魚へんに雪の読み方は?

魚へんに雪の読み方は「タラ」です。

冬になるとよく「鱈」の漢字をあちこちで見かけますが、読めない人は意外と多いようです。

そこで、ここでは

  • 魚へんに雪の正しい読み方
  • なぜこの漢字でタラと読むのか?
  • タラという名前の由来や語源

など、できるだけ詳しく分かりやすくお伝えします。

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魚へんに雪の読み方

おさらいすると、魚へんに雪は「たら」と読みます。

鱈の旬は冬なので、日本では鍋物に入れる魚として親しまれ、スーパーの売場にはたくさん並びます。

日本近海では

  • マダラ(真鱈)
  • スケトウダラ(介党鱈)
  • コマイ(氷下魚)

の3種類の鱈が生息し、漁獲されています。

私たちが気軽に「タラ」と呼んでいる魚は、このうちのマダラです。

ちなみにタラコは漢字で「鱈子」と書くように、スケトウダラの卵巣を塩漬けにしたもの。

もちろん明太子も同様に鱈の子(スケトウダラの卵巣)です。

また、マダラの精巣は白子として食されます。

「鱈」という漢字について

漢字
訓読み たら
音読み セツ
画数 22画
部首 うお・うおへん・さかなへん
種別 国字

国字とは中国にはなく日本で作られた漢字を指します。

つまり「鱈」の漢字は日本で作られた「和製漢字」なんですね。

中国では?

※中国ではタラを「大口魚」・「大頭魚」と、形状を表した漢字が使われていましたが、いまでは中国でも鱈が使われるようなっています。

タラはなぜ魚へんに雪を組み合わせた漢字になった?

タラがなぜ魚へんに雪を組み合わせた漢字が当てられたかというと、その理由は以下の2つの説があります。

  • タラの旬が雪の多い季節(12月~2月)だから
  • タラの身が雪のように白いから

どちらも読めば「なるほどね」となる由来ですよ。

タラの旬が雪の多い季節(12月~2月)だから

タラは1年中収穫できる魚ですが、もちろん旬が存在します。

それが12月から2月にかけての冬。

タラが獲れる北日本では、そのころはちょうど雪が多い季節です。

そこから雪と魚を結びつけて、「鱈」という漢字が当てられたとする説。

また、初雪が降ったあとから旬に突入するところから付いた説もあります。

タラの身が雪のように白いから

タラは白身魚であり、その身は淡雪のように真っ白な色をしています。

そんな「雪を連想させる白さ」から、魚へんに雪が当てられたとする説。

たしかに鍋物に入れられたタラの身は、たとえキムチ鍋の赤いスープに沈んでも白く澄んだ色をしていますね。

「タラ」という名前の由来や語源

タラが「タラ」という名前になった由来や語源は、以下の2つの説があります。

  • 身が白く「血が足らぬ」から
  • 皮が「まだら模様」だから

後者が有力とされていますが、せっかくなので両方ともご紹介しましょう。

身が白く「血が足らぬ」から

タラはその身を包丁で切りさばいても、真っ白で血色が感じられません。

それがまるで「血が足らぬ」ように見え、そこから「足らぬ」→「たら」となったとする説。

なんだか、こじつけ感がありますね……。

皮が「まだら模様」だから

タラの体表(皮)には、まだら模様があります。

このまだら模様から「ま」が抜け落ちて、タラと呼ばれるようになったとする説。

なお、まだら模様は仏教用語「マンダラ(曼荼羅)」が語源だそうです。

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鱈はこんな特徴・食べ方をする魚

タラは冬になるとよく食べますが、いつも切り身で買うので、どんな姿かたちをしているのかすら知らなかったりします。

そんなわけで、簡単にですがタラの特徴や食べ方もふくめてご紹介します。

特徴

タラは北半球の冷たい海に生息する肉食性の魚。

主に深海の底に暮らす底生魚(ていせいぎょ)で、マダラは最大で約1mほどに成長します。

日本だけでなく欧米でも人気の魚で、英語名を「Pacific cod」といいます。

食べ方

タラは白身魚で淡白な味わいなので、鍋物以外にもさまざまな料理法があります。

代表的なのがこちら。

  • 焼き魚
  • てりやき
  • 煮付け
  • 味噌焼き
  • フライ(唐揚げ)
  • ムニエル

ちなみにマクドナルドのフィレオフィッシュの白身魚のフライの正体は、アラスカのベーリング海で獲れたスケソウダラだそうです。

「鱈」が使われる言葉

魚の鱈が使われる言葉(または名称)はじつにたくさんあります。

ただの当て字だという説もありますが、話の種にはなるので御覧ください。

たらふく(鱈腹)

「たらふく」とは、お腹がいっぱいの状態を指します。

「ご飯をたらふく食べる」なんて使い方をしますね。

鱈は魚類や貝類などさまざまな餌を大量に食べるところ、また腹部が膨れているところから、この言い回しができたと言われています。

やたら(矢鱈)

「やたら」とは、めちゃくちゃとか、秩序や根拠がないさまを表す言葉。

鱈は一年中獲れる魚であり、豊漁の時期が長いため、そこから「めちゃくちゃ=やたら」と獲れるという意味で矢鱈の字が当てられたと言われています。

でたらめ(出鱈目)

「でたらめ」とは、いい加減という意味。

でたらめの「め」はサイコロの目を意味し、サイコロはどんな目がでるかは、振ってみるまでは分かりませんし、出た目には従わないといけません。

そこから「出た目にしたがう=でたらめ」という言葉が生まれ、やがて出鱈目と当て字が生まれました。

この場合の「鱈」は完全な当て字であり、魚のタラとはまったく関係ないそうです。

タラバガニ(鱈場蟹)

タラバガニは鱈の漁場で多く獲れるところから、鱈場+蟹でタラバガニの名がつきました。

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まとめ

魚へんに魚の読み方はタラでした。

なぜこの漢字になったかというと、理由は2つの説がありました。

  • タラの旬が雪の多い季節だったから
  • タラの身が雪のように白いから

日本人では鍋に欠かせない魚ですから、獲りすぎないように大事にしていきたい漁獲資源のひとつですね。

他の「魚へん」も難読がたくさんあります。

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