サッカーにおけるリスペクトの意味って、意外と知ってる人は少ないですね。
「知ったかぶり」で使ってる人もいて、おせっかいながら間違いを指摘してあげたことも。
そこでこの記事では
- サッカーのリスペクトの意味
- リスペクトの正しい使い方
などを解説しましょう。
テレビやネットでみんな当たり前のように使ってるのに、いまだにいまいちピンときていない人のために、わかりやすくまとめてみました。
サッカーの「リスペクト」の意味
オトナになると滅多に調べ事なんてしませんが、ここは調べ物の王道である「辞書」にあたってみましょうか。
リスペクト【respect】の意味を辞書でひくと、こう書いてあります。
[名](スル)尊敬すること。敬意を表すこと。価値を認めて心服すること。
■出典:リスペクト(respect)の意味 – goo国語辞書
つまり、「誰か(何か)を尊敬している」と言うときの「尊敬」の代わりに「リスペクト」を使っているわけですね。
サッカーの試合においては
- 相手チームの選手や監督
- 相手チームのサポーター
- 審判
などに対して「敬意を払う」といった意味で使われます。
感覚的には「尊敬する」や「敬意を表する」では重たくなってしまうので、それより軽く響くリスペクトを使うのかな、という気がします。
サッカーで「リスペクト」がよく使われる理由
サッカーを見ていると実況や選手のインタビューでよくリスペクトが使われていますよね。
なぜ頻繁に使われるようになったかというと、きっかけは2008年にスタートした「リスペクトプロジェクト」にありました。
このプロジェクトと言うのは、サッカー協会や選手が
- チームメイト
- 対戦相手
- 審判
- サポーター
などサッカーを取り巻く「すべての事柄をリスペクトしていこう」という姿勢を明確にしたキャンペーン。
これをきっかけに日常語になっていったわけです。
リスペクトの正しい使い方
意味が分かったところで、実践編に移ります。
リスペクトの正しい使いかたを覚えて、ガンガン使ってみましょう!
■リスペクトの模範的な使い方の例
・世界中の映画監督が黒澤明をリスペクトしている
・若くして急逝した尾崎豊をリスペクトするミュージシャンは多い
・原作の漫画を最大限にリスペクトして制作されたアニメ
こんな感じですね。やはり創作がらみのことに使うのがしっくりくるような気がします。
だから、あんまり日常会話に気軽に使うと、ちょっとイヤな鳥肌が立つ気も・・・・・。
俺は○○をリスペクトしている。
なんてアーティストでもない一般人が使うと違和感ありますよね。
それに尊敬している人を訊かれて
私は父親をリスペクトしています。
なんて答えるのも気恥ずかしいですよね。
※こうしてある特定の誰かをリスペクトして作られた作品を「オマージュ」と呼んだりします。
「ディスる」はリスペクトの反対語
最近、若い世代を中心に「ディスる」がよく使われますよね。
40代以降の人にはピンとこないかもしれませんが、今では当たり前の言葉です。
この「ディスる」の意味は
というもの。
「ディスる」の語源となっているのは「ディスリスペクト」で、これはリスペクトの反対語からきているんです。
もともとはヒップホップアーティストなどが、社会や他のアーティストを「尊敬しない=否定する・けなす」ために使われていました。
この「ディスる」の使い方は
といった感じで、動詞化して使います。
「ディスる」はサッカー等のスポーツではあまり使われず、音楽やサブカル系で使われることが多いみたいですね。
まとめ
サッカーにおけるリスペクトは「尊敬する・敬意を払う」といった意味で使われます。
そういえば振り返ると、これまで一度も会話の中でリスペクトって使ったことないですね。
「ディスる」も私が普段会話するような人には通じないだろうから、あえて使ってません。
私にとってはメディアを通して見聞きするだけの単語ですね。
こんなカタカナ言葉も意味を知らずに使っていませんか?