小雪が降った路面と犬

小雪は、いつごろのことでどんな意味がある暦なのでしょうか?

暦が書かれたカレンダーに小さく載っていた見慣れない「小雪」という文字。

家族に聞いても誰もはっきりとは答えられません。

それもそのはず、二十四節気のなかでは知名度の低さは下から数えたほうが早いくらいですから。

そこでこの記事では

  • 2023年の小雪はいつ?
  • 小雪の意味
  • 小雪に食べる物

など、まとめてみました。

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2023年の小雪はいつ?

最初に今年の小雪はいつやってくるのか、日程からチェックしていきましょう。

2023年(令和5年)の小雪は、11月22日(水曜日)です。

例年11月22日か11月23日のどちらかが小雪の日となります。

なお、小雪はその当日だけを指すだけの場合と、次の二十四節気である大雪に至るまでの期間を指す場合もあります。

その期間は、11月22日~12月7日となります。

大雪については以下の記事でくわしくまとめていますのでぜひご覧ください。

小雪の意味

雪が降る街

小雪がいつなのか分かったところで、次は肝心な意味を調べてみましょう。

それにはやはり辞書に当たるのが確実ですよね。

しょう‐せつ〔セウ‐〕【小雪】

二十四節気の一。11月22日ごろ。《季 冬》「―や古りしだれたる糸桜/蛇笏」

出典:goo辞書(デジタル大辞泉)

と、まぁ、このような簡単な説明しか掲載されていませんでした。

そこでもう少し私なりに調べてわかったことを箇条書きでご紹介しますね。

小雪をざっくり説明すると

  • 二十四節気のひとつ
  • 太陽黄経が240度の頃
  • 立冬から15日目頃
  • 北国では雪がチラつき始める頃
  • 小雪当日から大雪前日までが「小雪の期間」となる

関東から南はまだまだ秋真っ盛りのころですが、北国では初雪が舞いはじめ、その頃に降る雪を指して「小雪」と呼びます。

気象庁が天気予報で使う「予報用語」のひとつです。

「暦便覧」という江戸時代の暦の解説書では、小雪は「冷ゆるが故に雨も雪と也てくだるが故也」といった説明がなされています。

どういう意味かというと、小雪のころになると冷え込みが厳しくなるので雨が雪になって降ってくるということ。

江戸時代の人は詳細な天気予報など知りようもありませんから、このような二十四節気の暦を体調管理などの指標に活用していたのでしょうね。

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小雪の食べ物

スーパーの店頭に並ぶ白菜

小雪の日を祝って何か特別に食べるような行事食はないのかと調べてみましたが、私が調べた限りでは行事食は見つかりませんでした。

日本の各地方によってローカルな食べ物などはあるかもしれませんんが、全国共通で誰もが知ってるような行事食はなさそうです。

ちなみにこの11月ごろが旬となる食材としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 小松菜
  • カボチャ
  • 白菜
  • 春菊
  • 大根
  • カリフラワー
  • 里芋
  • カブ
  • 長ネギ
  • ヒラメ
  • ハマチ
  • タラバガニ
  • フグ
  • 伊勢海老

柿のなかでも「あんぽ柿」は別格の美味しさ。

私は毎年食べるのが楽しみです。

これらを美味しく食べて、これから来る寒い冬に負けない体力をつけておきたいところですね。

旬の食材で鍋料理

小雪のころに旬を迎える食材には鍋料理に向いた野菜が多く見受けられます。

白菜や長ネギはもちろん、春菊やカブなども加えて、さらにタラバガニを用意すれば豪勢な鍋料理の完成。

本格的に寒くなる季節なので、家族で鍋をつつくのも悪くありません。

小雪の行事やイベント

小雪が訪れる11月下旬ごろにはどんなイベントや行事があるのでしょうか?

主なものをまとめてみました。

新嘗祭

11月23日に宮中で行われる行事。

その年の農作物の収穫を日本神話の神に感謝する意味があります。

戦前までは祝日となっていましたが、戦後は勤労感謝の日に改定されて現在に至っています。

そのあたりのくわしい事情は以下の記事でくわしく解説しています。

えびす講

11月20日頃に全国各地で行われるお祭り。

出雲に赴かない「えびす神」を祀って、一年の無事の感謝、五穀豊穣・商売繁盛などを祈願します。

いい夫婦の日

2012年に記念日として登録されたばかりの「いい夫婦の日」。

語呂合わせで11月22日がそれに当たります。

日本中の夫婦にいい関係を築いてほしい、普段伝えられない気持ちをパートナーに伝えてほしいといった願いが込められた記念日です。

毎年この日には「パートナー・オブ・ザ・イヤー」として、著名人の夫婦で理想的なカップルを選んで表彰をするのが通例になっていますね。

ボージョレーヌーボーの解禁

11月の第3木曜日にフランスワインの「ボジョレーヌーボー」が解禁されます。

その年のブドウのできばえをチェックするためのワイン。

日本でもここ数十年はこの時期になるとニュースで伝えられ、スーパーの売場ではたくさんのボトルが並びます。

小雪の正しい読み方

小雪をどう読んでいますか?

無知な私はてっきり「こゆき」と読んでいましたが、これは間違いなんです。

小雪の正しい読み方は「しょうせつ」なんですよ。

中国から伝わったものなので、やはり音読みするのが正しいというわけです。

「こゆき」と読むと松山ケンイチと結婚し、最近になって出産のニュースも伝えられた女優さんの名前が浮かんでしまいますよね…..。

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まとめ

小雪はいつなのか、そしてどんな意味があって、どんな食べ物を食べる日なのかご紹介してきました。

立冬などの有名な二十四節気と違って、マイナーともいえる存在。

しかし、この頃には気圧配置も西高東低になって、北海道や北陸だけじゃなく関東でも寒さが身にしみてくる季節です。

このころになって始めて冬用コートをクロゼットの奥から引っ張り出してくる人も多いのではないでしょうか?

空気も乾燥してインフルエンザなど風邪にも注意が必要になります。

小雪は旬を迎える野菜を食べて、冬に備えるためのシグナルと捉えるといいのではないかと思います。

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