豚汁は冷凍保存できる!

豚汁は冷凍できるって、意外と知らない人が多いんですよね。

私の家では昔から、時間があるときに具材を切って冷凍し、いつでも食べられる体制にしているんですよ。

ただ、どうしても冷凍するとマズくなる具材があるんです。

ですから、なんでもかんでもテキトーに冷凍すればいいってわけじゃありません。

そこで、ここでは

  • 豚汁の冷凍保存のやり方
  • 冷凍に向かない具材・向く具材
  • 冷凍した場合の賞味期限

などなど、一年じゅういつでも美味しい冷凍豚汁を飲むための知識をまとめていきましょう。

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豚汁は冷凍保存できます!

肉から野菜、キノコ類まで、一碗で栄養がバランス良く摂れてしまう豚汁。

ボリュームたっぷりで、それだけでメインのおかずにもなるので、大好きな人も多いはず。

でも、それだけに作るのが面倒なのは事実……。

特に根菜類の皮むきと切断が面倒で、面倒で。

だからこそ、がんばって一度に作りすぎてしまい、残ってしまうこともありますよね?

しか~し、豚汁は冷凍保存できるので、作り置きしておけばいいんですよ!

もちろん、味は「できたて」よりは多少は落ちます。

それでも、十分おいしく食べられるので、ぜひ冷凍豚汁作りにチャレンジしてください。

冷凍に向かない豚汁の具材と平気な具材

冷凍豚汁を作る前に知っておかなくてはならないのは、冷凍には向かない具材があること。

冷凍に向かない具材

豚汁には定番の具材がいくつかありますが、以下の4つだけは冷凍に向きません。

  • こんにゃく
  • 豆腐
  • 大根
  • にんじん

こんにゃくや豆腐は冷凍すると「す」が入るので、スカスカの食感になってしまいます。

味が変わるというより、食感が損なわれてしまうんですね。

大根とにんじんも同様で、シャキシャキした食感がなくなり、ブヨブヨした歯ごたえのない食感になってしまいます……。

基本的に根菜類は冷凍に向かないと肝に銘じましょう(ごぼうは除く)。

冷凍しても平気な具材

できるだけ作りたてのような美味しさを保ったまま冷凍したいですよね。

だとしたら、豚汁に入れる具材は以下の7つに絞ったほうがいいでしょう。

  • 豚肉(豚こま肉)
  • 長ネギ
  • ごぼう
  • しいたけ
  • 里芋
  • タマネギ
  • もやし

里芋はイメージ的に冷凍するとマズくなりそうですが、意外や意外。

私が食べた限りでは、冷凍前とまったく変わった様子がありません。

その他の具材もほぼ冷凍前と変わらないので、これらは安心して冷凍することが可能ですよ。

豚汁の冷凍保存のやり方

具材のチョイスが分かったところで、いざ豚汁を冷凍していきましょう。

豚汁を冷凍するには、作った豚汁をそのまま冷凍するか、始めから冷凍するつもりで具材だけを切っておいて小分けに冷凍する方法があります。

作った豚汁をそのまま冷凍する方法

ついつい豚汁を作りすぎて余らせてしまうことがありますよね?

家族の誰かが外食をしたり、体調をくずして食べなかったり……理由はさまざま。

そんなときは、鍋に残った豚汁をそのまま全部冷凍しちゃいましょう。

やり方は、冷ました豚汁をフリーザーバッグか冷凍用のタッパーに入れるだけ。

一食分ずつ冷凍したいなら、スクリューロックの保存容器に入れておくと便利です。

解凍後の食感を気にされるなら、冷凍する前に

  • こんにゃく
  • 豆腐
  • 大根
  • にんじん

以上4つの具材は取り除きましょう。

豚汁の保存容器

豚汁をそのまま汁ごと冷凍するには、こんな保存容器が適しています。

■フリーザーバッグ

一食分ずつ保存するなら、このようなスクリューキャップ式の保存容器がグッド!

■スクリューロックつきの保存容器

冷凍した豚汁を解凍する方法

カチカチに凍った豚汁を解凍するには、電子レンジを使う方法もあります。

しかし、時間や電力がかかるので、できれば食べる前日のうちに冷凍庫から冷蔵庫に移動させ、自然解凍するのがベスト。

そして、溶けた豚汁を鍋に入れて温めます。

その際、冷凍に向かない具材のこんにゃくや大根などを加えるとなおよし!

事前に電子レンジで3分ほど加熱して柔らかくした状態で鍋に入れ、一緒に煮込んで味を馴染ませましょう。

具材だけを冷凍しておく方法

豚汁を作るのが面倒なのは、いろんな具材を切るのに時間と手間がかかるから。

その手間を省くためには、豚汁に必要な具材だけを切って、小分けにして冷凍しておくと便利ですよ。

豚汁に入れたい具材を好みの大きさに切り分けたら

  • 豚肉
  • 長ネギ
  • その他の具材

という3つに分けてフリーザーバッグに入れ、冷凍庫で凍らせます。

豚肉は最初に炒めたほうが美味しいですし、長ネギは他の具材と一緒に長時間煮たらクタッとして美味しくありません。

でも、こうやって分けておけば、それぞれの調理方法(火の通し方)を区別できるので、おいしく仕上がりますよ。

いざ食べるときは、これらの具材を煮て、ダシと味噌を入れるだけでOK!

