洗濯物を夜干ししていませんか?
これ、実はこれ、春夏秋冬いつの季節でもやってはダメな干し方なんですよ。
夜中も干しっぱなしで朝まで放置なんてしたら最悪……。
洗濯物を取り入れたときに、なにかくっついていることがありませんか?それ、もしかしたら虫の卵かもしれませんよ?
そこでこの記事では
- 洗濯物を夜に外に干しっぱなしにするとダメな理由
- 洗濯物を夜干しすると虫が付くの?
- 取り込む時間の目安
などについてまとめました。
洗濯物を夜に「干しっぱなし」はいけない6つの理由
洗濯物を夜中に外干ししてはいけない理由というのは、現実的な問題から、防犯上の問題、迷信のたぐいまで6つもあるんですよ。
- 乾きが遅く、臭いが発生するから
- 夜露(湿気)のせいで湿るから
- 留守と思われて泥棒に入られやすくなるから
- 下着泥棒に狙われるから
- 縁起が悪いから
- 虫が卵を産み付けることがあるから
単に乾きが悪いという理由以外にも、こんなリスクや問題があるんですね。
夜露の湿気で湿ってしまう
朝、散歩していると草に水滴がいくつも付いているのを見たことがないでしょうか?
あれが「夜露そのもの」です。
昼間に暖められた空気が、夜間に気温が下がることで空気も冷えていきます。
空気というのは冷えてしまうとキープできる水分量が減ってしまうんですね。
そうして物体(草やガラスや洗濯物など)に付着して目に見える形で現れるのが夜露の正体というわけです。
夜露は一年中発生するものですが、冬は日が暮れて気温が下がるのが早いので夕方になるとほんのり湿った感じになってしまいますよ。
夜中から朝方にかけては気温の下がり方が急激ですから、洗濯物がぐっしょに濡れてしまうほどの夜露が下りてしまうというわけですね。
生乾きのイヤな臭いが出てしまう
洗濯物の衣類というのは生乾きのまま放置すると、雑菌(バクテリア)が繁殖します。
この「雑菌」こそ洗濯物のイヤな臭いの原因なんです。
昼間に干しても曇りだとなかなか乾かないためなりやすいですが、夜中だとより乾きが遅いため臭いが発生しやすくなります。
※気温が下がる秋から冬にかけては余計に生乾きになりやすいです。
※気温が高くて太陽が差さなくても水分が蒸発しやすい夏は臭くなりにくいです。また、強烈な紫外線が無い夜中は色焼けしないという夏場ならではのメリットもあります。
防犯面でキケンすぎる
警察に捕まった泥棒に「なぜあの家を狙ったのか?」という質問をしたそうです。
すると理由はいくつかあったのですが
「洗濯物が夜でも干しっぱなしだったから」
という答えも含まれていたそうです。
他の理由として「隠れる場所がある/見落としが悪い」というのもありましたので、洗濯物が干しっぱなしだとそれが影になって泥棒が身を隠しやすくもなるでしょう。
もうひとつ、相変わらず全国で後を絶たないのが下着泥棒。
夜間に干しておいたら泥棒にとっては格好のターゲットになります。
こんな2つの防犯上の理由からも夜干しはNGだと言えますね。
縁起が悪い
スピリチュアル的な理由になってしまいますが、昔から洗濯物は夜に干してはいけないと言われてきました。(私の親の世代では常識みたいです)
それというのも、夜干すのは無くなった人の衣類だから。
また、赤ちゃんの産着を夜干しすると産女(うぶめ)という妖怪が赤ちゃんをさらうという古い言い伝えもあります。
風水的にも夜に干すと洗濯物に陰のエネルギーが付いてしまうとか、悪い霊が付いてしまうなど日本だけじゃなく中国でも忌み嫌われているようですね。
ただの迷信だと笑える人は無視していいことですが、ちょっとでも縁起を担ぐタイプの人は避けたほうがいいかもしれませんね。
洗濯物の夜干しは虫が付く
洗濯物を夜干しすると虫が付くかどうかですが、これは……
虫そのものがついてくる可能性は低いです。
よっぽど昼間のほうが蜂やテントウムシ、カナブンなどがくっついてくる可能性が高いくらいですから。
蜂が付いているのに気づかず服を畳んだら刺されるケースも……。
しかし、虫が付くリスクじゃなく「卵」を洗濯物に産み付けられる危険性が高くなるんですよ。
夜中ずっと干しっぱなしにしていた洗濯物を取り込んだら、一部に白や茶色の小さな粒粒がくっついていた……なんてことありませんか?
それは何かしらの虫の卵の可能性が高いです。
洗濯物に卵を産み付けることがある虫
- カメムシ
- 蛾
夜間だけではなく昼間にもこうして卵を産み付けられることはありますが、夜間のほうがその可能性はぐっと高まります。
また、稀にですが目に見えないくらいの蛾の鱗粉(りんぷん)が洗濯物に付着し、それに気づかずにきてしまうと肌にブツブツができて痒みがでることもあります。
蛾は夜行性で、しかも洗濯物に卵を産み付けるのでそういうリスクもあるわけですね。
よって、洗濯物を夜干しするのは止めたほうがいいという結論になります。
※緑の少ない都会やタワーマンションなどの高層階では危険性は低いですが。
花粉症の原因「スギ花粉」は夜干した方が付きにくい?
毎年、花粉症に悩まされている人は色んな工夫をされています。
そのひとつが花粉が付きにくいように洗濯物を夜に干すこと。
たしかに日中よりは夜間の方が花粉の飛散は少ないと言われています。
しかし、少ないとはいえ夜間も花粉は飛んでいますし、乾きが悪い分、より長く外に干す時間が長くなるためプラスマイナスゼロになるでしょう。
日中の天気の良い時間にさっと外干しして乾かすのがベストだと思います。
もしくは部屋干しで我慢したほうがいいかもしれません。
洗濯物を取り込む時間は「午後3時まで」
このように洗濯物を夜に干しておくのは色々とデメリットがあります。なので出来るだけ朝のうちに干して夜になる前には取り込みましょう。
洗濯物を取り込む時間の限度は?
⇒午後3時までが一般的な時間です!
乾きやすく紫外線が強い真夏は午後2時ごろでいいかもしれません(日焼けする可能性があるので)
日が落ちて暗くなると、せっかく乾いた衣類がなんとなく湿った感じになるので、少し早めくらいでちょうどよいですよ。
まとめ
洗濯物を夜干しすると虫が付くのかという疑問から、干しっぱなしにするとダメな理由までまとめてきました。
あらためて要点を振り返ると
- 虫がつく危険性は低いが卵を産み付けられるリスクはある
- 夜露で湿るかもしれない
- 防犯上、夜干しはキケンな行為
- 昔の人は縁起が悪いと考える
- 生乾きになってニオイが発生するかも
こんなふうに全体を見渡すと「夜干しは止めたほうが良い」という結論になりますね。
私はいつもその日に来た衣服や2~3日溜めておいた洋服をまとめて夜に洗濯機にかけます。
夜11時以降になると電気代が安くなるので、その時間からスイッチを入れて朝までそのまま放置します。
そして、朝、出かける前に洗濯物を干していきます。
洗濯物を干した日はなるべく寄り道しないで帰宅しますが、それでも夕方6~7時になるので少しは湿っていますね。
夜に干して朝に取り込むというパターンも試したんですが、独特の臭いが残ったり、しっとりと湿っていたりするのでやめましたよ(^_^;)
やっぱりお日様で干すのが一番ですね♪