懐中電灯の電池を入れっぱなしにしておくと、液漏れするんですよね……。
つい先日、備蓄用品の中に詰めていた懐中電灯を1年ぶりくらいに出して、点灯するかどうか確認したら、まったく着かないんです。
それで電池の蓋を開けてみたら、白い粉をふいたようになってました。完全に液漏れですね。
妻が用意したものなので文句は言えませんが、実はこういう寒中電灯の電池を入れっぱなしにしても液漏れさせない予防方法があるんですよ。
それをココで特別にご紹介していきましょう。
懐中電灯の電池を入れっぱなしで起こる液漏れを防ぐただ1つの方法
はい、ここでは父に教わった我が家に代々伝わる懐中電灯の電池を液漏れさせない方法を特別に公開しますね。
その方法というのが、電池に紙をはさんでおく!
たったそれだけです。簡単でしょう?
やり方は、普通に懐中電灯に電池を入れたら、電池カバーをするまえに、電池と端子の間に紙切れを一枚はさんでおきます。
紙切れはレシートの切れ端でも、画用紙を小さく切ったものでも、チラシ広告でもなんでも構いません。
ようは電池の中にある電力が懐中電灯に流れないように邪魔をすればいいだけなので。
我が家では父親の代からこうするのが常識で、これまで長期間、電池を入れっぱなしにしても液漏れしたことがありませんよ。
懐中電灯の電池が液漏れする5つの原因と予防方法
懐中電灯の乾電池が液漏れしてしまう主な原因は以下の5つです。
- 電池自体が経年劣化で腐食したため(放置状態でもなります)
- 切れた電池を機器に入れっぱなしにしたため(過放電してしまう)
- 微弱電流が流れ続けて内部で化学反応が起きたため
- 機器のスイッチを切り忘れたため
- 新しいものと古いもの、メーカーの違う電池を混ぜて使ったため
このなかで一番多い液漏れ原因といえば、切れた電池を機器にずっと入れっぱなしにしてしまったケースと、使わない機器に長いこと電池を入れっぱなしにした(微弱電流が流れ続けた)ケースでしょう。
懐中電灯や時計が液漏れを起こすのはこれら2つが原因のことが多いようです。
液漏れを防止する2つのポイント
非常用に備えておく懐中電灯に限らず、ラジオなども防災用品をひとつにまとめた袋に入れて、ずっと手付かずで保管したままになってしまいますよね。
そういう場合に電池を液漏れさせないための防止法は
- 長期間使わない機器の電池は抜いておき、別に保管する
- 機器にセットしたまま保管するときは電池の端子部分に紙を挟んで放電しないようにする
といったどちらかの方法を選びましょう。
どちらかという紙を挟んで保管するほうがいいと思います。
地震や台風などの災害時に停電した暗闇の中でバラバラの電池を探してセットするのは大変ですからね。
乾電池は機器によって使いわけよう!
マンガン電池よりもアルカリ電池のほうがすべての面において優れているって思っていませんか?
だからもうマンガン電池なんて使うのは無駄だって。
でもそれは違うんですね。適材適所というか、電池の液漏れを防ぐためにマンガン電池を使った方がいい機器もあるんです。
- 時計(掛け時計、電波時計など)
- リモコン(テレビ、エアコン、ウォシュレットなど)
- ラジオ
- ストーブやガスレンジの点火用
こういう微弱な電流しか使わず電池が長持ちする機器にアルカリ電池を使ってしまうと、長期間(それこそ3年とか5年とか)電池交換をしないで使い続けることになります。
すると電池が切れる前に電池自体が劣化して液漏れするリスクがぐんぐん高くなるんですね。
自宅で使っていたデジタル電波時計は5年近く電池を買えずにそのまま使い続けていたため、故障しました。
電池の蓋を開けたときにはすでにヒドイ液もれを起こし、それが内部まで浸透しているような状態……。
こういった機器にはアルカリ電池よりもマンガン電池の方が向いているわけです。
1~2年で使い切るくらいのほうがリスクを軽減できますから。
それに若干ですがマンガン電池よりもアルカリ電池のほうが液漏れをしやすいという特性があるんですよ。
なのでアルカリ電池は短期間で電池を使い切る機器に向いているわけですね。
もし液漏れしてしまったら?
電池から漏れだす液体は毒性があるので口に入ると危険です。
手で触ったらすぐに洗い流し、目に入ってしまった場合は洗い流した後、病院で診察を受けましょう。
液漏れした電池はすぐ取り出して処分し、機器内部の端子についた液体や白い粉はティッシュ綿棒などでよく拭き取ります。
長時間、液漏れした状態で放置すると端子が錆びたりして、機器が故障することもあります。
そうならないために電池を入れている機器はたまに蓋を開けて電池の状態を確認するようにしましょう。
懐中電灯の電池を入れっぱなしにしたら……まとめ
懐中電灯の電池を入れっぱなしにしたら起こる液漏れを防ぐ方法として、私がおすすめするのは「電池と端子の間に紙を挟む」方法のたったひとつです。
100%防ぐには「電池を入れっぱなしにしない」のが一番なのは当然ですが、それって面倒ですよね?
なるべくアルカリ電池ではなくマンガン電池を使い、新旧の電池を混ぜて使わず、なおかつ信頼できる日本メーカー製の乾電池を使う。
それでいて「紙を挟む」のを忘れなければ、ほぼ100%予防できるはずですよ。