牛乳が嫌いな子供って多いですよね?
親があれこれ理屈をつけて飲まそうとしても、「まず~い、飲めない」と突き返すばかりで……。
だったら、昭和生まれの世代にも馴染み深い「ミロ」が頭に浮かぶものの、はたして、何歳から飲ませていいのか不安になるでしょう。
そこで、この記事では
- ミロは何歳から飲めるのか?
- 世間の親は何歳から飲ませているのか?
- ミロを小さいうちから飲ませるメリット・デメリット
- 赤ちゃん・幼児にミロを飲ませる時の注意点
こんな気になる点をまとめてみました。
ミロは何歳から飲んでいい?
ミロは何歳から飲んでいいか、販売元のネスレの公式サイトを見ると、このような説明がされています。
離乳が完了する1歳半前後からお召し上がりいただけます。
つまり固形の食べ物を自分で噛んで食べられるようになり、離乳食が終わったらミロを飲み始めていいわけですね。
一応、1歳半前後を目安としていますが、もちろん離乳食の完了時期は個人差があります。
お子さんの成長に合わせて、お母さん・お父さんが判断されてください。
ミロに含まれるアレルゲンは「乳」と「大豆」
特定の食品を摂取すると、食物アレルギーを起こす体質の子供もいます。
こうしたアレルギーを起こす食品を「アレルゲン」と呼び、特定原材料の合計28品目は特に注意すべき食品です。
- 食品に必ず表示される7品目(卵・乳・小麦など)
- 表示が推奨される21品目(大豆・牛肉・鶏肉・豚肉など)
このなかで、ミロには「乳」と「大豆」の2つが含まれています。
飲ませる際には年齢やタイミングだけではなく、これらの食品アレルギーの有無もよく確認してからにしましょう。
世間のお母さん・お父さんはミロを何歳から飲ませている?
では、世間のお母さん・お父さんは、自分の子供にミロを何歳から飲ませているのでしょうか?
口コミサイトなどで拾った声がこちら。
- 1歳から飲ませています。
- 1歳前半からたまに飲ませています。
- 1歳を過ぎてから飲んでいます。
- 三歳くらいから飲ませていました。
- 幼稚園児のころから飲ませていました。
- 普通の牛乳が飲めなくなる気がして飲ませていません。
やはり離乳食が終わった1歳以降から飲ませている方が多いようです。
ただ、ミロのデメリットに目がいって、まったく飲ませない親御さんもいらっしゃいますね。
飲ませる前に、ミロにはどんなデメリット(もしくはメリット)があるか、あらためて確認してからにしましょう。
ミロを小さいうちから飲ませるメリット・デメリット
育ち盛りの子供に必要なさまざまな栄養素を含んでいるため、昔から変わらず人気があるミロ。
ただ、なかには「飲ませたくない」という方もいらっしゃるので、どんな点にデメリットを感じているのか、チェックしてみましょう。
2つのデメリット
ミロを小さいうちから飲ませるデメリットは2つあります。
砂糖が入っているので虫歯の原因になる
ミロは子供がよろこんで飲んでくれるように、かなり甘めの味付けになっています。
当然ながら、砂糖はたっぷりめ。
ミロ1杯分(15g)には、糖類が6.5g含まれています。
角砂糖は1個あたり3~4g、スティックシュガーは1本あたり5gなので、比較すると「けっこう砂糖が多いな」という事実が分かるかと思います。
飲んだ後はうがいをする、カロリーの摂り過ぎにならないように1日に何杯も飲まないといって点は注意すべきですね。
甘い味がつかないと牛乳が飲めなくなる
牛乳=ミロが入った甘い飲み物というイメージがついた子供は、今後、普通のストレートな牛乳が飲めなくなるという不安です。
ただ、ミロを飲み慣れた子供でも、普通の牛乳も抵抗なく飲む子もいるので、全員が全員そうなるわけではないでしょう。
5つのメリット
ミロを子供に飲ませるメリットは5つもあります。
牛乳が嫌いな子でも飲んでもらえる
ミロを子供に飲ませたい動機の第1位か2位は「牛乳を飲ませたい」からでは?
