昔から変わらず子供用ビスケットとして人気の「ビスコ」。
小さいころによく食べていて、今は大人になったお母さん・お父さん。
それが今度は自分の子供に「食べさせる番」になってしまいましたね。
でも、いくら子供向けとはいえ、まだ赤ちゃんに与えるのは不安。
自分自身がいくつから食べていたかなんて、覚えてませんし……。
そこで、この記事では
- ビスコは何歳から食べられる?
- 赤ちゃんにビスコを食べさせる時の注意点
などなど、幼児に安心してビスコを食べさせるための情報をすべてお伝えします。
【時間がない人向けの要点まとめ】
- 「歯が生えてきたら」食べさせていい
- 年齢的な基準はなく、子供の成長に合わせる
- 私個人の見解は1歳~1歳半くらいが適当
- いちご味など他の味もルールは一緒
- 食べるときは喉に詰まらせないように注意する
- アレルギー原料を必ずチェックする
グリコの「ビスコ」は何歳から食べられる?
グリコの「ビスコ」は、何歳から食べていいという年齢的な基準はありません。
乳歯が生えて、固形のものを自分で噛んで食べられるようになれば、ビスコも食べられるようになるんですよ。
ビスコの発売元のグリコの公式サイトでは、以下のように案内しています。
ビスコは何歳から食べさせてもいいのですか?
特にいくつ頃からという決まりはありません。ビスコはお子様にかわいい歯が生えてきた頃からお召し上がりいただけます。
また、喉を詰まらせてしまわないよう、安全にお召し上がりいただくために、保護者の方が必ずそばで見守ってあげてください。
それから、成分表示をチェックしてアレルギー原料に気をつけることも忘れないようにしてください。
■引用:ビスコは何歳から食べさせてもいいのですか? | 【公式】江崎グリコ(Glico)
では、「かわいい歯が生えてきた頃」とは、だいたい何歳ころになるのでしょうか?
「かわいい歯が生えてきた頃」は何歳ごろ?
赤ちゃんに「かわいい歯が生えてきた頃」とは、つまり乳歯が初めて生えてきた頃のこと。
平均的に、生後6ヶ月ごろになると、下の前歯が2本生えてきます。
グリコの説明に従えば、この頃からビスコを食べさせて良いことになりますが、下の2本の歯だけでは食べ物が噛めません……。
1歳ごろになると上の前歯が2本生えてきて、1歳を過ぎるとようやく上下2本の歯が生えて、合計で8本の歯が生え揃います。
この頃になれば、ある程度は固いものでも噛めるので、ビスコも食べさせてもよいと思います。
赤ちゃんにおやつが必要になる時期
一般的に赤ちゃんにとって「おやつ」が必要になるのは、離乳が完了したころ。
個人差はありますが、年齢的には1歳から1歳半ごろが目安です。
おやつの役割は、離乳食で摂りきれない栄養を補うのが主目的。
おやつはあくまで「栄養の補助」ですから、離乳食を邪魔しては本末転倒です。
特にビスコは甘くて美味しいので、急いで与えなくてもいいでしょうね。
【結論】ビスコは1歳~1歳半ごろになってから食べさせる
私なりに導き出したビスコを食べさせる年齢は
- 乳歯が上下にある程度は生え揃ってから
- 離乳が完了して、おやつが必要になってから
これら2つの条件を考慮して、1歳~1歳半くらいが適当かと思います。
ビスコ「発酵バター」・「カフェオレ」・「いちご」・「香ばしアーモンド」・「焼きショコラ」は何歳から?
最も一般的な赤いパッケージのグリコは「ミルク」味です。
現在、グリコにはおなじみのミルク味以外に、以下の種類があります。
- 発酵バター仕立て
- カフェオレ
- いちご
- 香ばしアーモンド
- 焼きショコラ
では、これらの味のグリコは何歳から食べられるのか、私がグリコに問い合わせてみたところ、
通常の「ミルク」のビスコと同様
という趣旨の返答でした。
なので、意識して区別して与える必要はないようです。
世の中のお母さん・お父さんはビスコを何歳から食べさせてる?