最近スーパーでは「豚汁の素」という、豚汁に必要な具材だけをカットしてパックにした冷凍食品が売られています。

それを家庭でもこうやって簡単に再現できるわけですね。

※冷凍する前に「下茹で」をしておくと、解凍して食べる際に時間が短縮できます。
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豚汁を美味しく冷凍するコツ

冷凍した具材でおいしい豚汁を作るには、具材を「いかに素早く冷凍できるか?」にかかっています。

市販されている冷凍野菜は、業務用の冷凍庫で「超低温(-30℃)&急速冷凍」させるため、味が落ちないそうです。

その点、家庭用の冷凍庫では、低い温度でゆっくり冷凍させるため味が落ちやすいんですね。

そこをなんとか工夫してなるべく早く冷凍させれば、味の低下を抑えられるわけです。

そこで意識したいのが、以下の3つ。

  • 具材の水気をよく拭き取る
  • フリーザーバッグを平たく板状にする
  • アルミのバットに並べる

具材の水気をよく拭き取る

豚汁の具材を洗ってから切った場合、水滴がかなり付いているはず。

この水滴が多いと、それだけ余分な冷凍時間がかかるため、キッチンペーパー等で水分をしっかり拭き取りましょう。

フリーザーバッグを平たく板状にする

いい加減にフリーザーバッグに具材を詰め込むと、まんまるとした形状になるはず。

そうなると、中心部まで凍るのに時間がかかってしまいます。

できるだけ早く冷凍させるには、丁寧にフリーザーバッグの中に詰めていき、平たく薄くすることが大切です。

アルミのバットに並べる

冷凍庫に入れる際に、アルミのバットに並べると熱伝導の良さから凍るまでのスピードがアップします。

フライの衣を作る際に使うような平たくて広めのバットに、フリーザーバッグを重ならないように並べてから、冷凍庫に入れましょう。

なお、数時間経って完全に具材が凍ってしまえばバットは取り出してもかまいません。

豚汁を冷凍保存しておける期間

豚汁を冷凍保存しておいしく安全に食べられる期間は、せいぜい1ヶ月程度です。

それ以上になると、冷凍焼けを起こしたり、冷凍庫の匂いが移ったりして確実に1日1日と味が落ちていきますから……。

これは豚汁をまるごと冷凍した場合と、具材だけを冷凍した場合で共通の賞味期限です。

そもそも豚汁って食べても月に一回くらいですから、冷凍した分を食べ終えたら、また数日中に次の分をストックするようにするといいでしょう。

そうやって繰り返していけば、常に向こう1ヶ月分のストックが確保できます。

豚汁の冷蔵保存のやり方

豚汁を1ヶ月も長期保存するつもりがないなら、冷蔵庫でかまいません。

常温まで冷ました豚汁をタッパー等に移し替えて、冷蔵庫へ。

こうすれば、だいたい5日間程度は保存しておけますよ。

台所に鍋に入ったまま置いておくと、腐らないのはせいぜい作った翌日までですから、それ以上に保存したい場合は冷蔵庫へなるべく早くいれたほうがいいですね。

豚汁は鍋ごと冷蔵庫で保存できる?

ちょっと乱暴なやり方ですが、豚汁は鍋ごとでも冷蔵できます。

もちろん、冷蔵庫内のほかの食べ物が傷みますから十分に熱がとれてから。

ニオイ移りも気になるので、鍋の蓋は閉めた状態で冷蔵庫にいれたほうがいいでしょう。

【おまけ】冷凍野菜で作る豚汁のレシピ動画

YouTubeに冷凍野菜を使って豚汁を作るレシピ動画ありましたので、そちらをご紹介します。

冷凍して固まった野菜は、無理に力を入れると壊れます。

熱を通して自然にほぐすようにしましょう。

生姜はおろしたものを冷凍するのもいいですが、面倒なので「生姜チューブ」を使ったほうが楽ですよ。

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まとめ

豚汁の冷凍保存についてご紹介してきました。

  • 豚汁はそのまま汁ごと冷凍できる
  • 野菜類と豚肉を別々に冷凍して「豚汁の素」を作る方法もアリ
  • こんにゃく・豆腐・大根・にんじんは冷凍に向かない
  • 冷凍してから約1ヶ月ほどが賞味期限

味噌汁はパパっと作れますが、豚汁はそうはいきません。

具材をすべて切るだけで30分くらいかかっちゃいますから、平日なんて作るのは無理って人も多いでしょう。

そんな場合は、こうして具材や汁ごと冷凍するか、野菜類だけカットして冷凍しておくと圧倒的に時短で、おいしい豚汁が味わえますね。

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