古都奈良で行われる夏の風物詩「大文字焼き」。
報道で取り上げられることが少なく、注目度は低いかもしれません。
そのおかげか観光客でごった返すこともなく、静かに見物できるので良いんですよ。
ほんとはこっそり楽しみたいですが、ここでは特別に
- 2024年の奈良の大文字焼きの開催日程と開始時間
- 大文字焼きと一緒に花火も行われるのか?
- 見物に最適なスポット(地図付き)
をまとめました。
ぜひ今年こそ行かれてみてはいかがでしょうか?
2024年の奈良の大文字焼き(大文字送り火)の日程
今年2024年(令和6年)の奈良の大文字焼き(大文字送り火)の日程は8月15日(木曜日)となります。
点火される時間
大文字焼きが点火される時間は午後8時です。
「大」の字が美しく見える時間は30分程度なのでご注意ください。
慰霊祭の時間
慰霊祭の時間は午後6時50分~午後8時までとなっています。
知っておきたいミニ知識
- 「大文字焼き」と呼ぶのは誤り
- 正式な名称は「奈良大文字送り火」
- 慰霊祭は午後6時50分から午後8時まで
- 「大」の字が浮かび上がる(燃えている)のは約30分間
- 「大」の字の大きさは、他の地方と比べて最大級のサイズ
奈良の大文字山では花火の打ち上げはないってホント?
このブログにはよく
奈良の大文字山では花火はありますか?
という問い合わせをいただきます。
しかし、残念ながら大文字焼きと一緒に花火の打ち上げは行われません!
それはなぜかというと、奈良の大文字送り火は「戦没者慰霊と世界平和を祈る」ためのものだからなんですね。
先の戦争で亡くなった方たちを慰霊するために始まったイベントですから、そこで派手な花火を打ち上げてお祭り騒ぎをするのはお門違い・・・・。
山に「大」の文字が浮かび上がる光景は美しく荘厳ですが、それはあくまで供養のためのもの。
静かに厳粛に見守るのが正しい鑑賞方法になります。
大文字焼き(奈良大文字送り火)が行われる山の場所と地図
奈良の大文字焼きで「大」の火の字が点火されるのは「高円山(たかまどやま)」です。
⇒高円山の所在地はこちら
奈良市の中心街から見て南東部に位置し、標高は432mという低山です。
奈良大文字送り火を見物するのに最高な6つの絶好スポット!
県外からわざわざ出かけていって、一生に一度の見物になるなら、最高の場所を選びたいですよね?
そこで定番スポットと穴場的なスポットを厳選しました。
定番のスポット4選
- 奈良公園/飛火野(春日大社境内がメイン会場)
- 西ノ京
- 大仏殿
- 浮見堂
穴場的なスポット2選
平城宮跡
ホテルフジタ奈良の屋上ビアラウンジ
住所:奈良県奈良市下三条町47-1
※ホテルの屋上でやっているビアガーデン会場です。
奈良の大文字焼き(大文字送り火)の発祥と高円山で行う意味
京都や箱根の大文字焼きと違って、奈良で開催されるものは意外とまだ歴史が浅いということをご存知でしたか?
初めて開催されたのが1960年(昭和35年)ですから、まだ半世紀(50年)ちょっとしか経っていません。
のちの奈良市長となる鍵田忠三郎氏が戦没者の慰霊のため、終戦記念日である8月15日に「送り火」の意味をこめて始めたそうです。
それがなぜ高円山で行うようになったかという意味(由来)には
- 京都の大文字送り火が行われる如意ヶ岳と高円山の標高がほぼ同じ高さであったこと
- 両方の山とも弘法大師と因縁が深いから
という2つの説があります。
若草山で行われるのは大文字焼きではなく「山焼き」
大文字焼き(奈良大文字送り火)と混同されやすいのですが、若草山にて行われるのは「山焼き」のほうです。
こちらは毎年1月に行われ、しかも珍しいことに夜間に行われるということで一種のイベント化しているようですね。
※山焼きと一緒に600発程度の花火も打ち上げられます。
まとめ
「2014年は小雨が降るなかで行われた」と現地で見物した方のブログで読みました。
よほどの荒天で無い限り、小雨程度なら決行されるようですね。
50年間で中止になったのはなんとたった1回限りだとか。すごいですね!
戦争で犠牲になった方々と世界の平和を祈るための行事だそうなので、多くの人がそういった想いを抱いて眺められるように当日は晴天になるようお祈りしたいです。