早生まれだと性格にはどんな影響がでるのでしょうか?
遅生まれと比較して学力に差が生まれたりすると聞いたことがあります。
また、一部では「早生まれは性格悪い」なんて声も……。
でも「それってホントなのかなぁ?」ってずっと疑問でした。
そこでここでは
- 早生まれの子供の性格
- 早生まれだと学力にどう影響するか?
- 遅生まれと比較したメリットとデメリット
こんな情報をくわしく解説します。
早生まれの性格は?
早生まれの子どもが、どんな性格になるかというと
■早生まれの性格について
一般的には早生まれは「おっとりしている・のんびりしている」性格の子供が多く見られます。
この世に生きた時間が遅生まれの子供と比べて短いせいで、人との触れ合いなどの経験不足からくる「幼さ(子供っぽさ)」が目立つという特徴も……。
また、遅生まれの子供と比べて学力や体力が劣るため、劣等感を持ちやすく内気で引っ込み思案になりやすいと言われています。
これが一般的な「通説」とされる早生まれの子供の性格です。
しかし、性格は育つ環境や生まれ持った個性も影響するため一概には決めつけられません。
「そういう性格になりやすいんだ」くらいの軽い捉え方をしておけばOKだと思います。
早生まれの学力は?
続いて、早生まれの学力について。
たとえば3月生まれの子供は、同じ学年の4月生まれの子供と比べて「ほぼ1年」の生まれてから経過した時間の差が生じます。
小さい頃の1年間の差は果てしなく大きいため、外国での調査によると早生まれの子供は遅生まれの子供と比べて、学力が低い(テストの点数が低い)という結果が出ています。
しかし、学校での勉強は早生まれも遅生まれも横並びでのスタートになるので、それほど違いは感じられないという声が多いです。
※自宅での先回りした学習をしていない限り。
また、この学力の差(学歴・教育を受ける年数の長さ)は「年収に影響する」と言われています。
しかし、早生まれだからといって「社会人になってからの年収が低い」という傾向は見られないそうです。
小さい頃に学力に差があっても、年齢を重ねるほど縮まるのが普通だと思っておけば安心ですね。
早生まれと遅生まれのメリットとデメリット、得するのはどっち?
それでは、早生まれと遅生まれのそれぞれの「メリット・デメリット」を整理してまとめてみましょう。
■早生まれのメリットは?
・生まれてから就学までの期間が短い点
(早生まれの子は3年で、遅生まれの子は4年で幼稚園へ入園するので)
・遅生まれに比べて誕生日が遅いので周りより「若い」期間が少し長い点
・定年退職が遅くなるので生涯年収が多くなる
(定年退職日は誕生日を基準とするため)
■早生まれのデメリットは?
・体の成長が遅れるため、運動では不利になりやすい点
(身長順に並ぶと前の方になることが小さい時ほど多いようです)
・免許を取れる時期や年金を貰う時期が少し遅れる
■遅生まれのメリットは?
・特に4月~5月生まれの子は他の子より時間的に優位に立てるため、「自分はデキる」という自信を持ちやすい
・プロスポーツ選手は遅生まれが多い。(小さい頃に体格で劣る早生まれに比べてプレーする機会に恵まれやすいからというのが考えられる理由のひとつ)
■遅生まれのデメリットは?
・早生まれに先駆けて誕生日を迎えてしまうこと
(私自身、早生まれでまだ1歳下の友人をうらやましく思うことがたびたびあります)
※プロ野球選手やJリーガーの生まれた月を調査すると、1~3月生まれは少なく、4~6月生まれが多いというデータが確かにあります。
※保育園では満年齢で学年分けすることもあります。
※言うまでもないことですが、発達や成長には個人差があるため一概には決めつけられないことをご了承ください。
早生まれと遅生まれって、そもそもどういう意味?
ここで早生まれと遅生まれの意味をもう一度ちゃんとおさらいしてみましょう。
意外と勘違いしているかもしれないので、念のために。
1月1日~4月1日までの約3ヶ月の間に生まれること
4月2日から12月31日の約9ヶ月の間に生まれること
4月~12月に生まれた私のような人間からすると、1月~3月に遅れて生まれてくるので「遅生まれ」と呼びたくなります。
感覚的にアベコベに感じるのは私だけでしょうか?
早生まれで大きく影響するのが学校での「学年分け」
この早生まれと遅生まれが大きく影響するのは、学校での「学年」の分け方です。
たとえば
- 2015年4月2日に生まれた赤ちゃん
- 2016年4月1日に生まれた赤ちゃん
は学年的には同じですが、「364日」も過ごした日数に違いがあります。
これは実質的に「1年間の年齢差」といえるでしょう。
それにもかかわらず、同じ学年として同じクラスで勉強や運動をするわけですね。
こんな風に学年で言うと4月1日生まれの子と4月2日生まれの子では同じ学年にもかかわらず約1年(12ヶ月)の年齢差が生じてしまうから、みなさんが気にされるわけです。
運動能力の差は一生ついてまわるもの?
早生まれは遅生まれに比べて運動能力にやや遅れが出ることは否めません。
この差は年齢が下の子ほど生育の差が出やすいです。
しかし年齢が小さい時ほどデメリットが目立ちますが、年齢が上に行くほど気にならなくなっていきますよ。
プロスポーツ選手になるならともかく、一般人が大人になって足の速さなど運動能力を競う機会なんてまずありませんから。
プロ野球やJリーグで早生まれの選手が少ないのは、幼少の頃、遅生まれの子供と比べて「自分は劣る」・「差があるからやる気がでない」などの理由で早々に脱落したのが原因だと推測されます。
早生まれの子どもが遅れてスタートしても、あとから追いていくのが普通ですが、そこまで我慢できなかったのかもしれません……。
具体的には体の成長度合いや精神的な発達具合も目立った差が感じられるのは、小学校の中学年程度か、遅くとも中学生くらいまで。
それほど心配しなくてもよいでしょう。
なぜ4月1日と2日で区切られているの?
早生まれと遅生まれがなぜ4月1日と2日で区切られているのか、不思議じゃありませんか?
切りがよく3月31日と4月1日で区切れば良いのにって普通は思いますよね。
これは調べたらなんと
⇒年齢は誕生日の前日の午後12時に加算されるから
という、ちゃんとした法律があるからなのだと判明。
つまり4月1日生まれは3月31日にすでに1歳加算されていて、4月2日生まれは4月1日に1歳加算されているからなんですね。
そんなわけでちょっとややこしい区切りになってるという調査結果でした。以上です。
まとめ
早生まれの性格を中心にして遅生まれと比較してきました。
あらためて早生まれの性格を一口でまとめると
- おっとりしている
- のんびりしている
- 幼い(子供っぽい)
- 内気
- 引っ込み思案
こんな良い面も悪い面も併せ持つ性格になると一般的には考えられています。
私のまわりには親兄弟や友だちなど早生まれが何人かいますが、その傾向に逆らって積極的だったり、せっかちな性格だったりします。
あくまでそのように「なりやすい」とだけ念頭において、生まれたタイミングなんてそれほど強く影響しないのだと思っておいたほうがいいのではないでしょうか。