世界一栄養価の高い果物「アボカド」。
「若返りの美容液」とも言われ、美肌作りにも効果的。
……なんですが、けっこう今って冷凍食品として売られていることが多いですよね?
それに熟して柔らかくなるのが早いので冷凍して保存している人もいるでしょう。
でもそうやって冷凍してしまうと栄養が減ってしまわないか心配です……。
そこで、この記事では
- アボカドの栄養は冷凍すると減る?
- アボカドの栄養素
- 生?加熱?どっちがベスト?
- 美味しいアボカドの見分け方
- 1日の摂取量は?
をご紹介します。
効果的な調理法で栄養素を余すことなく取り入れましょう。
アボカドの栄養は冷凍すると減ってしまう?
冷凍のアボカドはコストコを始めとして、スーパーの冷凍食品売り場で見かけるようになってきました。
家族全員が食べるわけじゃないから、半分食べたらあとの半分は冷凍して保存するご家庭も多いかもしれません。
そんなアボカドを冷凍してしまった場合ですが……
ご安心を!冷凍してもアボカドの栄養は減りません!
他の野菜や果物がそうであるようにアボカドも冷凍したところで栄養価が抜けてしまうことはないんですよ。
ただ、冷凍する際に気をつける点が2つあります。それが……
- 解凍する際に熱を加えないこと
- 冷凍と解凍を繰り返さないこと
アボカドに含まれる重要な栄養素としてビタミンCとビタミンBがあります。
これらは加熱すると失われてしまう種類の栄養素なんですね。
ですから解凍する際は電子レンジなどで無理に熱を加えて解凍しないで、できれば自然解凍でゆっくりと時間をかけましょう。
ただ、ちゃんとした電子レンジの解凍機能ならば熱が入らないので使っても平気です。
また、冷凍したアボカドを解凍し、全部食べきれなかったとして再び冷凍するような行為を繰り返すと、次第に栄養が失われていきます。
当然、風味も落ちますので一旦解凍したものはすべて食べきるようにしてください。
アボカドが持つ栄養素
アボカドは『森のバター』・『バターフルーツ』と称されるほど「良質な」脂肪分たっぷりの果物なんですよ。
果肉の脂肪分は…なんと約20%も。
どうして脂肪分なのに「良質」なのか?というとアボカドの脂肪分は「不飽和脂肪酸」のため。
●不飽和脂肪酸(オレイン酸)のココがスゴイ!
- 血液をサラサラにする
- 血中の悪玉コレステロールを減らす
動脈硬化の予防<も期待できる健康的な脂肪分なんです。
そしてアボカドが別名「若返りの美容液」とも言われるのは…これらの栄養素が含まれるから。
- コエンザイムQ10⇒老化防止効果
- リノール酸・リノレン酸⇒セラミドを作り肌を乾燥から守る
- ビタミンE・ビタミンC⇒相乗的に抗酸化作用を発揮
- パントテン酸⇒美髪成分
ビタミンEは「若返りビタミン」とも言われていますよ♪
アボカドが含むその他の栄養素は?
■食物繊維
⇒含有量は果物中でNo.1
■ビタミンB2
⇒脂肪の代謝を促進!血中脂質・中性脂肪の蓄積を予防
■グルタチオン
⇒肝臓の解毒作用を促進。活性酸素を取り除いて肝機能を正常に
これらの日常的な効果の他にも、動脈硬化・高血圧予防・がん予防など病気の予防にも効果的ですよ。
アボカドは生で食べたほうが良い?加熱したらダメ?
野菜は加熱すると栄養素が減るので「なるべく生で!」と思っている方って多いと思います。
これは野菜に含まれる成分によりけりですが、アボカドの場合は
生&加熱どちらも効果的に食べられます。
その理由はアボカドの成分と加熱方法にあるんですよ。
アボカドの成分の内、加熱の熱の影響を受けやすいのは各種ビタミン類。
ビタミンは、茹でたり、長く加熱すると流れ出たり破壊されたりします。
アボカドの場合は、茹でたり炒めたりなどの加熱をすると、グチャ・グチャッとなってしまうので、加熱調理にはあまり向いていません。
加熱しても短時間でササッと焼くくらいがベストなので、熱の影響はそれほど考えなくてもよさそうです。
アボカドの栄養効果を最大限に活かす食べ方
生で食べるなら
・ハンバーグ/ネギトロ丼・チキンやエビなどのサラダ/クリーム系のパスタに生アボカドを乗せる
加熱して食べるなら
・フライパンにバターを入れ、軽く焼き目がつくまでアボカドを焼いた後、醤油を少々混ぜ合わせる
焼く場合は少し未熟な方がグチャッとなりづらいですよ!
おやつ(おつまみ系)系で食べるなら
生アボカドをペースト状に潰してから、お好きな味付けをするだけです♪
・クリームチーズ+レモン汁+塩コショウ
・マヨネーズ+わさび+塩コショウ
トマトと合わせたグアカモーレの作り方
こんな風にディップにしてクラッカーやラスク・パンに乗せると美味しく楽しめます。
トースターで軽く焼いてもグッド。
緑黄色野菜と一緒だと美肌効果アップ
アボカドの脂質は、カロテンの吸収力と体内でのビタミンAへの変換する力を高めます。
ビタミンA(=カロテン・レチノール)は皮膚や粘膜を丈夫にし、ニキビの悪化・細菌感染も防いでくれます。
カロテンを含むトマトやニンジンなど緑黄色野菜と一緒に摂取してみて下さいね。
熟度・外観はコレ!~美味しいアボカドの見分け方~
スーパーで安売りのアボカドを買ってきたら、ガチガチに固くてまだ食べられなかったり、逆に熟しすぎていてトロトロで美味しくない……
なんてことありませんか?
美味しいアボカドの見分け方のポイントは3つ!
- 色
- ヘタ
- 手触り
この3つをよくチェックしてみてください。
色
1つめは「色」。アボカドは…緑→茶色→黒と色が変化します。
そのなかで【食べごろは…チョコレート色】です。
チョコレート色で、皮にハリ&ツヤがあるものを選びましょう!
ヘタ
2つめが「ヘタ」。アボカドは…ヘタの部分から熟します。
【ヘタが乾燥していて浮き始めているもの】を選びます。
ヘタが柔らかすぎ、ヘタが取れている、ヘタ周りが黒くなっている、ものは避けましょう。
手触り
3つめは「手触り」。
触ってみて【少し弾力を感じるもの】を選びましょう。
皮が浮いている感じがするもの、弾力がないものは避けましょう。
まだ緑色だったり、熟度が足りないように感じる時は、気温20度前後が追熟に最も適した温度なので、それを意識して追熟させてください。
要注意!アボカドの1日の摂取量は?
アボカドには、タンパク質やカリウムなども豊富に含まれています。
また、とても高カロリーなフルーツです。
タンパク質のバランスやカロリーを考えると…
【1日半個が適量】です。
1日半分ずつにして2日かけて楽しむ♪など摂取量のバランスも考えて下さい。
まとめ
アボカドの栄養のあれこれをまとめてきました。
最後に要点をざっくりと振り返ると
- アボカドの栄養は冷凍しても減らない
- 解凍するときに加熱するとビタミン類が失われる
- 解凍と冷凍を繰り返さない
これさえ守れば新鮮で栄養価を保ったまま冷凍保存できますよ。
味を楽しんで、健康・美容効果も取り入れて、世界一栄養価の高い果物アボカドのパワーをぜひ試してみて下さいね。