世の中のお母さん・お父さんはビスコを何歳から食べさせてるか、Yahoo!知恵袋の声を拾ってリサーチしてみました。
- 1歳くらいから
- 1歳1ヶ月を過ぎてから
- 2歳を過ぎてから(クリームが入っているため)
やはり1歳未満から食べさせる人は少なく、慎重な人はクリームの甘さなどを心配して遅らせるようですね。
赤ちゃんにビスコを食べさせる時の注意点
では、乳歯が生えてきてビスコを食べても大丈夫になったら、どんな点に気をつけて食べさせればいいのでしょうか?
気をつける点はこちらの4つです。
- アレルギー原料をチェックする
- 喉に詰まらないように配慮する
- 飲み物と一緒に食べさせる
- 年齢に合わせて量を調節する
ではひとつずつチェックしていきましょう。
アレルギー原料をチェックする
グリコの公式サイトでも注意を呼びかけているように、ビスコには「食物アレルギー」の原因となる物質が含まれています。
そもそも食物アレルギーとは?
食物アレルギーとは、食べ物に含まれる特定の物質に対して、免疫が過剰反応し、さまざまな症状を引き起こすもの。
その原因となる特定の食べ物を「アレルゲン」と呼び、その代表が以下の3つです。
- 牛乳
- 小麦
- 鶏卵
乳幼児の5~10%が食物アレルギーを保つと言われますが、大人になるとだんだんとアレルギーは起こらなくなります。
ビスコに含まれるアレルゲン
ビスコに含まれるアレルゲンは、以下の2つ。
- 乳
- 小麦
ビスケットは小麦が原料ですし、中の白いクリームは乳製品から作られているのは容易にイメージできますね。
意外にも鶏卵は使われていません。
ただ、代表的なアレルゲンのうち2種類を含んでいるので、お子さんに初めて食べさせるまえにアレルギーの有無をよく確認しましょう。
喉に詰まらないように配慮する
ビスコは大人が食べると「ちょっと小さいな」と感じてしまうミニサイズ。
でも、1歳~1歳半の赤ちゃんにとっては、十分な大きさです。
それをそのまま口に入れると、よく噛み砕けないまま飲み込んで、喉に詰まる恐れも……。
グリコの公式サイトでも、その点の注意を呼びかけています。
赤ちゃんに与えるときは、こんな工夫をして食べやすく加工したほうがいいでしょう。
- 2枚のサンドを剥がして1枚ずつ
- 牛乳に浸して柔らかくする
ビスコは2枚のビスケットの間にクリームをはさんだサンド構造。
これを1枚剥がすと薄くなるので、赤ちゃんの小さな口でも噛みやすくなります。
2枚にすると、どちらかにクリームが付くので、そちらの側だけお母さん・お父さんが食べてしまうのもいいのでは?
また、ビスコを牛乳などに浸すと、しんなりと柔らかくなります。
こうすれば赤ちゃんの噛む力でも粉々になり、喉に詰まる恐れはグッと低くなりますよ。
飲み物と一緒に食べさせる
大人でもパサパサのクッキーやビスケットだけを食べていると、口の中の水分が奪われてしまいます。
噛み砕いても飲み込むのは大変ですよね?
