魚へんに雷の読み方は?

魚へんに「雷」と書いてなんと読む?
正解は「はたはた」です。

魚の名前って漢字にすると、読めないものがいっぱいあります。

そのひとつが「魚へんに雷」。

そこでこの記事では

  • 魚へんに雷の読み方
  • 「はたはた」の由来

などご紹介していきます。

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魚へんに雷と書いて何と読む?

魚へんに雷で何と読むかというと、「はたはた」が正解です。

答え:鱩(はたはた)
漢字名
訓読み はたはた
音読み
部首 うお・うおへん・さかなへん
画数 24画
ミサオミサオ

日本で作られた漢字のため音読みはありません。

【予備知識】はたはたの表記は鰰・雷魚・燭魚など多数

はたはたの漢字表記は魚へんに雷の「鱩」だけじゃありません。

そのほかに

  • 雷魚
  • 燭魚
  • 波多波多
  • 神魚
  • 神成魚
  • 波太多雷魚
  • 斑斑
  • 霹靂

という表記もあります。

波多波多と書くのは、冬の日本海は大荒れの日が多いため、波が多い=波多波多となったためだと言われています。

■参考:ハタハタ – Wikipedia

はたはたが「魚へんに雷」と書かれるようになった理由と意味

はたはたが秋田で漁獲されるのは11月下旬~12月にかけて。

この季節に産卵するために沿岸に大群で押し寄せます。

秋田ではちょうどその頃、雷がよく発生して雷鳴が轟くことが多いとか。

そのため、魚へんに雷の字が当てられました。

※別名「カミナリウオ」の名前でも呼ばれます。
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魚へんに神で「はたはた」となった由来

パソコンで「はたはた」を漢字変換すると、真っ先に候補に挙がるのが「鰰」。

魚へんに神で、はたはた。

ミサオミサオ

どうして「神」などと大それた字が当てられたのでしょうか?

そのワケは、昔は雷を「神鳴り」と書くほど、「神様が起こすもの」と信じられていたため。

はたはたは雷がよく鳴る季節に大量に岸に押し寄せるため

  • 雷=神様を連想させる
  • 大量に獲れる=神様が遣わした魚

こんなところから、はたはたは魚偏に神(鰰)となったと言われています。

「はたはた」という呼び名の由来・語源

雷が多い季節に獲れる魚だから「鱩」と書かれるようになったわけですが、「はたはた」という呼び名は不思議ですよね?

この不思議な音の正体は、雷が鳴り響くさまを表した古語「はたたく」が由来。

この「はたたく」を連続した言葉に変化させ、「はたはた」となりました。

「霹靂神」から取った説

雷を鳴らす神様を「霹靂神(はたたがみ)」と呼びます。

霹靂といえば、「青天の霹靂」が有名ですが、これは晴れているのに突然雷鳴が轟くような「予期せぬ出来事」を意味します。

ミサオミサオ

つまり霹靂(はたた)とは雷や雷鳴を指すんですね。

この霹靂神の名前を取って、はたはたとなった説もあります。

ヒレの古語「ハタ」から取った説

古語では魚のヒレ(鰭)は、「ハタ」と呼んでいました。

はたはたはヒレ(古語でハタ)が大きいところから、ハタハタと呼ばれるようになった説もあります。

魚偏に雷で表される生き物「鱩」はこんな魚

はたはたはスズキ目ハタハタ科の魚です。

そうはいっても関東などの太平洋側ではあまり馴染みがないので、ピンとこないですよね?。

ミサオミサオ

一体どんな魚なのか、簡単にですがまとめてみました。

漁場や食べられる地域

北海道から山口県にかけての日本海側で水揚げがあります。

漁獲量のトップ3は

  • 兵庫
  • 鳥取
  • 秋田

の順番。

特に秋田県では有名な「しょっつる鍋」に使われるなど、県魚として愛されています。

食べ方(調理方法)

ハタハタといえば「しょっつる」という魚醤にして、それをもとに「しょっつる鍋」を作るのが食べ方として有名です。

しかし、それ以外にもこんな食べ方があります(これでも一部)。

  • 塩焼き
  • 味噌焼き
  • 幽庵焼き
  • 煮付け
  • 酢じめ
  • 干物
  • 田楽

ハタハタは深海魚なので鱗がなく、小骨も少なく柔らかいため食べやすい魚。

淡白な味の白身魚なので様々な調理が可能なんですね。

旬の季節

ハタハタの旬の季節は地方によって異なります。

  • 東北地方(秋田県など):冬
  • 山陰地方(鳥取県など):春

東北では産卵で岸によってきたときを狙って獲るので旬は冬。

山陰では底引き網で漁をするので、秋から冬にかけて獲れますが、産卵前の4月が脂が乗っていて最も美味しい旬だそうです。

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まとめ

  • 魚へんに雷で「ハタハタ」と読む
  • 雷が多い時期に獲れる魚=はたたく(雷が鳴る音の古語)=はたはた
  • ハタハタは鰰・波多波多など他の表記もある

ちなみに英語では、sailfin sandfish(セイルフィン・サンドフィッシュ)と言います。

日中は水深500mほどの深海の底の砂にもぐり、目だけを出した状態で休んでいるところからサンドフィッシュの名称が。

また、特徴的な大きな背びれがあるところから、船の帆のようは背びれを意味するセイルフィンの名称がついています。

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