結納金は誰が払う?

結納金は誰が払うのか、それに世間一般の相場はいくらなのでしょうか?

学生時代からの友人が結婚することになり、結納金を準備したいというのですが、両親とも他界されており、他に相談する人もいないことから私に相談が持ち込まれました。

いまの若い世代には馴染みが薄いと思いますので、ここで正しい結納金の基礎知識についてまとめておきましょう!

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結納金は誰が払うもの?

結納金は誰が払うのかと言うと、嫁入りの場合は新郎の両親、婿入りの場合は新婦の両親になります。

つまりこういうことです。

【鈴木A子さんが山田B太郎さんと結婚する場合】

鈴木A子さんが山田A子と名字を変えて山田家に嫁ぐ場合は、山田家の両親が結納金を払います。

逆に山田B太郎さんが鈴木B太郎と名字を変えて鈴木家に婿入りする場合は、鈴木家の両親が結納金を払います。

結納金はそもそも嫁(または婿)を家に迎え入れる代わりに、支払う金品です。

ですから結婚する当人ではなく、その家の代表者(ほとんどの場合が両親)が支払うのが常識。(両親が健在ではない場合は結婚する当人が用意しないといけません)

それが親の勉めだと思って、親御さんが頑張って負担するそうですが、それにしても大金ですから大変ですよね。

結納金の金額は100万円が相場

こうした結納金を含む結納の作法というのは住んでいる地方によって大きく変わります。

ですので一概に金額はいくらかというのは断言できないのですが、結納金の一般的な平均額は「100万円」だとされています。

この額が少なくもなく多くもなく平均的な金額になります。

金額の決め方

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当然ながら結納金を渡す前に新婦(新郎)側の家族や本人に「いくら用意したらいいか?」とは聞けませんよね(笑)

そのために世間一般の基準として100万円という額が目安になるでしょう。

もちろんそれ以下、それ以上の額を贈られる人も少なからずいらっしゃいます。

こうした結納金の額は100万円のように「きりの良い数字」にするか、70万円、50万円といった奇数にするのが常識とされています。

結納金を頂いた側(一般的に新婦側)は「結納返し」といって、だいたい貰った額の50%を返すのが通例です。(100万円を頂いたなら50万円を結納返しする)

結納返しをして手元に残った50万円で結婚式の準備(衣装代)などに充てます。

それを見越して一部の地方では結納金を結納返し分を含めた額にして渡す習慣があるそうです。

※関東では半返しが普通であり、関西では1割返しか、まったくお返しをしないケースもあります。地域性によるのでよくご確認ください。

現金で渡すのが一般的

100man

結納金は平均して100万円が相場です。

この100万円を銀行から下ろして、渡すまで持ち歩くのは不安ですし物騒に感じますよね?

100万円の札束というのはけっこう分厚いものですから。

しかしだからといって銀行振込で先方の口座で振り込むのはズレた常識外れの行動です。

また安全に小切手で代用するという案もありますが、小切手は「切る」ことを連想させ縁起が悪いものとされていますので、こういう祝いの席では使うことは出来ません。

ですから一般的に「現金」で渡すのが常識となっています。

結納金は絶対に必要なもの?

最近のアンケート結果では、昔は当たり前だった結納も両家が顔を合わす食事会だけで済ませて、まったく結納をしない派が割合が70%を占めるようになったそうです。

結納をするにしても昔のホームドラマで見たような仲人を立てて金品を贈るような「正式結納」は激減し、現在は「略式結納」といって新郎が新婦側の家へ出向き結納金を渡す形式がほとんどなんだとか。

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結納の本来の意味

新郎と新婦を通してその家族(両家)が親族となることをお祝いして、新郎側から新婦側へ結納の品を贈ることが本来の結納の意味合いでした。

昔はお金ではなく結納品として帯や着物地といった縁起物を贈っていたそうですが、現在では結納金という形でお金を贈るのが一般的となっています。

新郎側が結納品を贈り、それを新婦側が納めることで正式に結婚をする約束(婚約)を交わすことになります。

こうした結納の起源は遥か昔の4~5世紀頃だそうです。

結納金袋の書き方の注意点は?

結納金袋の上の名目のところには

  • 関東・・・御帯料(おんおびりょう)
  • 関西・・・小袖料(こそでりょう)
  • 京都・・・帯地料(おびじりょう)
  • 略式の場合・・・寿(ことぶき)

と地方によって微妙に違いますのでよく確認して書いて下さい。

名前は略式の場合は姓だけでOKです。

中包みの表には包んだ金額を漢数字で書きます。

100万円ならば「金百萬圓也」とします。

結納式の場所や日取りはどう決めたらいい?

結納式を行う場所は、新婦の家、ホテルや式場、レストラン(料亭)のどれかを選ぶ方がほとんどです。

ホテルや式場では、正式な結納式を行うプラン、または両家顔合わせだけの簡易な結納プランが用意されていますよ。

結納を行うタイミングですが、これはだいたい結婚する半年前から遅くても3ヶ月前に済ますのが普通です。

日取りについては、慶事ですので仏滅・先負・赤口は避けるのが普通です。

結納の日取りは大安・友引・先勝の午前中を選ばれることが多いそうです。

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まとめ

結納金は誰が払うのか、また現在の平均的な相場額についてお伝えしてきました。

要点をまとめておきましょう。

  • 結納金は親が負担するもの
  • 100万円が平均的な額
  • 地方によって金額の差がある
  • 結納自体をしない人が7割

このように結納金は男性または女性の嫁がれる側の両親が払うのが通例です。

その金額は100万円が一般的であり、その半額の50万円は結納返しとして返すのが普通です。

ただ、現在では結納自体をしないケースも増えてきており、時代の流れを感じさせます……。

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