健康飲料として日本が世界に誇る緑茶。
食後に一息つくためにお湯を沸かして、アツアツの緑茶(煎茶)を淹れるご家庭も多いかと思います。
せっかくだから子供にも飲ませたいところですが、緑茶は何歳から飲ませて平気か迷いますよね?
緑茶はカフェインが多く含まれると聞いたことがあるでしょうから、何か害があったら大変です!
そこで、この記事では子供(乳児)に緑茶を飲ませていい年齢と、そのカフェイン量など気をつけるべき点を総まとめしています。
緑茶は子供に何歳から飲ませてOK?
緑茶を何歳から飲ませても平気なのか、様々な意見がありますが、1歳になったら飲ませても良いという意見が多数派を占めます。
乳児を過ぎて満1歳をすぎてからなら飲ませても大丈夫ということですね。
ただし、ご存知のように緑茶には「カフェイン」が含まれています。
大人でも緑茶や濃いコーヒーを飲みすぎて眠れないなどの副作用が出ることもありますよね?
ですから、緑茶を与えるときは白湯で薄めるか、なるべく量を減らすなどの配慮が必要になります。
ママさんにアンケート!
では、世のママさんたちは子供が何歳から緑茶を飲ませ始めたのか調べてみました。
そのアンケート結果によると
1歳から1歳半にかけて・・・約40%
やはりこれくらいの年齢から緑茶を飲ませ始める人がほとんどで、
⇒2歳までに約80%の人が飲ませていた
こんな結果が出ました。
なかにはカフェインの害を過剰に恐れて3歳までは絶対飲ませないという人もいます。
でも8割の人が子供が2歳になる頃までには緑茶を飲ませているんですね!
科学的に「緑茶は何歳からOK」は分かっていません
そうなんです、実は「緑茶は何歳からOKか?」その答えはハッキリとは科学的には分かっていないのです。
- 何歳から緑茶(カフェイン)を飲んでいいか?
- カフェインが子供に与える影響
この点について大々的な科学調査が行われていないため、あくまでこれまでの多くの人の経験から「それくらいが適当」という目安しか分かっていません。
ですから先ほどご紹介した「緑茶は1歳から飲んで良い」というのも、あくまでひとつの目安です。
ただ、カフェインの影響は子供に限らず大人でもあるくらいですから、なるべく控えて適量に制限したほうがいいのは間違いありません。
子供にカフェインは飲ませてはいけない理由
子供になぜ緑茶(カフェイン)を摂らせるとダメなのか、具体的に見ていきましょう。
最近ではカフェインを多く含むエナジードリンクの健康被害をニュースで見かけますが、あれは多量に摂った場合のこと。
子供が緑茶を飲む程度のカフェインではどんな悪影響(害)があるかというと
- 寝付きが悪くなる
- おしっこの回数が増えてしまう
このような2点ですね。
カフェインには強い覚醒作用があるため、徹夜で仕事をする人間などがカフェインの錠剤を飲んだりしますが、それはこの効果を狙ってのもの。
子供はまだカフェインへの耐性が弱いですから、ほんの少し緑茶を飲んだだけで、いつも眠る時間になっても目が冴えた状態で、なかなか寝付かないなんてこともあるでしょう。
また、カフェインには利尿作用があるため、いつもより排尿のペースが増えたり、あるいはおねしょをしてしまう可能性もあるかもしれません。
子供が飲みそうな緑茶以外のカフェイン入りの飲み物
緑茶やコーヒーは誰でもカフェインが入っていることはご存知ですよね?
でも意外とあまり知られていないことに、実は「こんな飲料にも入っているの?」と驚くような盲点もあります。
- ココア
- 栄養ドリンク(エナジードリンク)
- 紅茶
- コーラ
- ほうじ茶
- 烏龍茶
- 番茶
- 玄米茶
お番茶や玄米茶にもカフェインが入っているのはビックリ!
まだ1歳にも満たない子供(乳児)にはなるべく飲ませないように「カフェインが入っている飲料」を頭に入れておきたいですね。
なお、「茶」と名前に付く飲料では、例外的に麦茶には一切カフェインが入っていません。これも意外です。
家庭で飲まれる飲料のカフェイン量は?
こんなにも普段、家庭で何気なく飲んでいる「隠れカフェイン飲料」があるんです。
もちろん、飲料ごとに含まれるカフェイン量は違いますので、なかでも要注意の大量にカフェインを含む飲料をピックアップしますね。
- 玉露・・・180mg
- ドリップコーヒー・・・100mg
- インスタントコーヒー・・・65mg
- 栄養ドリンク・・・75mg
※すべて150mlあたりの含有量
同じ緑茶の系統といっても玉露(抹茶も含む)は特別にカフェインが多いので要注意です。
言わずもがなですがコーヒーもかなりの量ですから避けるのは当然ですね。
玉露(抹茶)以外のお茶系飲料のカフェイン量を比較してみましょう。
- 緑茶・・・30mg
- 紅茶・・・30mg
- 烏龍茶・・・30mg
- ほうじ茶・・・30mg
- 麦茶・・・0mg
※すべて150mlあたりの含有量
どれも緑茶と同じ量のカフェインを含みます。
緑茶も紅茶も烏龍茶もほうじ茶もすべて同じ「お茶の木」から作られるので当然といえば当然かも知れません。
麦茶だけは「麦」から作られるので、カフェインは0mgなんですね。
赤ちゃん用の麦茶が特別に販売されていますが、もともと普通の麦茶でもカフェインが入っていないため、あえてそれを買う必要はありません。
赤ちゃん用の麦茶は「お茶の濃さ」が抑えられているだけで成分的には変わらないので、大人用の麦茶を薄めて与えれば同じことです。
ノンカフェイン緑茶なら子供に飲ませて大丈夫?
うちの子供はもう1歳を過ぎていて、緑茶を飲みたがるけれど、まだ飲ませるのは不安で……。
という方は「ノンカフェイン緑茶」がおすすめ。
ノンカフェイン緑茶とはその名の通り、緑茶からカフェインを取り除いた飲料で、「デカフェ」というジャンルで緑茶以外にもコーヒーなどもあります。
本来はカフェインを控えたほうがいい妊婦さんや授乳中のお母さん向けの商品ですが、カフェインは0.001g未満と「ほぼ入っていない」レベルの微量なので子供にも安心して与えられますよ。
まとめ
子供に緑茶は何歳から飲ませていいのか、ここまでをまとめると
- 一般的に緑茶は1歳を過ぎてから
- 緑茶は薄めのものを少量が適量である
- 8割のお母さんが2歳までに飲ませている
- 麦茶以外の多くのお茶にはカフェインが含まれる
このように1歳を過ぎてからなら、あまり濃いものは避けて適量ならば健康上、問題はありません。
緑茶には確かにカフェインというデメリットもありますが、カテキンなど健康に良い成分もいっぱいです。
大人も子供も同様に上手に付き合っていきたいですね!