母乳や粉ミルクは無意識に飲んでくれても、乳臭い牛乳を嫌う子供は多いですから。
かといって、
- コーヒー牛乳
- ミルクティー
こんな飲み方はまだ年齢的に早すぎます(カフェインが多いので)。
また、手をかけて
- 牛乳寒天やフルーチェなどデザートにして食べさせる
- コーンスープなど料理に入れて飲ませる
- ヨーグルト・チーズなど他の乳製品で代用する
こんな工夫するのも毎回はやっていられません。
その点、ミロならココア風味で「飲むチョコレート」みたいなもの。
この味を「嫌い!」と拒否する子供は千人に1人もいませんよね。
食事では足りない栄養素を補える
ミロはもともと1930年代のオーストラリアで、世界恐慌で栄養不足になっていた子供のために開発されました。
そのため「味を楽しむための飲料」ではなく、あくまで「栄養素を補うための飲料」といった位置づけ。
その証拠に、ミロと標準的な朝食を合わせて摂れば、一日に必要な各栄養素の摂取量の6~8割ほどをカバーできるんです。
特に以下の3つの栄養素は、子供の成長にとって重要なので、ネスレのミロの公式サイトでも色付きでアピールしています。
- カルシウム(骨や歯を形成する)
- 鉄(赤血球を作る)
- ビタミンD(カルシウムの吸収を促進する)
ミロが子供の身長を伸ばすために良いと信じられているのは、この3つが多く含まれているからだと思われます。
カフェインはほんのわずかしか入っていない
ミロの原材料にはココアがはいっているため、わずかながらカフェインが入っています(※ココアはカフェインを含みます)。
しかし、その量はソリュブルコーヒー(インスタントコーヒー)の10分の1未満。
カフェインレスコーヒーと同じくらいの量しかありません。
ですから、たしかにカフェインは入っているけど「ほぼ気にしなくていいレベル」。
そもそもカフェインレスコーヒーは、カフェインが禁止された妊婦さんが飲める飲料なので、子供にも刺激にならない少なさなんでしょう。
ミロを飲んだら眠れなくなった……なんて話は聞いたことがありませんから。
安くていつでもどこでも購入できる
ミロは日本津々浦、どこの地域の、どんなスーパーでも見かけないことはありません。
値段も私がよく行く近所のスーパーでは、240g入りのパックが358円ほどで買えます。
1袋買えばゆうに1ヶ月は保つので、コストパフォーマンスも抜群ですね。
ネスレ「ミロ」を子供に飲ませるときに知っておきたいこと
今までまったく自分自身ではミロを飲んだことがなく、子供に飲ませるために初めて買うという方のために、入れ方や飲む量について解説します。
赤ちゃん・幼児に適切な濃さ
標準の入れ方は、牛乳150mlに大さじ2杯(約15g)ですが、それでは赤ちゃんや幼児には濃すぎます。
ネスレの公式サイトでは、飲み初めの子供に適正なミロの分量をこのように説明しています。
個人差がありますので、飲み始めは牛乳150mlに対して、スプーン1杯~1.5杯のミロを加えて薄めに作り、お子様の様子を見ながら飲ませてあげてください。
牛乳が150mlが多すぎる場合は、100mlくらいにして、スプーン1杯か、それより少なめの分量で溶かすとちょうど良いでしょう。
1日に飲んでいい量
ミロには具体的に「一日に何杯」といった目安はありません。
1日に一杯
私の意見では、これくらいが適量だと思います。
1日に一杯程度なら少量含まれるカフェインも、子供の体にも負担にはなりません。
ミロを飲めばいろんな栄養素がまとめてごそっと摂れますが、食べ物として食べることも大切です。
ミロに頼るのではなく、食事だけでは摂りきれない分をカバーしてもらうくらいの心構えで付き合っていくのがいいでしょう。
ホットとアイスの飲み方
ミロはホットでもアイスでも、どちらでも美味しく飲めます。
よく「ミロは冷たい牛乳でもすっと溶ける」と聞きますが、私の経験上、キンキンに冷えた牛乳ではダマになって溶け残りますよ……。
ちゃんとしっかり溶かして飲むなら、以下のやり方をお勧めします。
- 【ホット】耐熱カップに牛乳とミロを注いで電子レンジで約1分チン
- 【アイス】耐熱グラスにミロと少量のお湯を入れてかきまぜ、牛乳を注ぐ
冬はホット、夏はアイスでお楽しみください。
パッケージの種類と選び方
現在、日本国内のスーパーなどで販売されているミロのパッケージは以下の2種類です。
商品名 | 容量 | 希望小売価格 |
Nestleミロオリジナル240g | 240g | 380円 |
Nestleミロオリジナルスティック5P | 5P | 248円 |
スティックタイプは、15gのスティックが5本入りなので、全部で75g。
一回分を計量せずに使えるので便利ですが、そのぶん割高です。
子供に少なめの分量で作ってあげるには、やはり240gの袋入りが便利ですし、コストパフォーマンスは断然こっちが上。
チャック付きの袋に入っているので開封から1ヶ月くらい経過しても湿気ませんが、利便性を考えると空き瓶に移し替えたほうがいいですね。
私はいつも空になったインスタントコーヒーのビンに詰め替えています。
ミロを飲めば子供の身長が伸びる?
なにを食べたら(なにをしたら)身長が伸びた、など食べ物や行動と「身長の伸びの因果関係」を結びつけるのは難しいものです。
牛乳を全く飲まないのに身長が高い子もいますし、バスケットボールをやっているのに身長が低い子もいるのが現実……。
ですから、ミロを飲んでも身長を伸ばす手助けはできても、伸びるとは断言するのは不可能ですね。
しかも、最近では身長を伸ばす目的で開発されたミロに似た飲料もあります。
それがこちらの3つ。
- セノビー(森永製菓)
- セノビック(ロート製薬)
- レベルアップ(ビタブリッドジャパン)
ミロは足りない栄養素を補う目的で飲み、もう少し大きくなってきたら身長を伸ばす専門の飲料に切り替えるのもひとつの手かと思います。
ミロを何歳まで飲んでいた?
私の場合ですが、ミロは小学校の低学年くらいから飲み始め、小学校6年生(12歳)くらいまではずっと継続的に飲んでいた記憶があります。
でも、中学生になるとコーヒーを覚えてしまい、そこでストップ。
パッケージやCMのイメージからなんとなく「子供向け」だと感じ、成長するにつけ敬遠するようになった感は否めません。
中学生はまだしも高校生になってミロを飲んでいる子供は珍しいのではないでしょうか?
逆に大人になった今はミロの良さを再発見し、再び飲み始めています。
まとめ
ミロは何歳から飲ませるのがいいのか、くわしくお伝えしてきました。
最後に要点をまとめましょう。
- ミロは離乳が完了してから飲ませて良い
- 目安は1歳半前後くらいから
- 最初は牛乳150mlにスプーン1~1.5杯の薄めで作る
- 1日に1杯が適量
ミロの味は絶妙で、甘すぎず毎日飲んでも飽きません。
子供が率先して飲んでくれる栄養バランスの良い飲料ですから、これから先、長く付き合っていきたいものですね。