二百十日は2024年(令和6年)は何月何日にやって来るのか知ってますか?
それに、そもそもどんな意味がある日なのか知ってますか?
テレビ番組でふと聞こえてきた単語で、それが暦のひとつだということも知らない人も多いのでは?
そこで今回は
- 二百十日の食べ物
- 2024年の二百十日の日付
- 二百十日の意味
など、ちょっと時間をかけて知識を仕入れてきましたので、ここでシェアしたいと思います。
できるだけシンプルに書きますね。
二百十日の食べ物
二百十日の頃はちょうど台風シーズン。
台風のような強風から農作物を守るために、「風害除け」を願って「風祭り」という行事が行われます。
この風祭りには神様へのお供えとして
- キノコご飯
- 焼き味噌
を用意します。
二百十日の食べ物ではありませんが、食べるならこの2つですね。
「焼き味噌」は聞き慣れない料理ですが、あの織田信長の大好物だったとか。
※二百十日は、秋の台風シーズンに注意すべき「三大厄日」のひとつ。
他に「八朔」・「二百二十日」があります。
二百十日は2024年のいつ?
この単語だけ聞いただけでは何月で季節はいつ頃なのか、まったく予想できません。
暦の名前ってもっと親しみがありますが、この二百十日は数字の並びだけで冷たい感じがします(汗)
で、調べてみたところ今年(2024年/令和6年)の二百十日は
⇒8月31日(土)
であることが分かりました。
この日付は固定ではなく、その年によって変動します。
そもそも二百十日とは?その意味や読み方
では、この馴染みのない二百十日という日の「意味や読み方」という基本的な知識をおさらいしていきましょう。
二百十日の読み方は⇒にひゃくとうか
と読みます。そのままですね。
二百十日をざっくり説明すると?
- 雑節のひとつ
- 立春の当日から210日目に当たるのが、その名の由来
- 風が強い日/台風が多い日と言われている
- 台風で農作物に被害が出る農家にとっては厄日
- 暴風を鎮めるための「風祭り」が各地で行われる
古くからこの日は「台風の特異日」と考えられ、稲の収穫を直前に控えた農家には恐れられていました。
また、伊勢の船乗りにとっても台風で海が荒れるのは死活問題ですから、厄日として無視できない日だったそうです。
ただ、毎年この日に台風が上陸したり風が強いわけではなく、あくまで過去のデータ上多いということに過ぎません。
※雑節とは?
二十四節気や五節句とは別の、季節の節目になる日をさらにこまかく定めた暦日のこと。
二十四節気ではカバーしきれない微妙な季節の変化を、この雑節によって感じ取ることができる。
※特異日とは?
偶然では片付けられないほどに特定の気象状態が出現する日のこと。
10月10日の体育の日が晴れやすいと考えれているのもそのひとつ。
本当に台風が多いのか調べてみた!
二百十日は台風がやってきたり暴風が吹き荒れて農家にとっては厄日だとされています。
はたして本当に台風がこの日に多かったのか、過去10年間の天気をさかのぼって検証してみました。
【過去10年の9月1日の天気】
- 2014年・・・雨
- 2013年・・・晴れ
- 2012年・・・雨
- 2011年・・・晴れ
- 2010年・・・晴れ
- 2009年・・・晴れ
- 2008年・・・晴れ
- 2007年・・・曇り(南に台風あり)
- 2006年・・・曇り
- 2005年・・・晴れ
- 2004年・・・晴れ
※東京都の天気です。
と、このように過去10年間を振り返っても一度として9月1日に台風が直撃するようなことはありませんでした。(南洋に台風が接近していることが一回のみ)
本当の台風シーズンは9月中旬~下旬ですよね。
一般的に特異日として台風が多いとされるのは9月17日・26日だそうですよ。
二百十日の行事とは?
二百十日に行われる行事といえば「風祭り(かぜまつり/かざまつり)」。
これは台風や強風など「風の被害」から農作物を守るために神様にお願いするお祭り。
風祭りは全国的に行われていますが、中でも有名なのが富山県富山市の八尾で行われる「おわら風の盆」。
9月1日~3日にかけて風邪の被害にあわず豊作を「おわら踊り(盆踊りの一種)」を踊ることで、風の神に祈るという行事です。
二百二十日もあるって知ってましたか?
二百十日に似た名前の雑節として二百二十日(にひゃくはつか)もあることをご存知でしたか?(私はまったくの初耳でした)
これも同じように雑節のひとつで、立春から数えて220日目に当たります。
なので平年は9月11日で、うるう年なら9月10日がそうです。
この日もまた二百十日と合わせて、農家にとっては厄日だそうですよ。
たしかにこちらの日付の頃の方が台風が接近する可能性が高いですからね。
9月1日の防災の日とは関係があるの?
二百十日の当日になることが多い9月1日といえば、同時に「防災の日」でもあります。
というか、今現在は9月1日と言えば防災の日と答える人のほうが多いはずです。
このふたつの日に関係があるかというと
⇒まったく関係はありません。
二百十日は台風(大風)が吹きやすいため農家への注意喚起のために設けられたものですが、防災の日は1923年(大正12年)9月1日に起こった関東大震災を忘れないため記念日として設けられました。
2つの日ができた年代は?
- 二百十日・・・江戸時代頃
- 防災の日・・・1960年(昭和35年)
直接的な関係はないものの、どちらも災害への備えを喚起する点は共通していますね。
まとめ
いくら台風が来ようが暴風が吹こうが野菜やお米を育ているわけではないから、二百十日は関係ないって途中まで思っていました。
でもこの9月1日は防災の日とも重なります。
東日本大震災のあとに高まった防災意識ですが、年月が経ってやや忘れがちになっているのは私だけじゃないはずです。
特に最近では地球温暖化の影響からか、台風が大型化し土砂崩れなど大災害を引き起こすことも珍しくありません……。
いつ起こるのか分からないのが災害ですから、その備え(防災用品)をあらためてチェックしたいと思います。
古くなった飲料水は捨て買い直し、非常食の買い足しをしなきゃいけないですね。