日本人全員、テンションの意味を間違って理解してますよ。
テンション低いね
って日本語が達者なアメリカ人に言ったら
「は?」みたいな顔をされましたから。
日常会話で当たり前のように使ってるこの「テンション」ですが、英語圏の人からすると「妙なジャパニーズ・イングリッシュ」のひとつみたいです……。
そこでこの記事では
- 日本人が思うテンションの意味
- 英語でのテンションの正しい意味
- テンションが間違った使い方になった原因
などなど解説します。
日本人が思うテンションの意味
現在、日本中の人が「おまえ、テンション高いな~」とか「今日はテンションが上がらない」とか、そういう使い方をします。
この「テンション」をどういう意味で使っているかというと、気分(心持ち)なんだと思います。
- テンションが高い=気分が良くて高揚してる
- テンションが上がらない=気分が滅入ってる
無理やりに訳せば、そういう意味で使ってますよね。
英語のテンションの正しい意味
英語での「テンション(tension)」の正しいの意味は
- 精神的な「緊張・不安」
- 情勢や関係の「緊張状態」
- ロープや糸などの「張り・張力」
心・物・状況がピーンと張り詰めているネガティブな状態を意味しているだけです。
日本人が使っているような「気分的な良し悪し」を表す意味はまったく含まれていません。
こう断言できますね。
日本人のテンションの使い方は完全に誤用である!
って。
テンションを間違った意味で使うようになった原因
この本来の意味とは違う「テンション」の使い方は、ダウンタウンの松本人志が大元だという説があります。
確かによく使ってるイメージはありますが、よく調べたら違うようです。
テンション誤用の出所は、とあるミュージシャンのライブという説が有力です。
音楽用語には「テンションコード」という言葉があります。
これがひとつのカギになったんですね。
テンションが誤用されるようになった過程
- ライブでテンションコードを弾くことで会場を盛り上げる
- このコードを弾くときの「盛り上がっていこう」という呼びかけが
- 「テンションを上げよう!」という使い方に変化
ライブでミュージシャンが観客を煽って盛りたてる呼びかけが、こんな経緯で
テンション上げていこう
という誤った使い方に定着していったのが真相のようです。
こういう使い方の間違いって「モチベーション」と「やる気」にも当てはまりますね。
モチベーションとやる気の違い
即効でテンションを上げたいとき、どうする?
ハイテンションとはいかないまでも少しでも気分を上げたいときって、どうしてますか?
思いつく方法は
- YouTubeでテンションが上がるメドレー集を聴く
- YouTubeで笑える動画を漁る
- カフェインたっぷりの栄養ドリンクを飲む(レッドブルとかモンスターエナジーとか)
くらいしかありませんでしたが、最近はもっとシンプルな方法を実践してます。
それが、あれこれ考えず動き出すこと、ですね。モチベーションを上げる方法と同じなんですが、じっと座って考えていても気分は滅入るだけ。
気持ちを動かすのは大変だけど、体を動かすのは(わりと)簡単。
先に体を動かせば脳の「やる気スイッチ」もONになって、自然とテンションも上がってきます。