和初期のレトロなイメージもつユニット。

中納良恵の圧倒的なボーカルが魅力的で引き込まれます。

■「いちょう並木のセレナーデ」小沢健二

2017年2月に19年ぶりに新曲を出した小沢健二さん。

1994年に発売された「LIFE 」というアルバムの中の一曲です。

恋人たちの別れのちょっとせつない曲です。

■「多摩蘭坂」RCサクセション

亡き清志郎さん率いるRCサクセションの名曲。

月を見るとこの曲を思い出します。

秋の夜長にしんみりと聴きたい曲です。

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まとめ

残暑が長引いた9月が終わって、10月になってやっと涼しくなってきました。

草むらから秋らしい虫の声が聞こえてくると、あぁ秋だなぁと思います。

そんな秋の夜には、静かに音楽聴いたり、本を読みたくなったりしませんか?

ゆったりと過ごして、気持ちや体を休める。そんな季節なんですよね。

涼しく過ごしやすい夜。

ゆっくりお酒でも飲みながら本を読んだり、お気に入りの曲を聴いたり。

なんだか秋の夜ってワイワイ騒ぐよりも、一人でしっとり愉しみたくなる気分なのです。

一人で夜のカフェに行って、いつもは長くて敬遠している古典的な長編小説を読んでみるのもいいですね♪

ステキな秋の夜を過ごせるように、居心地良くお部屋を模様替えしようかな、なんて考えている今日このごろです。

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