「靴下を履いて寝ると親の死に目に会えない」という迷信の真実

「靴下履いて寝ると親の死に目に会えない」は有名なフレーズ。

ただの迷信だと頭では分かっていても、縁起が悪いからと靴下を脱いでしまう人も多いのでは?

そこで、この記事では

  • 靴下履いて寝る迷信の真実
  • 健康上、靴下を履いて寝るのは良くない?
  • 履いたまま寝ても良い靴下
  • 靴下を履かないでも足が冷えない方法

などなど、迷信・言い伝えの真偽をまとめてみました。

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「靴下履いて寝ると親の死に目に会えない」と言われる理由

「靴下を履いて寝ると親の死に目に会えない」と言われる理由は、亡くなった人に足袋を履かせる風習があるから。

つまり靴下を履いて寝る状態が「死人」を意味し、親よりも先に死んでしまうと言われるためです。

靴下=白い足袋

仏教式の葬儀に参列すると分かるのですが、亡くなった人を柩に入れる際には必ず「白い足袋」を履かせます。

それは亡くなった人が「あの世」へ旅立つと信じられるところから、その旅支度のひとつとして欠かせないことなんですね。

そんなイメージが強いため、寝るときに靴下を履いたままだと、靴下がその白い足袋を連想させるところから

⇒死んだ際の儀式を仮体験してしまう

だから縁起が悪いと言われるようになりました。

だらしない子供への警告

小さい子供はお風呂に入らない日は、靴下を履いたまま布団に入って寝てしまうこともあるでしょう。

そうしただらしない習慣をやめさせる警告として

困り顔の高齢女性

そんなことすると、親の死に目に会えないよ

と言われるようになったのかもしれません。

ですから、靴下履いたまま寝ると親の死に目に会えないのは完全な迷信といって間違いありません。

迷信(言い伝え)が生まれる2つの理由

こうした迷信や言い伝えが生まれる背景には大きく分けて2つの理由が隠れています。

その2つの理由というのが「連想」と「警告」。

たとえば、「夜に爪を切るといけない」という迷信(言い伝え)は

⇒夜は暗くて手元が見えないから切らないほうがいい

という警告の意味が含まれています。

「危険だから良くない」という直接の理由には触れずに、人の心に働きかける形でその行動を止めさせよう!という意図が含まれているんですね。

一方、「靴下を履いて寝ると親の死に目に会えない」という迷信(言い伝え)は前述したとおり、亡くなった人の姿を「連想」させるから縁起上よくない、そんな事情を裏に隠しているんです。

親が子供に直接、「靴下を履いたまま寝ると布団が汚れるからダメっ!」と怒るよりも、普段から「そんなことしたら親の死に目に会えないよ」という話をしていたら、子供は自発的に靴下を脱いで寝るようになるはず。

ですので、合理的な理由や科学的根拠などは全くありません。

元を辿ると

  • 「危険だから良くないという理由」
  • 「縁起が悪いという理由」

があっての話。

確かに「危険だから、良くないから」と言われ続けると反発したくなるだけ。

それをこんな風に「迷信(言い伝え)」に転換することで、大人になっても気にしてしまうくらいのパワーを持つんですね。

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靴下履いたまま寝ると健康上、良くない2つの理由

寝起きの女性

迷信の真相が分かってホッとした人も多いでしょう。

これでこれからは安心して靴下を履いたまま寝よう……そう考えてしまうかもしれませんが、ちょっと待ってください。

迷信とは一切関係なく健康上、靴下を履いたままは寝るのは良くありません。

靴下を履いたまま寝るのは良くないというのは科学的根拠がある確かな情報なんですよ。

靴下は脱いで寝るべき2つの理由

【指や足首をしめつけて圧迫するので血液の巡りが悪くなるから】

血液の巡りが悪くなるので、結局は冷えも強くなります。

靴下は保温する機能はあるものの、靴下自体が発熱する機能はありませんので、血行が悪く冷えたままの足で寝る事になります。(冷え性の方はご注意!)

【靴下の中が蒸れるから】

上記と逆に、ホカホカ温まった状態になると、足から発生した汗で靴下内が蒸れることになります。 (ある程度体温が高めの方はこちらに注意!)

理由を聞くと「納得!」ですね。

履いて寝てもいい靴下がある?

基本的に普通の靴下を履いたまま寝るのは健康を考えるとよくありません。

しかし、理想では履かない方がよいけど、原因となる2つの点をクリアした靴下なら例外。

下記の2つの理由をクリアしている靴下なら履いても大丈夫なのです。

  • 足首がゆるめで袋の部分も指を広げられるくらいゆるめの靴下
  • 足首がゆるめの五本指の靴下
※これら2つの靴下も、通気性のよい素材のみ履いてOKです。

■寝るとき専用の靴下「おやすみソックス」

 

寝る時用に作られた温かい靴下は、私自身も愛用していますが機能性靴下のため快眠できて非常によいと思います。

靴下を履かないでも足が冷えない方法

いまはこんな「夜用ソックス」もありますが、理想をいえば何も履かないで寝るのがベスト。

でも真冬で、しかも雪国に住んでいると足が冷え切ってなかなか眠れない夜もありますよね。

そんなときは

  • レッグウォーマー
  • 湯たんぽ
  • 電気アンカ

などが定番です。

レッグウォーマーというとふくらはぎ周りだけ温めるものが有名ですが、このような夜寝る時に足先を温めるタイプもあります。

 

これなら指先が空いているので蒸れる心配も要りません。

その他の「靴下を履いたまま寝ると縁起が悪い」とする迷信

他にも靴下を履いたまま寝ると

  • 目が悪くなる
  • 風邪をひく
  • 犬に追いかけられて逃げられない

なんていう迷信や言い伝えがあるようですが、地域や人によって限定されますね。

この辺りになると、例えば「家庭で親が考え出した教えの一部だった」などの可能性なども出てきそうですので、ここでは例をあげるのみにしておきます。

靴下を履いて寝る時は、条件の揃った靴下を選び、安心して快適に眠りましょう♪

私みたいにその日に履いてた靴下を脱がずに、寒いからという理由でそのまま寝てしまうのは止めたほうがいいみたいですよ。

考えたら布団も汚れますし・・・・・

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まとめ

「靴下履いて寝る」迷信の真実を追求してきました。

調べてみてわかったのは、この迷信が言われるようになった理由には

  • お葬式を連想させて縁起が悪いから
  • 布団が汚れるのを止めさせるため

この2つがあるようですね。

勝手なイメージですが「素足=健康に良さそう」というイメージがあるので、履くよりは履かないほうが確かに体には良さそうで長生きしそう……。

個人的には、冬に履いて寝るとやっぱり温かいと感じます。

「親の死に目に会えないよ」というのは、この迷信が親が子供に使うことが多かったためでしょう。

親よりも長生きしてほしいという気持ちも伝わってきて、あながち悪い迷信とは言えませんね。

これからもすたれないでずっと生き続けて欲しいと思います。

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