なかなか寝付けない真夏の熱帯夜。
エアコンを付けていても額や体にはぐっしょりと汗をかいてしまいます。
すると頭に浮かぶのは「明日は布団を干さなきゃ」ってこと。
でも、こんな気温や湿度が高い夏に布団干しをするとしたら、何時に干して、何時に取り込めばいいか、分かりませんよね?
そこでこの記事では
- 夏の布団干しの時間帯
- 湿度が高い日や曇りの日でも干していいのか?
- 夏の布団干しの頻度(回数)
- 湿気を飛ばす布団干しのコツ
などなど汗で湿気を吸い込んだ布団をスッキリと軽くフカフカに戻す方法をまとめてみました!
夏の布団干しの時間帯は?
夏といえばカンカン照りの太陽が一日中照りつけます。
だから他の季節よりも布団を干す時間には決まりがないように思えますが、それは大きな勘違い!
夏の布団干しの理想的な時間帯がこちらです。
⇒午前10時~午後12時までの「2時間」
午前中の10時に干してから、お昼の12時にはさっさと取り込むのがベストなんです。
その間、わずか2時間だけ!意外に短いことに驚きますよね?
こんなに短時間な理由は、夏の午後の陽ざしは「強すぎるため」なんですよ。
長時間、夏のギンギラギンに照りつける太陽に当ててしまうと、布団が色褪せしたり、生地を傷める原因になりますので。
この2時間という制限時間は一般的な「木綿布団」に限っての話です。
そのほかの材質の布団の干し時間についてはこちらをご覧ください。
木綿布団 | 2時間 |
---|---|
合繊(ポリエステル)布団 | 1時間30分 |
羊毛布団 | 1時間 |
羽毛布団 | 30分 |
午前中の日差しを利用して2時間(木綿布団の場合)干したら、忘れないで室内にしまいましょう。
真夏の湿度が高い日や曇りでも布団干しをしてOK?
夏の布団干しでいちばん心配なのは「湿度」について。
日本の夏は、6月は梅雨の時期で平均湿度が約70%、、梅雨が明けたあとの8月と9月は晴天でも平均湿度は約80%もあります。
布団干しに適した湿度は「50%以下」とされていますから、夏場は布団を干しには向いていなくて、むしろ干すことでより湿気てしまうと思うのも無理ありません。
しかし、しかしですよ。
夏でも湿度は1日中高いわけではないんです!
基本的に湿度というのは
- 気温が高くなると湿度は下がる
- 気温が低くなると湿度は上がる
という気温の上昇とは反比例する性質があるんですね。
夏の晴れた日の時間帯ごとの「気温と湿度の上下動」を表にまとめるとこんな感じです。
時間帯 | 気温 | 湿度 |
---|---|---|
午前7時ごろ | 気温が低い | 湿度は高い |
午前10時ごろ | 気温が上昇 | 湿度は低下していく |
午後1時ごろ | 気温が高くなるピーク | 湿度がもっとも低い時間帯 |
午後4時ごろ | 気温がゆっくり低下 | 湿度が上昇傾向に入る |
ここから分かるように、気温が高い時間帯(=湿度が低い時間帯)であるAM10:00からPM0:00までにさっと干して、さっと取り込めば湿度の影響を受けにくいわけなんですね!
ただし、これはあくまで晴れ日の話し。
これが曇りの日となるとまた話は違ってきます。
ご存知のように曇りの日は真夏でも気温が上がりにくく、そのおかげで過ごしやすいわけですが、気温が低い分、湿度は逆に高くなってしまいます・・・・・。
ですから、夏の曇りの日は布団干しには適さないといって間違いありません。
湿度が高くて布団が干せない日は「布団乾燥機」や「エアコンのドライ」を使うと、いくらか湿気を飛ばせます。
日当たりが悪く、いつもじめじめしているベランダや庭に干している人はこういった電化製品に頼るのもひとつの手です。
夏の布団干しの頻度は「布団の材質」に合わせて!
夏に布団干しをする頻度は、干す時間と同じように「布団の材質」に合わせる必要があります。
布団の材質には「木綿(綿)布団」・「合成繊維(合繊・ポリエステル)布団」・「羊毛布団」・「羽毛ふとん」の4種類がありますので、ご自分の布団に合わせて頻度を調整してくださいね。
夏に布団干しをする頻度がこちらです。
木綿布団 | 週2回 |
---|---|
合繊(ポリエステル)布団 | 週1回 |
羊毛布団 | 月2回 |
羽毛布団 | 月1回 |
だいたいほとんどの人が木綿か合繊の布団をお使いでしょうから、週末の土日に1~2回干せば十分なんですよ。
布団の中身の材質をチェックするには「品質タグ」を見れば一発ですよ。
布団は「裏面」を干すと湿気が取れやすい!
「人間は夜に寝ている間にコップ1杯の汗をかく」という話は誰でも耳にしたことがあるはず。
布団を干す目的というのもまさにこの「寝汗でかいた汗を乾燥させる」ためにあるといえます。
この話を聞くと「だったら、人の肌に触れて汗が染み込んでいる表側を干さなきゃ」と、表面を太陽に当てて干したくなっても無理ありません。
しか~し!!!
人が寝ている間にかいた寝汗は、実は布団の裏面に溜まるものなんですよ。
ですから、表面ばかりを干すのではなく、裏面を中心に干すのが湿気を飛ばして、布団をフカフカに乾燥させるコツなんです!
割合的には、「表面4割:裏面6割」くらいが適当でしょうか。
トータルで2時間干すなら、表を45分間干したら、あとの残り時間(1時間15分)は裏面に裏返して干すようにするとちょうど4:6の割合になります。
まとめ
夏の布団干しの時間や頻度についてご紹介してきました。
あらためて要点を振り返ると
- 午前10時~午後12時までの「2時間」干す
- 湿度が低くくなる気温が高い時間帯に集中して干す
- 干す頻度は週2回が適当(木綿布団の場合)
- 裏面をメインに干す
お昼ご飯を食べていて、布団を取り込むのが送れてしまうこともありますよね。
湿気を飛ばすには午後1時まで干したほうがいいのですが、夏は太陽光線が強いため布団が傷んでしまいます。
なるべくお昼になったらご飯を食べる前にしまってしまうのがベストですよ。
ただ、困ったことに夏日に干した布団って夜になっても熱いままだったりしません?
こんなときは取り込んだら、押入れに畳んでしまわずに広げて置いておきます。
それでも熱いときは扇風機で風を当てると寝る頃にはちょうどよく冷えていますので、おすすめ!