それは赤ちゃんなら、なおさらです。
ビスコも基本的にパサパサのお菓子ですから、必ず牛乳や水など水分も一緒に用意しましょう。
年齢に合わせて量を調節する
ビスコは大人が食べても美味しいくらいなので、子供にとっては目が飛び出るほどの「ごちそう」に違いありません。
「もっと、もっと」とリクエストする赤ちゃんも多いはず。
1歳くらいの赤ちゃんのおやつには、ビスコ1枚で十分でしょう。
たくさん与えてしまうと、肝心の離乳食が食べられなくなったり、虫歯の原因にもなりかねません。
親がそのあたりはしっかり管理して、年齢に合わせた量を調節したいですね。
ビスコの原材料・栄養成分とアレルゲン
ビスコは「子供向けお菓子」の代表的存在ですが、どんな点が赤ちゃんにとってプラスになり、また害がないのでしょうか?
原材料・栄養成分・アレルゲンに分けて、ご紹介します。
ビスコ(ミルク味)の原材料
ビスコ(ミルク味)の原材料がこちらです。
- 小麦粉
- 砂糖
- ショートニング
- 乳糖
- 加糖練乳
- 食塩
- 小麦タンパク
- デンプン
- 乳酸菌/炭酸カルシウム
- 膨張剤
- 乳化剤
- 香料
- 調味料(アミノ酸)
- VB1
- VB2
- VD
個人的に「ショートニング」の文字に目が止まりました。
ショートニングは植物油脂などから作られた人工の油脂で、市販の食パンにもよく使われています。
ショートニングにはトランス脂肪酸が多く含まれ、たくさん摂取すると健康に悪影響を与えると言われています。
ただ、ビスコの場合、1個の分量がわずかで大量に食べることはないので、それほど気にする必要はないでしょう。
ビスコ(ミルク味)の栄養成分表示
ビスコのカロリーや栄養がこちらです。
- エネルギー 108kcal
- たんぱく質 1.2g
- 脂質 4.9g
- 炭水化物 14.6g
- -糖質 13.9g
- -食物繊維 0.65g
- 食塩相当量 0.11g
- カルシウム 120mg
- ビタミンB1 0.080mg
- ビタミンB2 0.10mg
- ビタミンD 0.60μg
食塩は、ほんのわずかしか入ってない点は、うれしいところ。
特に目立つのはカルシウムの多さ!
- 1~2歳が必要なカルシウムの約1/4
- 3~7歳が必要なカルシウムの約1/5
1日に必要とするカルシウムのうち、ビスコにはこれだけの量が含まれています。
発売元のグリコでは「おなかで目覚めるスポロ乳酸菌」を配合している点をアピール。
乳酸菌は普通、胃酸に弱いため胃の中でほとんどが死にますが、スポロ乳酸菌は酸に強いので生きたまま腸まで届くそうです。
そんなすごい乳酸菌が1億個(5枚当たり)も入っているので、すごいじゃありませんか。
各味のアレルゲン一覧
ビスコはバリエーション(味の種類)が多数あり、それぞれ含まれるアレルゲン(アレルギー物質)は微妙に異なります。
ビスコの味の種類 | 含まれるアレルゲン |
ビスコ(プレーン) | 乳成分・小麦 |
カフェオレ | 乳成分・小麦 |
いちご | 乳成分・小麦 |
香ばしアーモンド | 乳成分・小麦・大豆・アーモンド |
発酵バター仕立て | 乳成分・小麦 |
焼きショコラ | 乳成分・小麦・大豆 |
素材の恵み(みるく&きな粉) | 乳成分・小麦・大豆 |
素材の恵み(チェダー&カマンベール) | 乳成分・小麦・大豆 |
初めて食べさせる場合は、よくチェックしてください。
まとめ
グリコの公式サイトの説明では「歯が生えてきたら」食べさせていいとしています。
つまり、「ビスコは何歳から」という年齢的な基準はなく、子供の成長に合わせればいいんですね。
私個人の見解では、離乳が終わりおやつを必要とする頃、それも歯が上下に生え揃う1歳~1歳半くらいが適当だと考えます。
このルールは、香ばしアーモンド味、いちご味など他の味でも共通です。
食べさせるときは喉に詰まらせないように注意し、アレルギー原料を必ずチェックするのをお忘れなく!