お酒を飲むと酔っていないのに、すぐ顔が赤くなるんです。
そういう人、私以外にもたくさんいらっしゃるはず。
お酒が弱い人なら、すぐ顔が赤くなるのは当然ですが、私みたいにどっちかというと強い人間なのに赤くなるのが釈然としません。
特に会社の飲み会で、赤い顔を晒すのは恥ずかしいんですよね……。
涼しい顔でお酒を飲む新入社員を見ると、いい年してちょっと恥ずかしいなと思うんです。
そこでここでは、どうして酔ってないのに顔が赤くなるのか?、なんとか顔が赤くなるのを抑える方法は無いのか?、くわしく解説します。
酔ってないのに酒を飲むとすぐ顔が赤くなる原因
お酒には比較的強いほうなのにコップ一杯のビールを飲むだけで、顔が赤くなってしまう……。
こんな私みたいなタイプも多いと思います。
そもそもお酒で顔が赤くなるのは、お酒を飲んだときに発生する「アセトアルデヒド」のせい。
このアセトアルデヒドには顔などにある「毛細血管」を押し広げる作用があります。
アセトアルデヒドの作用で血管が広がった結果、赤い血の色が「外からも見える」ために、酒で顔が赤くなったと他人から指摘されるわけです。
またアルコールは血流を良くする効果があるために、よりその明さが強調されるんですね。
さて、ここからが重要!
それでどうして酒が強いのに顔が赤くなってしまうのかというと、アセトアルデヒドが毛細血管を押し広げる作用には「個人差」があるから。
「酒の強さ/弱さ」と「顔が赤くなりやすい体質」に相関関係はないわけですね。
要するに、酒を飲むとすぐ顔が赤くなるからといって「酒に弱い」わけではなく、もともとアセトアルデヒドが毛細血管を押し広げる作用が強い体質なんですよ。
なかには酒に弱いにも関わらず、顔が赤くならない人もいるのも、そんな理由からなんです。
結論は「遺伝」!
というわけで、酒に強くてもすぐ顔が赤くなってしまうのは「生まれつきそういう体質だったから」というのが結論です。
シンプルに言えば遺伝なんですね。
お酒のアルコールが体内に入るとアセトアルデヒドに分解されますが、このアセトアルデヒドを更に分解するために必要な酵素の働きが「強い人・弱い人」に分かれるんです。
この分解能力の強い人と弱い人というのは両親からの遺伝でほぼ決定づけられるそうですよ。
遺伝で決まっていることなので、いくら酒を飲み続けて多少「酒に強く」なっても、顔が赤くなるという体質は変えられないということです。
酒で顔がすぐ赤くなる日、なりにくい日があるのはなぜ?
不思議なんですが、お酒をちょっと飲んだだけで顔が赤くなる日と、ビールをコップ2~3杯飲んだのにトイレへ行って顔を見てもまったく平常と変わらない顔色のときがあります。
そういう顔が赤くならないときって、体調がすごく良くて、睡眠も十分とれていて、疲労がたまっていないときが多い気がします。
体調が良いということは内蔵(肝臓)の代謝も良いでしょうから、アルコールを分解しやすい状態なのかもしれません。
酒を飲んでも顔が赤くならないようにする6つの方法
顔が赤くなるというのはアルコールの分解がスムーズじゃなく、それは遺伝的な体質によるところが多いというのは分かりました。
でもそのときの体調によっては顔が赤くならないときもあるので、コンディションさえ整えれば顔が赤くなるのを抑えられるかもしれません。
そのために大事なことは「いかに酔わないか(アルコールの分解を早めるか)」ですね。
一般的に酒を飲んでも「酔いにくくする方法」が有効になるでしょう。
酔わないようにして顔が赤くならないようにする方法で効果があると言われているのはこちらの6つの方法です。
- 牛乳を飲んでおく(胃に粘膜を張る)
- 事前にウコンを飲む
- 空腹で飲まない(何か食べておく)
- チーズなどの乳製品をおつまみに飲む
- 一気に飲まない(ちびちびと少しずつ飲む)
- 前日はしっかり寝て体調を万全の状態で飲む
牛乳を飲んでおく(胃に粘膜を張る)
昔から言われているのがこの方法。
牛乳を飲んでおくと、胃に粘膜を張ることになるので酔いをセーブできるという仕組み。
ただ、最近ではこの俗説を否定する声もあるので過信はなさらずに。
事前にウコンを飲む
ウコンにはクルクミンという解毒作用があるため、二日酔いを防ぐと言われています。
顔が赤くなるのを防ぐ目的からは外れますが、体への負担を減らすために飲んでおいて損はありません。
空腹で飲まない(何か食べておく)
お酒を飲む前に何か食べ物を胃に入れておくと、酔いが回るスピードを抑えられると言われています。
特に炭水化物(ご飯やパン)が理想的。
チーズなどの乳製品をおつまみに飲む
チーズなどの乳製品には脂肪分が多く、それがアルコールの吸収を阻んで悪酔いを防いでくれると言われています。
飲む前に飲むヨーグルトなどを飲んでおくのも効果的。
一気に飲まない(ちびちびと少しずつ飲む)
一気飲みをすると全身にアセトアルデヒドの作用がすぐに及んでしまいます……。
そうすると結果的に顔がすぐ赤くなってしまうはず。
それを防ぐためになるべくちびちびとゆっくり飲むようにしましょう。
前日はしっかり寝て体調を万全の状態で飲む
日頃の激務で心身ともに疲れていると肝臓の働きも弱っています。
そんな状態で酒を飲むとアルコールの分解能力が落ちているため、普段以上に酔ってしまうでしょう。
飲み会があるときは、前日からなるべく体調を整えておくことが重要。
また、美味しく飲みたいからと水分を控えて喉がカラカラの状態で飲んでも、酔いが回りやすくなりますので避けたほうが無難ですね。
赤くなっても分からないようにごまかす方法
どんな酔いにくい方法を試してもすぐ顔が赤くなってしまう人は、こんなやり方で「ごまかして」みてはいかがでしょうか?
- ファンデーションを厚く塗っておく(女性向け)
- 真っ黒に日焼けしておく(男性向け)
女性はある程度、お化粧でごまかせますし、男性なら日焼けをしていると顔の赤さが目立ちませんよ。
お酒ですぐ顔が赤くなるけど酔ってない!のまとめ
お酒を飲むとすぐ顔が赤くなるけど、見た目ほど酔っていないと感じるあなた。
これだけは頭に入れておいてください。
- 体質(遺伝)だと思って諦めの気持ちを持つ
- 日本人の約半分は酒で顔が赤くなる体質である
- お酒を飲むときは準備する(アルコールの分解を良くするために)
赤くなる体質に生まれついた以上、諦めて受け入れるしかないと思います。
飲む前に準備しておけば、ある程度は抑えられますが体質的なことなので限界はあるというのが私の経験による結論ですね。
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