関西から関東地方へ引っ越してきた私は「鏡開きの違い」にビックリでした。
私と同じように関西←→関東という引っ越しを経験した方はその事実に驚いたのではないかと思います。
ほんの数日ですが、違うんですよね。
そこでこの記事では
- 2024年(令和6年)の関西の鏡開きの日付
- 全国的な鏡開きの日付
- なぜ関西と関東では違うのか?
などをご紹介します。
これさえ読めば、関西や関東はもちろん、全国的な鏡開きの日程もばっちり。
2024年の関西の鏡開きの日にち
2024年(令和6年)の関西の鏡開きは、1月15日(月)です。
関西のほとんどがこの日程なんですが、京都だけはまた別の日で、1月4日に行われます。
京都は特別にめちゃくちゃ早いのですね。
2024年の全国的な鏡開きは1月11日
2024年(令和6年)の全国的な鏡開きの日にちは1月11日の木曜日です。
「1が多くて覚えやすい♪」と忘れっぽい私にはその点は嬉しいです(笑)。
しかもこの日付は毎年固定なので、来年も1月11日ですよ。
しっかり覚えておきましょう。
関西と関東で鏡開きの日付が違う理由
なぜ関東と関西では鏡開きの日付が違うのか、カンタンにいえば「徳川家光の命日」が関係しています。
鏡餅など正月飾りは「松の内」という年神様がおられる「正月の期間」に飾るのはご存知かと思います。
この「松の内」というのは昔は1月15日までで、その期間が終わった後、1月20日に鏡開きを行っていました。
ですが、徳川幕府の第三代将軍の「徳川家光公」が亡くなったの契機に変化することに……。
徳川家光の命日は4月20日。
そこから関東近郊では徳川家光の命日である20日を忌日として避けることになり、鏡開きを20日から11日へと変更したのです。
※それに合わせて「松の内」は15日から7日へ変更されました。
そこから現在にいたるまでも【7日に正月飾りを下げ、11日に鏡開きをする】風習がそのまま引き継がれているのです。
しかし徳川幕府の力が強く影響しない関西では、そんな事情は露知らず……。
昔も今も変わらず松の内の最終日である「15日」に鏡開きを行っているんです。
引っ越しや、嫁ぐ際には注意が必要ですね。
鏡開きの豆知識
ここからは鏡開きについての豆知識を2つほどご紹介します。
行事の意味や由来
鏡開きは昔からある日本の伝統行事のひとつ。
お正月に年神様や仏様にお供えした鏡餅を下げて食べることを指します。
江戸時代の武家では
- 男子は具足に供えた具足餅
- 女子は鏡台に供えた鏡餅
を1月11日(家光の生前は1月20日)に割って、汁粉・蔵実・かき餅などにして食べていました。
こうした武家社会の風習が農民などの庶民にまで広がって、現在のような鏡開きという行事になりました。
神や仏に供えた食べ物を食べると、その一年が「無病息災で過ごせる」と信じられていたそうです。
また、鏡餅のような硬いものを食べることで「歯が丈夫になるように!」という意味もありました。
そこから鏡餅を食べる行為を昔は「歯固め」と呼んでいたとか。
「切る」ではなく、なぜ「開く」と言う?
鏡開きをするときに鏡餅を「切る」とは言わず、「開く」という言い方をするのか不思議ですよね?
これは前述したように鏡開きの習慣が「武家社会が発祥」ということに関係してきます。
武家社会においては餅を刃物で切ることは「切腹を連想させる」と考えられたんですね。
今の時代からは想像できませんが、そのような行為が普通に行われていたのが江戸時代。
白いふっくらした鏡餅をざっくりと包丁で切るのは、容易に切腹を連想させたのかもしれません……。
そんな事情から「鏡割り」という言葉を避けて、鏡開きと呼んだわけです。
ちなみに鏡割りという呼び方は「忌み言葉」とされ、使用が避けられていました。
絶対にやってはいけないこと
年神様にお供えした鏡餅を割って食べるのが鏡開き。
そうやって長期間お供えしていたせいで、「いざ、食べよう!」と言ってもカチカチ・コチコチじゃないですか?
しかしだからといって、鏡餅を一口サイズに分けるときに絶対に包丁では切ってはいけません。
鏡餅は手で割るか、それでも硬い場合は木槌などでたたき割るようにしましょう。
清潔な布を巻いたトンカチでもOKですよ。
カチカチの鏡餅を軟らかくする方法
頑張って細かく割った後の食べ方は
- 乾燥したままジュッと油であげて揚げ餅にする
- お雑煮にする
- お汁粉にする
- ピザの上にのせて、餅ピザにする
などが定番ですね。
私が好きなのは砂糖醤油を付けたり、のりを巻く食べ方です。
しかし、どうにも硬すぎて食べる気にならない鏡餅もありますよね?
スーパーなどで買った市販の鏡餅はビニールで包装されているため、過度に乾燥することはありません。
しかし、自宅でついた餅や、包装されていない鏡餅を買ってきた場合は、お供えしている間に水分が飛んでカチカチに……。
そんなカチカチに硬い鏡餅も軟らかくすることができますよ。
- フライパンに餅が半分だけ浸るくらいの量の水を入れる
- 細かくした餅を入れて蓋をして5分くらい煮る(蒸す)
たった5分前後でつきたてのような柔らかい餅になりますよ。
まとめ
- 関西の鏡開きは毎年1月15日
- 関東を含む全国的には毎年1月11日
お供えした鏡餅には神様の力が宿ると言われています。
ありがたく神様のパワーを頂き、1年間無病息災で過ごせるように願いながら食べましょう。
できることなら美味しく食べたいですね。
わが家ではいつもこの時期になるとお汁粉を作って、そこに入れて食べるのが定番です♪