頭の上にずっとついてくる蚊柱って嫌ですね……。
夏から秋にかけて、外を歩いたり自転車に乗ってると、小さい虫が密集して飛ぶ姿をあちこちで遭遇します。
ちょうど頭の高さにあるから気づかずに中へ突入してしまったりとか……。
たびたび家の玄関前に発生するケースもあるでしょう。
そんなやっかいな蚊柱について
- なぜ蚊柱はついてくるのか?
- 追い払うための賢い対策方法
- そもそも蚊柱って何?
- 家の周りに発生した蚊柱の駆除方法
などなど、いつも嫌な思いをしている方のために役立つ豆知識をまとめました。
蚊柱がついてくるのはなぜ?頭の上に出来る理由は?
蚊柱が人間の頭の上に発生し、移動しても一緒についてくる理由は
⇒周りにある物の中で「最も背が高いものに集まって蚊柱を作る」という習性があるから
そのように考えられています。
ですから、その場から移動しても他に背が高い物がなければ、ずっとくっついてくるのは当然なんですね……。
そんな習性から「頭虫」とも呼ばれます。
蚊柱が頭の上についてきたときの対策方法
頭の上にずっと蚊柱がくっついている……。
歩いても歩いてもずっとぴったりとマークするように離れていかない……。
こんなとき「どうやって追い払えばいいか?」というと
自分よりも背が高い電柱や自動販売機などのそばに寄って、さっと頭を下げてその場から逃げ去れば置き去りにすることができます。
もちろん自分よりも背が高い人に「移す」ことも可能。
また、自分より背が低いものでも、しゃがみこめば相手になすりつけることも可能です。
周辺にそんな格好の対象物がない場合は、全力で走れば置き去りにすることも可能ですよ。
その際、交通事故にだけは、ご注意ください。
蚊柱とは何?できる原因は?
蚊柱は「蚊」や「ユスリカ」が数十匹~数百匹ほど集まって柱状に群れながら飛ぶ状態のことを指します。
蚊やユスリカ以外にも以下のような「蚊の仲間」と「双翅類」も蚊柱を作ります。
蚊柱を作る虫の種類とは?
- 蚊(アカイエカ・コガタアカイエカ)
- ユスリカ
- ヌカカ
- ガガンボ
- ヒメガガンボ
- カゲロウ
- トビゲラ
- カワゲラ
- クビナガカメムシ
この蚊柱はオスだけで構成されていて、そこにメスが飛び入りして交尾するため「生殖に関係した行動」だと一般的には考えられています。
しかし、メスだけで構成される場合もあり、はっきりとしたことは分かっていません。
蚊柱が発生しやすい季節や時間や場所は?
この蚊柱が発生しやすい季節は
⇒春から夏にかけて
であり、発生しやすい時間は
⇒夜明けや夕暮れ時
などです。日中にはあまり見られません。
発生しやすい場所は
- 強い光を発するもの(自販機や街灯など)
- 水のある場所(池や川沿い)
どちらも思い当たる場所ではないでしょうか?
こんなエリアを通勤通学の時間(朝や夕方)に通りかかると遭遇してしまうんですね……。
家のまわりに蚊柱が発生したときの対策と駆除方法3選
家から離れた場所に出来る分にはそこから離れてしまえばOK!
でも、ときどき家の玄関前や庭に蚊柱が立ってしまうことがあります。
それも一回限りではなく何回も!
そういうときは、以下の3つの対策か駆除方法を試してみてください。
ボウフラがわく原因になる溜まった水を捨てる
放置してあるバケツなどに溜まった水の中で、ボウフラが発生し蚊柱を作ります。
ボウフラの発生を抑えられれば、蚊柱が立つことは確実に減るでしょう。
また、水気があるとそれだけ蚊の発生確率も増えます。
夏場は雨が降った後などには、必ずバケツやジョウロなどに水が溜まっていないか?チェックしましょう。
電撃殺虫器を設置する
光で虫を惹きつけて触れたら、電気でバチバチっと感電して退治する機器です。
小型で安価な家庭でも置きやすいタイプが販売されていますよ。
こちらは屋外用なので、玄関先に設置しておくことが可能です。
外灯の照明を防虫ランプに変える
ユスリカは照明の「紫外線」に反応します。
そのため、紫外線を出さない防虫用蛍光灯に変えると集まってくるのを防げます。
蚊柱の蚊は刺さないってホント?
一般的によく見られる蚊柱を構成している虫は「ユスリカ」といいます。
漢字で書くと「揺すり蚊」
このユスリカは「蚊」と名前が付いていて見た目も蚊にそっくりですが、実はハエの仲間なので人間の血を吸うことはありません。
口や消化器が退化していて餌を食べられないので、成虫としては1日~2日で死んでしまいます。
そう思うと無碍に駆除するのも可哀想な気もしますね。
自転車に乗っていて蚊柱に突入・・・口の中へ虫が!
通勤通学で自転車に乗っていると走行中に蚊柱につっこんでしまい、口の中に虫が入ってきてしまった・・・・・・
これ私も学生時代に経験あります。
止まってツバをぺっぺっぺっと吐き出しても気持ち悪いし、喉の奥にまだ数匹張り付いているようで気持ち悪いったらなんの。
まわりに自動販売機もないからそのまま我慢して家まで飛ばして帰った記憶が残ってます。
ただ、万が一、この虫(ユスリカ)を飲み込んでしまっても害はありません。
・・・とはいえ、できれば眼や口に入ったりするのは避けたいものですよね。
そんなときの対策グッズとしては
- マスク(通気性が優れたタイプ)
- 伊達メガネ
- 自転車用のメガネ(アイウェア)
を付けるといいですね。
真夏にマスクをするのはムレて大変でしょうけど、通気性の良いマスクというのがあるので、それなら平気なはずです。
蚊柱ができる場所はだいたい決まっていますから、その場所を避けて別ルートを通るのが一番かもしれません。
特に夏場は河川敷には多数発生するので、多少遠回りでも別の道を選んでみてはいかがでしょうか。
まとめ
蚊柱がついてくるのはなぜか?という疑問から、その虫の正体や対策方法までお伝えしてきました。
振り返ってまとめると
- 蚊柱がついてくるのは背が高いものに集まる習性があるから
- 自分より背が高い物に移せば逃れることができる
- 春から夏の朝晩に水が多い場所に発生しやすい
- 蚊柱を作る虫は蚊じゃないので刺さない
正体や対策方法が分かると、なんとなく気が楽になりませんか?
私は夕方たまにランニングをするんですが、蚊柱が追いかけてきたときは少しスピードを上げて振り切ります。
こうすればユスリカたちも付いてこられません!